尾中がリベロに打たれたシーンについて雑感

戸柱らしいと思ったので雑感。

場面は同点に追いつた6回の裏です。

投手は尾中。

持ち味はスライダー(被打率.221)。

最速150キロのストレートは割合打たれていて.381。

ストレート(被打率高いですがスライダーを活かす為に使います)を軸に二種類のスライダーを使いこなす横浜期待の新人投手です。

相手はリベロ

特徴は、非常に積極的な打者。

IsoDは0.036と倉本なみに四球率が低く、PA/Kは4.37と非常に三振の多い打者です。

相性的には右対右で、尾中の持ち味である外スラを活かし易い打者でしたが・・・

虚を突きたかったのか?

カッター、カッターと続けて(追い込んで)、インハイにストレート2球(ボール2球)。

平行カウント。

うん、02と追い込んだ場合、非常に投手有利です。

0-2におけるヤクルトのチーム打率は.123 平行カウントでも.200です。

その有利な状況を利用し手順を踏んだかに見えたのですが、その王道の配球。

インハイから、外スラ(アウトローが理想です。)って王道(わかっていても打てない)で、打ち難いのですが、

バッテリーはストレートを選択しています。

結果は、リベロも上手く打ったのですが、ホームラン。

なんか勿体ない。

普通に、3球目にも、外スラ(ボールゾーン)を使って意識させて、最後、内でも良かった気がしますし、

0-2を活かせず、その為の布石であるインハイも活かせませんでした。

スラムダンクより

海南大付属高校監督・高頭力

「奇策といわれるあらゆる作戦・・・

そのほとんどは相手のことを考えすぎて

本来の自分を見失った姿にすぎない」

ってありまあすが、今年は、慣れもあるのか、投手特性を活かし切れない場面が多いです。

虚を突くとは、そう言う意味合い、リスクが高いです。

相手が予想しにくいから(定石を外す)、虚になるわけです。

虚を突くためには、

相手打者、自軍投手、相手の性格、様々な情報が必要ですが、今、戸柱は学んでいる最中ですかね。

この虚を突く配球。

配球強度(その配球を選んだ際のメリットと、デメリットを見るとデメリットが多い)が弱く、イタっになり易いです。

普通は、ここまで虚を突きたがらないのですが、

若き日の谷繁を思い出します。

こういった経験が捕手・戸柱を成長させていきます。

期待しています。

その内、谷繁のように、決まりだすかも。(野村元ヤクルト監督に良く批判されていました。結果で、黙らせています)

これ、やらないと、わからないです。

そう言ったチャンス(序列1位)を与えられている戸柱って、本当、巡り合わせに恵まれています。

その経験も含め(論拠)、他の捕手に伝えて下さい。

ワイガヤしていますから、おそらく、あのシーンは、議題になっているでしょうね。

その後の2連打は、普通です。

しょうがない。

石田も、同じですかね。

他の捕手がリードしても苦労するでしょう。

基本は投手マターなのですが、時折、虚を突くので、

私に記事化されているわけです。

去年は、こんなに虚を突かなかったのですが、チャレンジしていますね。

そこに興味と関心があります。

バッテリーも、尾中がリベロから打たれたシーンは、0-2と追い込んでいて、相性的に尾中有利な相手だからこそ、悔いが残ったかもです。

その悔しさを乗り越えてガンバって欲しいです。