宮崎のシチュエーション別打撃を説明するために記事を書いています。
本来の目的はシチュエーション別打撃を参考に最適な打順を考察する事でしたが別方向に発散しています。
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このBABIP(インプレイの打率)でとんでも数字を横浜記録しています。
他のチームが.305程度記録している中横浜はチームとして2分以上離された.282でした。
1位 中日 .312
2位 広島 .308
3位 阪神 .307
4位 巨人 .305
5位 ヤクルト .303
6位 横浜 .282
ファーストストライクが原因でなく横浜の打者が苦戦しているから出塁率が低いと良く説明していましたが数字でも良くわかります。
当たってもヒットになりませんでした。
実感し難いと思いますが分かり易い数字に直します。
横浜の総打席は4837。
三振は1041。
4837-1041=3796。
3796xリーグ平均BABIP:0.305=1158本
3796x横浜のBABIP:0.282=1070本
差し引き88本、リーグ平均並みのチームとの比較でヒットが少なくなっています。
采配云々で改善できるものでないです。
最低限の打撃力すら担保できなかった横浜に四球を与えてくれる投手なんていますでしょうか?
これが横浜スタジアムですと.258なので・・・最悪としか言いようがないです。
この数字チーム成績ですからコア4以外はさらに数字が悪くなります。
柴田で言いますと.158です。
ヒットを打てれば打席が増えます。
その結果、さらにヒットが増え可能性が増しますがアウトになり易いと可能性が増えないです。
打線が切れます。
途切れます。
さらにボールに当たってもヒットになり難い状況ですから投手は気兼ねいなく攻めれます。
四球も減り易いです。
一部解説者にファンは因果を勘違いしていると感じる時があります。
打ちに行っても凡打なら待ち球しても四球は増えません。
投手に近いような打者を四球で出すか?
コア4の前に出せるかです。
答えは言うまでもないです。
西武辻監督も無駄な四球を嘆いていました。
バッテリー側にとって意味のない四球は厳禁です。
リスクマネージメント上、相手中心打者と勝負を避ける四球はありますが当たってもヒットになり難い打者と勝負を避ける理由はないです。
バットが当たってもヒットになり難くBABIP.158と苦戦した柴田の横浜での出塁率はリーグ平均.335を遥かに下回る.272でした。
広島さんのチーム出塁率.349もありますが、これが広島と横浜の差です。
柴田もよく頑張っているとは思いますが打てないなりの何かというのは難しいです。
この違いが同じファーストストライク戦術を採用していても打撃力に差がある横浜と広島の差です。
中畑さん時代の初期は横浜の方が四球が多かったです。
あの4年間で決定的な差を広島さんとつけられてしまいました。
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打ちにいかなければ三振になり易く。
打ちに行っても凡打になり易い。
チーム四球/三振で見た時横浜の数字は0.35。
1位ヤクルト 0.60
2位広島 0.52
3位阪神 0.49
4位巨人 0.42
5位中日 0.41
6位横浜 0.35
打席でのアプローチが適切で、ストライクゾーンの管理能力に長けた打者ほど高い数値を記録すると説明される数字で最低を記録しているのが真因です。
それが昨年のコア4以外の打者でした。
四球を得るには投手との相対関係であるレベルの力量がないと難しいです。
せめて天秤がイーブンでない四球は増えにくいです。
強打者に四球が多い理由です。
今時の四球は弱者の兵法ではないです。
極稀に四球をもぎとるような打者がいますが一般的な四球は打者が投手の力量を上回った時に獲得し易いです。
その関係性を最近の解説者は理解できてないみたいなんですよね。
統一球元年に四球は前年度との比較で減りましたが投手有利な状況ですと四球増えないです。
勿論、出塁率も改ざんされません。
確かに昔は粘ると自滅してくれる投手多かったですが・・・
今は極稀に感じる四球を奪いに行くような打撃を昔は頻繁に確認できていたと思います。
思いますが、
投手側の奪三振能力が昔と段違いです。
追い込まれると粘れません。
元巨人の川相と柴田は同タイプの打者ですが彼らの三振率は2倍程度の開きがあります。
元巨人川相のような打撃をするには技術難度が高くなっている昨今です。
そんな環境下にも関わらずアップデートされない結果打てないなら四球がまかり通っています。
そんな苦戦をした柴田でした。
今年の柴田に関し打撃の鋭さが上がったので期待していますが去年は本当に厳しい一年だったと思います。
今年の柴田には違ったものを感じています。
未だオープン戦ですし順調に行くかはわかりませんがシーズン打率.250からOPS.700程度を柴田に妄想しています。
どんな打撃を見せるのか期待しています。