いつも、自軍投手の配球を中心に見ていますが、今日は堪能できました。
素晴らしい。
横浜が攻撃している最中は、打てよっ
しか考えず、配球は、それほど意識してないのですが、
守りに入ると、どう打ち取るか、考える事が多いです。
本当に良い捕手になりました。
高城。
このプログ読者なら、ご存じのとおり、高城を褒める記事が増えて来ていますが(昔は逆です)、実に感慨深いです。
濱口だけなら、こんなに感動しなかったかもですが、
まずは、前菜として、濱口の配球について雑感を。
最近、アウトローにチェンジアップを多投し、高めのストレートは見せ球にしていた高城(コースを狙うような感じで腕を振らせています。ボールおkで、投げています。手を出して欲しい的な使い方。)です。
理由は、
濱口のストレート精度が悪い事と、チェンジアップ対策で、広島とかが、低目を捨てて高めを狙って来たことによる対応です。
以前ほど、高めをボンボン使わなくなっています。(四球が多く、甘く入るストレートも多い)
もう少し、コントロールが良ければ高め主体の強気の投球も出来きますが、それでボンっしていた濱口です。
それプラス、彼の場合、突然、ストライクが入らなくなるのですが、参りますよね。
で、今日は、
カウント球に、カーブを多投します。
ストレート系に的を絞っていたロッテの裏をかいたわけです。
初回は、それほどカーブを使いませんでしたが、コントロールが今一だったので、カーブを意欲的に使っています。
キレの良い球とはいえませんので、ドキっとしますが、いつも以上に投げていたように感じました。
本当はスライダーの出来がもっと良ければ、あんなカーブを、あんなに使わずに済むのですが、
相手がストレートとチェンジアップに意識をおいてましたので、効果的に機能しています。
高城、山口と組んでもカーブを上手く使ってましたが、
相手に他のボールを意識させて、カウントを整える際に使うカーブには定評があります。
井納と組んで、ドヤ顔していた時期ありますが(蛮勇をふるっていた時期)、
あの時も、結果的にですがカーブを上手く使っていました。
最も、あの時の使い方は、適当な使い方なので(なんとなく使っていた)、井納も後日打たれるようになりましたが、
2014年05月25日
ベイファンがドヤ顔で語る 井納
自分の過去記事にも、その当時は、
まぁ、単純な配球なので打たれるのかもしれませんが、
っと一節、入れていましたね。
懐かしい。
一方、今日のカーブの使い方は、一味、違いました。
何となく使うから、相手に別の球を十分意識させて使っています。
カーブを使う事で、ストレートや、チェンジアップが活きてくるような感じです。(ノイズを入れている)
この辺は、昨年の山口で実績ありますので、その延長線上にあります。
そして6回、悪い時の濱口が見られます。
突然、球威が落ち、球が浮き始め、カウント球のカーブですら高めに外れる苦しい状況。
肝が冷えました。
最後、清田に、高めのチェンジアップを打たれ、堪らず投手交代です。
交代、もう少し早くても良いぐらいでしたが、ベンチも濱口の事をわかっていますね。
追い展開なら続投だったかもですが、勝っている試合で連敗中でしたので、早めに手を打ってきました。
前菜の感想は以上です。
さぁ、本日のメインです。
一点入って、尚もワンアウト、ランナー1、3塁。
点差は3点差です。
ドキドキの展開です。
そんな展開で、
あの加賀で、あんな配球をするとは私、思いませんでした。
初球、力のないスライダー(ほとんど変化せず)が入り、うわぁ厳しいなぁっと思い、相手も、舐めてかかって二球目に打ちに来たのですが、ここでインコースへシュート。
甘い球なのですが、相手が踏み込んで打ってきたので、結果はショートへライナー。
凄いですね。
得点を与えたくない場面ですので、外中心に配球(あの球威なら、猶更)したくなりますが、相手の舐めた状況(まぁ、確かに初球は酷い球でした)を利用した配球とも言えます。
*インコースに構えたと思ったのですが、コメントでは外要求だったそうです。
映像で再確認しないとわかりませんが、どちらにしろ、横手投げが投げるストレートですので、踏み込むと打ち取られ易い球にはなり易いです。
そして、
次の打者田村に、
あの球威でストライクゾーンで攻め続けます。
外中心でしたが、あれは逃げの投球ではないです。
一球、内に投げましたが、いやはや。。。
で、最後の最後に逃げる球でボールゾーン(外スラ)に投げ三振。
配球の妙を堪能させて頂きました。
ごちそうさまです。
散々、餌を撒いて、大きく変化する外スラ(7球目)ですから三振し易いです。
一般的な捕手ですと、あそこまで勝負を先送りにしないので、もっと早くに大きく変化するスライダーを使うのですが、参りました。
ワンアウト1、3塁、見事な火消しでしたが、
あの球威で、それを実行する加賀と高城のバッテリーにしびれています。
間合いを一球ごとに変えたりと、知恵の限りを尽くしますが、流石ですね。
他、ほぉーっと思ったのは三上(砂田の状態が良くなくランナーを二人残した状態で救援しています)で、ポンポンっと、インにストレートを投げ込み、ツーストライクと追い込んで、ボールゾーンに外スラで三振を切った場面とか、唸りました。
戸柱ですと、相手の反応を見ないで、続けるのですが(そう感じる事が多い)、
高城の場合、相手の反応を見て攻める事が多くなって来ています。
ランナー1,2塁、得点圏で、清田も初球から、インコースにポンポンストライクを取るとは思って無かったらしく、戸惑ってましたが、三振すべくして三振しています。
慎重さと、大胆さの両面が捕手には必要ですが、
高城の成長を覚えるシーンが最近、増えています。
ヤスアキを立ち直らせた、あの配球(セットアッパーに配置転換された直後の試合)も素晴らしかったですが唸る場面が増えています。
ボールゾーンで勝負したくなる場面で、ストレートで押し続け(フルカウントまでストレートのみ)、最後に初めてストライクゾーンから外れるツーシムで松山から三振を奪いましたが、記憶に残る配球が多くなって来ていますね。
ツーアウト、ランナー2、3塁の場面なので、歩かせる前提の配球(以前なら最初からツーシムを投げさせていたと思います)なのですが、
ストライクゾーンで勝負し続け、最後の最後に、振らせるツーシム。
ボールゾーンに投げさせましたが、あれもパーフェクトでした。
あの試合での高城の配球も、素晴らしかったですが、こんな捕手が第二捕手を横浜ではやっています。
黒羽根が離脱しただけで大混乱に陥った2014年も思うと、横浜の捕手陣も随分力を付けてきていますね。
ファンとして選手の成長を確認でき嬉しいです。
素晴らしい夜でした。
ニコ生実況への苦言
盛んに濱口に対し、球数がぁ、球数がぁっと連呼して居ましたが、
原因は、左打者にあります。
濱口の場合、左を攻める有効な球(空振りのとれる球)がないです。
結果、追い込んでから、粘られるのですが、高城の配球の責任のように言わないで貰いたい。
もっとストレートを使うべきとか言ってましたが、濱口に、その精度はないです。
一応、配球の約半分はストレート系でしたが、もっと強気に攻めるべきだ的に実況して居てガッカリしました。
高城がヒットを打つと、確変だっとも言ってもいましたが。。。しょうがないですね。