物語性を感じなくなった横浜について雑感 セで一番とは言えなくなった捕手陣に想う

サッカーとの比較で野球は個別性の高いスポーツと思っています。

野球はサッカーで言うデュエル、つまりは投手対打者と言う一対一が生じます。

サッカーの場合、その一対一の局面を作るのが大変なのですが野球の場合容易に作れます。

試合の帰趨を決める要因に投手の占める割合が大きい理由です。

 

個別性が強い競技ゆえに打者対投手の比重が大きいスポーツが野球です。

極論いえば投手と捕手がいれば試合負けません。(点入らないですが)

エースと4番が重要とか言われますが、まぁ、そうですよね。

なんですが、

チームスポーツでもあります。

このチームを最大限に意識してチーム作りしてきたのが2016、17年のラミレス横浜でした。

序列を大事にしチーム内調和を重視したチーム作りをしています。(固定化)

そのチームを壊し個人の個別性を重視したのが2018年でした。

あえて序列を乱し競争を煽っています。

編成もチーム解体に組しましたから限界を感じたんでしょうね。

 

参考記事

number.bunshun.jp

より引用ですが

「野球は団体スポーツですけど、個別性が高い」

に尽きます。

ただ、この個別性に拘り過ぎますと足し算、引き算になり易く個が相対的に弱い横浜では勝てなくなります。

あの7月が、そうでした。

多数の選手、チーム関係者が関わるが故に団結も重要です。

個を高めることにこだわれば、団結力は生まれにくい。一方、団結力を中心にチームづくりを進めすぎると、今度は個が育たない

 このジレンマに横浜は陥り意図的にチームを壊しています。

そして、その壊したかいなく個が育ったとは言えない結果が待ってました。

昨年の苦い結果を基に成長する選手がいるかもしれませんが今は未定。

期待はしますがわかりません。

 

そろそろ捕手二人制の話を始めないと開幕までに間に合わないですかね。

2017年の強みは捕手三人制による高い捕手インテリジェンスでした。

だったと思っています。

aaakkkaaa.hatenablog.com

当時、私の主観で捕手ランキングを記載しています。

そのランキング評価上横浜の捕手は誰一人正捕手クラス評価していません。

個として弱い。

個として弱いけど捕手陣としてみると素晴らしい。

弱いけど強いって2017年、何度か記事化しています。

この強みが2018年に感じたか?というと伊藤イン後雲散霧消しています。

 

個の強さでいうなら伊藤は高城より上です。

しかしチームはあの7月に壊れました。

チーム防御率が酷い有様になっています。

チームも負け始め、7月9日に借金2で2位だった横浜は最大借金12(8月末日)で最下位に落ちています。

くしくも、その7月9日は高城トレード発表日でしたね。

関連記事

aaakkkaaa.hatenablog.com

当時書いた記事から引用です。

 今の捕手陣をもってセ一番とは私は評さないです。

が現実化してしまい、横浜は崩壊しました。

そして復元したのですが・・・

aaakkkaaa.hatenablog.com

 

その延長線上に今の横浜はいます。

この個とチームのバランスをとるのが難しいです。

『俺たちはファミリーだ』っと語っていた筒香が、

2018年7月に勝手なプレーをする選手が多すぎると発言するぐらいにチームが崩壊したわけです。

ラミレスが

DeNA沖縄入り ラミレス監督昨季から一転、エンジョイベースボール掲げる(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース

 

エンジョイベースボールと原点回帰した発言しています。

news.livedoor.com

 

上記は2016年の記事です。

競争を煽っていた2018年とは一転した感触もあります。

ありますが、

チーム壊れましたからね。(その修復に一番期待されているのが田代コーチかなぁ

それに見合う選手個人の個別性が高くないと勝てないです。

その成長があるかです。

期待したいですが・・・

個の力量を図る数字(WAR)でリーグ最下位クラスというのは理由があるんです。

ラミレス解任した方が良かったと思うんですが解任されないので今シーズンは耐えきれそうもないです。

 

ファンの厳しい声は辛い過ぎるというか私自身が一部ファン、一部解説者、カナロコの頓珍漢記事(左打者に進塁打を求めた事を強要したと書いたり酷い内容でした)に感情的に反応し過ぎていますので潮時と思い始めています。

 

ただ、それでも、もう少し現状を語って終えたいです。

延々、野球の変化(それに対応しているラミレスの背景)を語り続けてきましたがお終いに向けて整理していきます。

 

物語性。

捕手陣と言う個別性を感じないキーワードで横浜は2年連続Aクラス入りしCSを突破しSBを苦しめ涙目にさせましたが、

その副作用に悩んでいるかもです。

個の結集がチームじゃないですか。小さな粒が集まったら、こぢんまりしたチームにしかならないので、いかに1人を大きくできるかということです。

 っと大阪桐蔭の監督さん語っていますが、

この小さな粒(何らか課題がある選手たち)に強い物語性を私は感じていたようです。

ラミレスの終わりも覚えますし、その聞くに堪えない批判(采配には理由があります)に私は耐えられそうもないです。