オールスター明け、脱落するチームと、勝率を伸ばすチームには特徴のようなモノがあります。
谷繁中日(中畑ベイスターズも、その系譜に近いです)は、実に分かり易く、オールスター明けに勝率を落し易く、逆に原巨人や、落合中日などは、オールスター明けの方がむしろ、強いケースが多いです。
理由として、
息切れ型
中畑さんは、このケースです。
完投が目的で、ドンドン完投させた事で井納が故障したり、三上を点差関係なく起用したりと、コンディション維持に関して課題がある監督でした。
監督年数が経つにつれ、慣れて来ましたが、ちょっとが非常に多い監督だったです。
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一戦必勝型、燃え尽き型です。
トーナメント方式です。
一部、ファンが、当時を懐かしがっていますが、死力を尽くして戦う姿に感動を覚えるのも事実です。
ただ、今のプロ野球、徐々にMLB化してまして、ポストシーズンにこそ、全力という形になりつつあります。
昔は、日本シリーズより、リーグ優勝に重きがあった感がありましたが、徐々にポストシーズンに価値の比重が動いて来ています。
結果、監督のマネージメントも、春先の一勝より、ポストシーズンに直結し易い9月の一勝の方が重たくなりつつあり、変わりつつあります。
そんなわけで、
中畑政権時、
苦言記事を、当時、随分書きました。
監督として変化していたので、それを、どう考えるか難しいですが2012年トータルで見ますと勝てない監督と見ています。
が、
チームを形づくった功績は無視できないです。
横浜になかった熱のようなモノが横浜に生まれたのは大きかったです。
マネージメントでなく、情熱、人間の本気を理由に中畑監督招聘を決めたそうですが、GM、ぐっジョブと今でも評価しています。
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2014年11月05日
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契約最終年。
2015年の最下位のチームが一番、チームらしかったです。
そう思えたのも不思議な話ですが、基礎のようなモノが中畑政権下(中畑さんだけでなくチーム全体の関係者の努力。)で出来上がっています。
だからこそ、横浜ホーム最終戦で、最下位にも関わらず横浜ファンの多くは中畑さんに、ありがとーっと伝えたのだと思っています。
契約最終年で最下位にも関わらず、4年連続5位以下にも関わらず、有終の美を飾った感じを覚えましたが、不思議な監督です。
戦力がない
谷繁中日は、これに該当します。
中畑さんも、この状況に該当しますが、横浜の場合、高田GMが上手く差配している面があり、常に一軍に戦力(外国人を含む)を供給し続けています。
一方、中日は、酷かったですね。
戦力がないのに、強引に世代交代を進めていたので、一気に弱体化してしまいました。
結果、
誰かが故障しますと、それを補えないので、一気に失速します。
2014年は和田が故障しただけで、終了してしまいました。
原因は、2013年にDHで谷繁を起用した高木采配(森野を二塁でレギュラー起用するなど、勝ちに拘った采配をしています)にもありますが、
大本は、
DHで谷繁を起用せざる終えないほど、当時の中日選手層は枯渇していた事が原因です。
高木さんも、谷繁も、気の毒でしたが、組織がガタガタでしたね。
その状態で、FA流出や、井端流出を容認し、新外国人は3,4人合わせて100万ドルという、かなり厳しい状況下で当時の谷繁は戦っています。
代わりに、大分、コマ自体は増えており、関係者の努力で、随分、状況が良くなりました。
レギュラー候補すら見当たらない状態から、競争状態へと移行しつつあります。
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ただ、やっぱり戦力少ないですかね。
あの惨劇(2012年の中日二軍成績)から、立ち直るには時間かかります。
同様に、ヤクルトさんが、似た状況に陥っています。
2015年に分析記事書いた記憶があるのですが、当時の横浜(最下位)の控え選手(レギュラー格でなく)より、優勝したヤクルトの控え選手が残した数字、悪かったです。
これが後々、響くと見ていましたが、響き始めています。
再生工場として機能していると言う面が強いのは、それだけ育成能力に陰りがある証左とも言えます。
山田等を育成していますので、その育成能力に定評があるハズなのですが、
妙に弱いですね。
昨年も故障が相次ぎ、下町東京スワローズで頑張りましたが、今年は、さらに苦戦しています。
一方、オールスター明け強いチームは?
原巨人の場合、
、こちらは選手層です。
誤算があっても、豊富な選手層で谷繁中日とは違い、カバーするどころか、チームを作って来て、文字通り薙ぎ払う的な感じです。
巨人はオールスター明け、勝率5割を切った事がないチームと記憶していますが(裏覚えです)、伝統的に後半戦に強いです。
落合中日
、コンディション
原巨人ほど、戦力ありませんので、常にオールスター明け勝率5割と言うわけではなかったと思いますが、谷繁の起用を高木監督とは違って制限したりと、コンディション維持には気を使いつつ、チームを維持しています。
ラミレス横浜も、コンディション維持には気を使っていますし、常に戦力の拡充、試すような起用を繰り返しています。
なぜ?この選手を起用するの?っと思うような起用を、時折、していますが、
落合中日に近い印象があります。
選手批判、二人ともしませんでしたが、類似性を覚えます。
さて?
濱口が離脱してしまった事で、また、ローテーション投手が揃わない状態で戦う事になりそうですが、選手を入れ替えつつ、選手を見極め、9月にピークを持っていくのは、去年、確認できていますし、
中継ぎ投手も連投を制限していますので、
中畑さん時代ほど、酷使していないです。
年間ベースで言いますと、投げる事になりますが、短期に集中的に起用せず、休ませつつ起用している感じはあります。
2015年08月07日
年間95試合ペース お疲れ、大原さん
あの時代との比較で、中継ぎの層自体が違います。
過負荷分散できています。
未だ、未だ不十分との意見もあるかもですが、確実にチームは強くなっていますし、石田、ウィラードが離脱しても5割を超える勝率を誇り、
筒香や、倉本、桑原が、あれほど不調だったのに、戦えたチームです。
楽しみに後半戦を見守りたいです。