球威落ち気味な関係で、低目中心のかわす投球を続けている濱口、高城バッテリーです。
野茂、松坂以来と思われる尖った数字。
WHIPで1.5以上(野茂も、松坂も怪我した年以外は1.5なんて悪い数字は記録してませんのでご注意を)、四球率(BB/9)で5以上という数字を残しましたが、10勝できた理由とは、なんでしょ?
野球は四球率以外でも数字ありますので、その他の数字でカバーしていただけと言ったら単純すぎますでしょうか?
四球率、WHIPで異例な数字を残した投手の場合、往々にして奪三振率が良いですが、御多分にもれず、濱口も、素晴らしい数字を残しています。
先発投手にも関わらず9.9(KK/9)を記録しました。
横浜の先発投手で、この数字を記録したのは、誰以来ですかね。
記憶にないです。
門倉と、三浦が2005年に奪三振王を記録した際も、門倉が8.03、三浦が7.42です。
往年の名投手、遠藤も、7ぐらい?でしたから(投球回数が今とは違い過ぎますので参考程度で)、もしかすると横浜の先発投手としては異例の数字を残したかもです。
奪三振力自体、初めて見た時に抱いた感想、そのものですので驚きはしません。
期待通りとも言えます。
言えますが、良く出来たというのが私の本音です。
途中から、球威が落ちちゃいましたからね。
参考記事
2017年04月02日(捕手は戸柱)
濱口、良い投球、パットンはタイミング合わせ難いです 他、雑感
濱口、評判通りの投手でした。
監督、10勝は出来るとの見立てでしたが、確かに10勝出来そうです。
えげつない、クロスファイヤー投げます。(右打者苦戦しそう)
成績自体は、近いモノを監督と共有していました。
問題は、その前提の、えげつないと評したクロスファイヤーが5月には消失してまして、10勝難しいかもっていうのが、私が感じた評価です。
にも関わらず10勝しています。
いつも、ヒヤヒヤしながら見ていましたが、大したもんです。
この点は私、濱口、高城バッテリーを見誤っていました。
普通はリタイヤですが、
シーズン通して、様々、試行錯誤を続けています。
戸柱が久々、濱口と組んで考えるようになったと褒めていましたが、いろいろやっていましたね。
2017年05月11日
変調を来しつつある濱口の状態と、高城の配球につて雑感
えげつないと評した、あのクロスファイヤーになっていません。
球威がないわけです。
勿論、普通の投手よりは球威はある方ですが、
えげつないという表現にはならないです。
濱口の配球割合は、55%がストレートです。
そのストレートのコントロールが悪く、球威もないとなると、かなり苦しいです。
そんなわけで5月は苦戦した濱口・高城バッテリーです。
その後、低目中心の配球にシフトし、チェンジアップ(アウトロー)を上手く利用してゴロの山を築くことで、持ち直すのですが、左肩の機能不全で離脱。
去年の今永も、途中離脱しましたが、プロの試合は疲れるようですね。
(当然と言えば当然ですが)
結局、復帰後も、あの開幕時のような、えげつないクロスファイヤーは戻りませんでしたが、今ある武器で、彼らは頑張りました。
最も、今ある武器だけ頑張っているって、言葉は簡単ですが、結構、難しいです。
ましてや、コントロールも良くなく、球種も限られていた濱口です。
あれだけ球威が落ちたのに、良くやっているなぁって感心しています。
開幕直後は、ほとんど使わなかったスライダーも今は、結構、使っていますし、バッテリーの成長を覚えます。
広島戦で、広島の右打者の状態を悪くした当時は右打者に.300を超える被打率を喫してましたが、シーズン成績は.242。
2017年04月18日
今日の内容次第で、敵地スイープ(マツダで)を期待したい
尚、濱口の対右被打率、.324です。
この数字だけみますと、右を苦手としていると言っても良いですが、それだけで判断してはいけない投手もでありますね。
実力通り数字が収斂したとも言えますが、
あの、えげつないクロスファイヤーを失った状態で、達成した所に、面白味を覚えます。
当時と配球(スライダー比率が上がりました)が変わった事が理由の一つでもありますが、状態が悪いからこそ、低目中心の配球で、ゴロを打たせてました(チェンジアップ)。
これ相手もわかっていたと思うんですよね。
にも関わらず打たせ続けた所に、バッテリー(主に高城ですが)の成長を覚えます。
布石、出来る範囲で、一所懸命していました。
ゴロとフライアウトの比率をみる指標でも1(=ゴロアウト/フライアウト)を超えていますし、同じ左腕の今永や、石田とは一線を画す感じ数字でした。
球威があれば、フライアウトごり押し配球していたかもですが(開幕直後のような配球。広い球場ですと高めのボールも多めに使っています)、
苦心の跡が見えます。
丁寧に、丁寧にアウトを積み上げて行く様な感じでした。
本当は、試合を通した配球も出来れば良かったのですが、そんな余裕ありませんでしたね。
しかし、途中から、インハイ投げ込めてない(投げないわけではないですが今永のような、気持ちの良い投球にはなってないです)にも関わらず、
アウトローのチェンジアップを活かしていたわけですから、苦笑です。
最近は、インローで内を意識させて(スライダーの制球が上がった?)、外を活かしていますが、あの手、この手で、頑張っています。
新人にも関わらず、かわす投球をし、あるレベルで成功をおさめられた影には高城がいるのですが、この財産が来季に繋がる事を期待したいです。
投手を育てるのは捕手と思いますが、濱口、高城に鍛えられています。
高城も、濱口により成長した感を覚えます。
今年は、戸柱も含め、横浜の捕手陣は目に見えて成長したと思いますが、横浜の誇るストロングポイントになりつつありますね。
三人集めて文殊の知恵です。
ダメと思う、対広島戦も、知恵で乗り切って欲しいですが、期待しています。
出来て当然とは思っていません。
濱口と広島さんでは、相性上、広島さん有利であるからこそ、そこに知恵が必要になります。
その試行錯誤を応援したいです。
まずは強敵、阪神戦が先ですが、
CSで、濱口・高城バッテリー対広島打線を見て見たい気もしています。
因みに、今の濱口、高城のままなら、来季難しいと思っています。
さらなる成長を期待したいです。
一番は、あの、えげつないクロスファイヤーが戻る事なんですが、
戻ると、来季、どんな成績、配球になりますかね。
楽しみです。