打てない清宮を日ハムの栗山監督は起用し続けています。
一方、同じく打てなかった細川は二軍で再調整中。
記事にも書きましたが納得の降格でした。
そして、
結果を聞きますと細川の状態も戻して来ているようです。
清宮と細川、対照的な所作でした。
同じプロスペクトで結果を出せないのにも関わらずかたや降格、かたや残留です。
個人的には、どちらも納得の対応と思っています。
談話を聞くと流石、栗山監督と思いました。
清宮に関しては打てない前提で出場させているそうです。
清宮への監督評価ですが、
より引用
技術的には(課題が)いっぱいある
課題は数限りない
っと清宮を評しています。
評していますが監督は起用し続けています。
さて、細川と清宮で何が違うんでしょう?
違いは、
細川はプロで通用した型を崩していたのに対し、
清宮は、これから作る段階(プロで通用した実績がない)というのが大きな差でしょうか?
細川については、
台湾に行って、CS、日本シリーズで通用した型が崩れてしまいました。
瞬間的に成績を出す選手と出し続ける選手の違いですが、
打撃が崩れても修正できるかです。
未熟な選手ですと修正ポイントがわからず、そのままズルズルいってしまう場合があります。
細川的に運がなかったのは台湾に行って打撃を崩しオフに突入してしまった事でしょうか?
修正ポイントを未だ自分では見つけられないのでしょう。
元横浜の北方とか、そんな投手でしたね。
投げ方を忘れてしまったような事を言っていた記憶があります。
投手も打者も、自分なりの修正ポイント、修正方法をもっているかです。
ロペスらを不調でも起用し続けるのもルーチン(打撃の状態を確認でき自分で修正できる)が彼らにあるからです。
細川には修正ポイントが未だないかもです。
修正しきれず崩れた状態でキャンプに入ったと見ています。
それでは一軍の投手とは対決できないです。
彼ら、文字通り打撃の型を壊しに来ます。(当たり前ですが)
キャンプ中に戻せれば良かったですが回りの注目も大きく落ち着いて出来なかったようです。
納得の降格と記事で書いた理由です。
そして二軍ですと一軍のような投手は少ないですから打撃を戻し易いです。
打席も与えやすいです。
一方、清宮。
今は作る段階です。
場合によると文字通り壊して欲しいわけですね。
今はです。
そして、その清宮に対し栗山監督は、
「困れば知恵が生まれる。技術的には(課題が)いっぱいあるんだけど、まずは持っているものでやるべき」と悲観せず。さらに「1軍でやれる能力はあるはずなので、課題は数限りないけど。まずは持っているものでやってみて、ダメだとか足りないと思ったところを自分で工夫してやる時に変化すべきであって。人から変えられちゃいけない」
まずは持っているもので頑張って欲しい。
これ大事です。
三嶋、高城バッテリーを評し、
昔はできなかった今できる事を駆使して頑張る。
やりきる。
そんな姿に私は感動を覚えます。
課題があっても、出来る事を彼らは駆使し戦っています。
私が高城に対して評価が高い理由の一つです。
今ある武器で頑張ります。
今ある武器を引きださせられる捕手になりつつあります。
2013年当時の鶴岡と高城の差は今、あるもので組み立てる方法論。
引き出しの差でもありました。
あの頃を想うと高城も本当に成長しました。
そして三嶋も出来るようになりました。
マウンドで涙目になり鶴岡に叱咤されていた投手でしたがメンタル的に逞しさを増しています。
故障もあり新人時代の輝きは失ったかもですが今あるモノで戦う姿に感動を覚えます。
これ出来そうで出来ないです。
昔の高城、三嶋バッテリーがそうでした。
高城なんて、とりあえずインコースを要求する捕手でしたが今は違います。
インコースを使えば配球の幅は広がります。
広がりますが出来ない場合があるわけです。
その判断を高城は出来るようになって来ています。
インコースの使い方が上手くなりました。
ランナー出しながらも大量失点をオープン戦で高城していませんがギリギリを耐えています。
結果論ですが、そのギリギリが大事です。
そして、
持っているモノで頑張った選手と言いますと倉本。
課題はたくさんありましたが、もっているモノで頑張り続け、一軍でレギュラーを張り続けています。
倉本を今年、期待している理由は(年初から、たくさん記事書きましたね。)、
技術的引き出しが大分、増えたと感じているからです。
2016年との比較で2017年の倉本の打撃成績は結果で劣りました。
しかし中身が良かったです。
ラミレスも倉本を評しクラッチヒッターと評し始めました。
持っているモノで頑張り続けた倉本だからこそ期待したいわけです。
そう言うモノを栗山監督は清宮に期待し、その対応を見ているようです。
元日ハムの打撃コーチで横浜でもコーチをなさっていた大村さんも、教えるのを我慢し、その対応を見守っていました。
オーヴァーティーチング(教え過ぎの弊害)とも言われていますが、
日ハムは清宮の対応を見守っています。
選手が伸びるわけです。
日ハムはその様な指導を球団としてやっています。
そんな指導を始めた当時、日本ハムでGMをしていたのが高田現横浜GMです。
その時、日ハムの打撃コーチとして呼び寄せたのが大村さんです。
元ロッテの選手でコーチ経験ありませんでした。
それでも任命しているわけですね。
どう言った経緯で大村さんが日ハムに呼ばれたのか興味深いです。
横浜は、そんな日ハムをモデルケースにして追い掛けています。
清宮、良い球団に入ったと改めて思いました。