ラミレス采配を批判する方の多くが部分最適化の罠に嵌っているかもしれません。
部分最適化論でみるとラミレス采配の多くは不可解となります。
ロペスが絶不調に陥った2016年8月。
足の遅いロペスを3番にしてはダメだろっと批判していましたが(解説者さん)、結果はみての通りです。
部分的にはロペス3番向きません。
向きませんが全体でみますと3番ロペスは当時の横浜に最適でした。
打線を全体最適化しバランスを整えた横浜は初めてクライマックスシリーズに進出しています。
ラミレス采配の多くは部分最適化よりでなく全体最適化を意識している事に特徴があります。
これが一部の解説者さんには分かり難いようです。
部分、部分を捉え(部分最適化論)批判されやすいです。
添付したwebでも部分最適化が起こり易い状況を説明しています。
私達と現場では情報量が違い過ぎます。
勿論、監督によっては、その情報を有効に使いきれず無意味な采配をする事もあります。
監督のやること=間違いがないとは言いません。
言いませんが違和感は覚えます。
その辺の諸事情を監督も説明はしているのですが伝わらないようです。
そして部分最適化の罠を根拠(部分的には最適解なので最もらしく聞こえます)に采配批判してしまう事になります。
開幕2連敗した際、井納配置転換を批判していた方々がいました。
あれも部分最適化論でいいますと先発に大穴が空くわけですからもっともな論理となります。
私自身賭けと評していたぐらいですので仰る通りです。
たとえ話でいいますと主力社員が3人も病欠し、その部署の頼りになる先輩が抜ける事で穴が空くわけですね。
その通りです。
残された社員は実績のない投手。
期待はありますがわからない。
しかも異動した頼りになる先輩も異動先で実力を発揮できるかわからない。
凄い人事でした。
場合によると井納中継ぎ再配置の方が部分最適化の罠に嵌り投手バランスが崩れそうでした。
だから、私も賭けと評しています。
但し、上手く行った場合の果実の大きさ皆さん予感していると思います。
井納が動かないと飯塚か京山、熊原らが登板できなくなります。
今永、ウィラード、濱口、石田、飯塚、京山、熊原、綾部、平良・・・
っと候補がいます。
特に飯塚と京山は優先的に一軍で起用したい時期ですからね。
しかし怪我人が相次いだ事で先発の陣容があまりに薄くなってしまいました。
普通は東(見込みで東はローテーション級と評価)、飯塚、京山らの実績があって初めて配置転換するものですが、
出来るだろうで配置転換しています。
攻めの編成でした。
ですのでラミレス、井納の配置を両にらみで考えていました。
当たり前と言えば当たり前なのですが。
中継ぎに井納が抜擢されるには、ある条件をクリアしなければいけないとラミレス監督は言う。
「6番目の先発が固まらなければ、井納を先発で使わざるを得ない」
故障者が戻るまで6番目の先発が固まっているようには思えませんでしたが監督は勝負に出ています。
ラミレス采配、全体最適化論プラス選手に対する傑出した評価で成り立っています。
特に野手の見立ては確かでしょうか?
病欠中の主力が帰ってくるまで先発のやりくりは大変と思います。
しかし、その大変さが人を育てる場合もあります。
時期を間違えると無意味な起用になりますが今の彼らなら、その経験を活かせるものと信じています。
人には伸び時があります。
故障した選手が戻るまでに何を感じ何を頑張れるか。
耐え時ですが未来に続く何かを覚える4月です。
開幕3連敗を免れ、一息つけましたが依然、横浜は苦しいです。
一時的に負けが込む可能性は十分あります。
神里1番に象徴されるように打線バランスも調整中です。
場合によると投手9番に戻すかもしれません。
苦しい時期ですが未来に続くワクワク感を胸に横浜を応援して欲しいです。
今が耐え時です。
ガンバレ横浜。