以前までの倉本なら倉本個人でエンドしていましたが、
今の倉本は上記記事に書かれている通り監督のチーム戦術に組み込まれるような重要な立場になりつつあります。
守備は前記事他で書いています通り数字上結果を出せてないです。
守備には課題がありますが(大和加入で軽減できる可能性もありますので期待しています)、
チーム戦術上9番倉本は横浜の武器となり得そうです。
実績上3割近く打った2016年ですら打撃の質が悪くリーグ平均以下の打者なのですが倉本の打撃をラミレスは高く評価しているようです。
なぜ9番倉本が効くか?と言いますとクラッチヒッター的な特性を倉本が持つからでしょうか?
セイバー上得点圏打率は運不運とみて(試行錯誤数が少ない)重視しませんが、その打撃特性から駆け引きできる選手もいまして、
今までの実績上、その範疇に倉本は入りつつあると見ています。
相手の配球を読んで打つような打者には配球制限を与えた方が良いです。
時折、ヤスアキ、戸柱が自滅するような試合をしてましたが、あんな感じに制限を与えれば良いわけです。
イメージし易いので個人名を出してしまっています。
この手の駆け引きって経験がモノを言うシチュエーションなのでしょがないのですが・・・
岩瀬・谷繁とか凄かったです。
そして苦い経験を積んだ彼らは違うハズです。
期待しています。
今は経験不足な戸柱のフォローをしつつ、そんなわけで詰将棋したいわけです。
その為の仕掛けが6番捕手。
7番梶谷or細川となります。
そして豊富な代打陣。(昨年の数字はかなり悪かったです)
7番で長打を打った後、投手の所に代打を送って成功しますと大量点の可能性が出て来ます。
夢を感じますよね。
梶谷二塁打、代打、倉本、桑原です。
2017年も、この並び機能しており最後の仕上げに3番筒香。
(2番には状況に応じ代打ですかね)
後は、お祭りドンドンです。
これを相手も意識して来ますので筒香の前の打者で抑えたいとメンタル追い込まれるわけですが、
何処でリリーフを送る、どう横浜打線を切るという駆け引きが生じ始めます。
そうなりますと、ラミレス監督の土俵であるメンタルゲームになるわけです。
現在のラミレス采配は味方のメンタルコントロール面で実績をあげていますが、
現役時代のラミレスは相手のメンタルを追い詰めて配球を限定させるのが上手い打者でもありました。
豊富な手札、戦術手段(盗塁、犠打他)を意識させつつメンタル上優位に立つ。
7、8、9回に優秀な中継ぎがいるチームと対戦した場合、その中継ぎを意識した采配になります。
早仕掛けになり易いです。
采配面で、そんな駆け引きをしたいわけです。
そんな野球をラミレスしたがっていました。
いたのですが今までは我慢していました。
選手の技量不足もあり、自重していました。
凡事徹底できていません。
スモールベースボールを標榜していた中畑監督の4年間って、その面で?なんですが。選手の経験不足、技量不足もありできませんでした。
中畑さん時代、犠打、盗塁、何となく多かったですが意味がない犠打が多く身についてなかったです。
あまりに酷いので苦言記事を書いた事もありますが緒方広島と並びチーム戦力を落すような采配をしていた時期があります。
手段であるべき盗塁、犠打が目的となり、本来の目的であった勝利に結びつきませんでした。
そう言う意味でラミレスは自重しています。
して来ました。
選手成熟度他を待っていたわけです。
スモールベースボールって選手に頭の良さを求めますので、
その面で経験不足、技量不足ですと状況を活かせませんし、作りだせません。
また、選手に、その意味を理解できるだけの成熟度がないと練習も意味ないです。
練習の密度が上ったそうです。
そんな段階にラミレス横浜も到達できたわけですね。
広島さんとの差を少しでも埋める為に仕掛ける野球をラミレスはしたいわけですね。
作りだしたいわけです。
その為には代打強化は必須です。
左に弱いとされる梶谷。
梶谷が本当に左に弱いかは疑っています。
肩の怪我の影響もあったような気がしていますが、状況に応じ代打を送りたい。
右打者である細川への期待が高いのも右であるのが理由と思います。
そして実績上、左を全く打てない戸柱。
対左ops.328.。。。OPSに詳しい方ならわかると思いますが全く相手になってないです。
右にはOPS.648とまずまずですから、左の場面では嶺井を。
⇒
相手チームからみますとロペス、宮崎と右が続いた後、戸柱、梶谷の場面で左のワンポイントを使いたい 場合があります。
なんですが豊富な代打がいますと、その抑止効果もあります。
下手に使いますと日本シリーズの工藤監督のように中継ぎを使わせられて、手詰まりになっていましたが、あんな感じにもなります。
もっとも、サファテの力押し、ロングリリーフで敗れちゃいましたが(^_^;)
投手の場面では様々な打者を。
代走には神里などなど。
選択肢が増える事で駆け引きができます。
今まで選手が居なさすぎて切れる手札が限られていたラミレス横浜ですが、その可能性が増えて来ています。
その為にも、さらなる打者の掘り起し、打者の育成が必要となります。
それが捕手三人制を崩す原動力とみています。
実は、
と連動した連作記事となっています。
高城を二軍に落とす理由を考えますと戦力の掘り起しとなります。
内外野競争が激しいですが、その競争を通じての戦力の掘り起こしをラミレスはしようとしています。
その為に野手のベンチ入りメンバーを増やしたいわけです。
結果、捕手高城が削られ易くなっちゃったわけです。
横浜と広島の戦力差は昨年度実績上絶望的とも感じる戦力差です。
捕手三人制による奇襲作戦のような形で短期決戦では戦力差を覆す事もできますがチーム力が上るわけではないです。
全体戦力を上げる選択を監督はしそうです。
そもそもラミレスは捕手の配球を重視してないようです。
戸柱の配球に粗密が激しかった理由なのかもですが2016年は基本ベンチから、2017年は捕手任せ、時々ベンチ指示だったそうです。
今年を勝負の年とみるのなら2016年と同様、割り切って対応する可能性があります。
そうしますと高城の価値が横浜では相対的に低下しちゃうわけなんですよね。
私的には残念ですがチームの選択としてはありと思います。
高城ファン的にはトレード出してくれぇーって思いますが、どうなんでしょ?
白崎と同様、狙っているチーム多いでしょうね。
高城、未だ24歳ですから。(一番欲しがっているのは巨人でしょうけど)
捕手成熟度を考えますと、
もう少し自由にやらせたいですが監督の契約年数は単年契約です。
勝負してくるかもです。
広島さんとの差を少しでも埋める為にも戦力の掘り起こしは必須です。
これは井納の中継ぎ配置転換も同じ理由になりますかね。
井納に関して続きます。
(もしくは横浜の投手事情でしょうか?)