点差は2点。
回は8回。
ノーアウト、1,3塁です。
代走に走塁能力の高い宮本が一塁。
誰もが思い描くシンデレラストーリーは宮本盗塁後に倉本がヒットないし最低限する事でした。
しかし、その盗塁を待つことなく倉本は初球を叩き併殺を打っています。
一点は入りましたが横浜的には最悪でした。
私もガァーでした。
まぁ、そうは言っても上記シチュエーションを、わかっていながら初球を叩いたのには事情があるわけです。
倉本が初球を叩いた事情。
待ての有効性の是非、云々について延々語って来ました。
待て自体はケースbyケースです。
最良はヒットです。
ノーアウト 1,3塁で求められる事とは?について雑感②初球ヒッティングしても良いと思われる選手について雑感 - 所持雑感
打撃技術の確かな打者には待てのサインでないです。
理由は絶好球を見逃す事になるから。
ノーアウト 1,3塁で求められる事とは?について雑感① - 所持雑感
また、点差が2点と言うのもあって倉本自身の出塁が求められていました。
雑感記事①に書いてます通り倉本がアウトになりますと得点期待値が半分近くまで下がります。
そして、出塁するには打撃技術に課題があるが故に早いカウントで勝負する必要がありました。
今は三振率の高い打者です。
結果、初球攻撃。
好球必打と同じ事情でした。
ノーアウト1,3塁で求められる事とは?と倉本 雑感③ - 所持雑感
そして併殺。
倉本の初球ヒッティングにおける打撃成績は2割を切っています。
この数字、かなり悪いです。
そもそも論で言いますと150キロの速球を進塁打するのって難しいんですよね。
倉本の場合、左ですから引っ張る必要があります。
その引っ張りに難があるのが倉本だから昨年も一塁にランナーがいると打てませんでした。
ランナーありなしで見た 横浜2017年野手番付 - 所持雑感
右方向に引っ張る事が出来る左打者は梶谷にしろ、戸柱にしろランナーが一塁に居ると打率がアップします。
その点に倉本は課題があり苦労しています。
それでも随分、成長しているのですが相手も横浜の重要な得点源になっている倉本を潰しに来ています。
それが初球打率の低さにも現れているでしょうか?
今回の雑感④はヤクルト側から見た視点です。
点差は2点差。
一点おkのシチュエーションです。
前進守備を敷きませんでした。
ヤクルトにとってはランナー1、3塁ではなく、シンプルに同点のランナーを如何にして本塁に還さないかを命題としていました。
当然、上記シンデレラストーリーをヤクルト側も思い浮かべていたハズです。が・・・
初球、チェンジアップ。
緩急でいう緩を選択しています。
宮本に盗塁されていたら中村、どんな批評を受けていたんですかね。
倉本の初球直球系に張った打撃には理由がありますし引っ張る気満々(進塁打を打つために準備していた)だったわけですが、
そこにチェンジアップです。
これ実は結構リスクあるんですよね。
結果論で言うなら最良の結果を導き出しましたが。。。
そのチェンジアップを空ぶられたら計画倒れですし宮本が盗塁を仕掛けていたら高い可能性で成功しています。
イロイロ賭けの要素がありました。
それでも果敢にリスクをとって中村はチェンジアップを選択しています。
嫌らしいというか、何と言うか・・・。
カラシティーのチェンジアップ自体、空振りをとれるような球ではないから選択したかもですが、それでも10%あります。
(濱口のチェンアップは20%を超えますのでキレで言いますと、その半分)
にて、
中村がぁーーー
っと書いた理由です。
あの併殺って中村のリスクある配球もあっての併殺なんですよね。
これ倉本の特性を理解できているからこその配球です。
知らないと、何?あの配球になります。
宮本もカラシティー初見ですし初球から行き辛いシチュエーションでしたが、それも織り込んでいたんでしょうね。
それでも盗塁されていたら批判轟々だったとは思います。
誰もが想像するシチュエーション。
ノーヒットで同点もありえる形です。
ヤクルト的には避けたい盗塁です。
毎回、思いますがマニアックなんです。
倉本もですが、中村も。
宮本に盗塁されていたら批判轟々だったと思いますが嫌らしいです。
この配球意図、非常に分かり難いです。
現象面でみますと盗塁させたくない場面で緩い球を選択しているわけですからゴラァですが原因、理由で観ますとなるほどなんですよね。
いやはや。
倉本の初球打率の悪さはさておき(今後の試行錯誤を楽しみにしています。)、中村にあっぱれを・・・
これあげていのか私分かりませんがリスクをとる捕手ですね。
中村。
嵌ると打てません。
中村、石川バッテリーに横浜は苦戦していますが、その理由の一端です。
当ブログで一番、名前が出て来ているかもしれない選手がヤクルトの中村です。
捕手評では一番多いですかね。
メンドクサイです。
この人と比較すると横浜の捕手のインサイドワークは甘いというか・・・
最近、嶺井を褒めてはいますが個人捕手ランキングで嶺井をリーグ6番内に入れないように捕手個人では差があるかもです。
捕手陣としては横浜、強力ですけど。
そう言うのも含めて、ガンバレ、がんばれ。
倉本、期待しているぞ。