ファーストストライクが批判されているのは2016年からの事です。
その都度、記事を書いてます。
昨年はさらに踏み込んで書いてますが・・・
まず最初に中畑さん時代から横浜はファーストストライクを打てです。
ファーストストライクを最初にセで採用したのは第二次原政権でしょうか?
統計学上、その優位性が見いだされ同時期に導入した広島ブラウンと伴にセに新風を吹き込んでいます。(パは先にやっているからもですが知りません)
好球必打自体は昔からあった概念です。
その概念を彼らはより踏み込んで実践しています。
その時代背景も投手側の奪三振能力が増していた事と関係しているかもですかね。
80年代と違い一試合あたりに喫する三振数が1.5倍ほど増えています
より引用ですが、
打者にとって「ファーストストライク」を捕らえることは非常に重要なことである.表1 のデータから,ストライクを重ねていくほど打率が落ちて行くことが一目瞭然である.
です。
その前提の基カウントを整えるのが重要になってきます。
上記考えは配球論にも通じますが初球は本当に重要です。
ファーストストライクとは話ズレますが、そのカウントを考える上でストライクをいかにとるかで打者とバッテリー間で攻防があります。
そして引用にあるように「ファーストストライク」を捕らえることを重視した原巨人は一回目の3連覇を成し遂げています。
2007年のチームは清武イズム(橋上さん?積極的に新知識を導入しています。)の影響もあり打撃成績凄かったです。
頭の良い野球をしていた落合中日と原巨人2007年の四球数の差は大きく、かたや538、かたや390。
四球の数で劣っていた巨人ですが出塁率で.335を記録しており中日の.338と遜色なくチーム得点数は巨人が692得点と落合中日の数字を10%ほど上回っています。
どっちでも良いんじゃないが私の感想です。
手段の正当性は両者ともに担保されています。
後は運用なわけです。←ここがフォーカスされるべき論点であるのですが、それ以前の批判が多く感じます。
四球は得点を増やす事に関係する一要因に過ぎません。
その影響も大きいですが目的ではないです。
四球単独ですと得点との相関係数が低くなります。
長打と四球を合わせ持つOPSが重視される理由です。
その相関の差は大きいです。計算して欲しいです。
単打と四球だけでは得点増え難いです。
中畑さん就任当初は広島さんの方がチーム四球数少なかったです。
後は育成の問題もあって差が開くばかりでした。
ドラフト指名時の哲学として広島さんは初球から打てる気持ちの強い選手を選んでいます。
その辺はチコちゃんに怒られるでも語っている通りです。
何度も繰り返しますがファーストストライクは手段であって目的ではないです。
横浜の選手で選球眼は良いですが打てない打者がいます。
その打者ですら、あれほど成績良くないのに選球眼に課題があって打てない打者に積極性が失われたらどうなるかは火をみるより明らかと考えています。
より打てなくなる可能性が高いです。
今は過去と違い投手側の奪三振能力があがってましてカウント悪くされますと昔以上に打てません。
技術の劣る選手に対し初球打ちを是認しますと初球凡打、もしくはボール球を振って追い込まれやすくします。
確かに、その通りなんですが、そこまで無理して、その選手を使う状況って変だと思うんですよね。
できる技術レベルに横浜の選手たちが達してないのは投手並みのBABIPを記録している野手たちを見ていて承知してはいます。
当然、未熟な打者たちが行うファーストストライクの弊害をチームは承知している思います。
ラミレスの現役時代の数字と差が歴然としていますからね。
打ち方が違い過ぎます。
ラミレス自身がファーストストライクをなんでも打ちに行ってないのですが選手には打ちに行かせていると思われています。
参考記事
監督自身がチっと舌打ちしている可能性もありますが、
にも関わらず、どうしてラミレスはファーストストライクを強調するでしょうね。
いい意味で質問者さんが抱いている疑問は思うに運用面と思いますが論点はここなんだと思います。
これを、どう解釈するか?でしょうか?
その点で谷繁のように解釈している人が多数派なのは解説者諸氏の話を聞いていて実感しています。
「ヒットを打つだけが出塁じゃない」と谷繁が指摘していますが四球だけが出塁じゃないです。
四球を奪い取るというのが未熟ですと難しいんですよね。
今の野球ではです。
辻監督が四球を嘆いていますが今は四球を与えることに対しての忌避観がかなり強くなっています。
問題は、そんな四球を選球眼、打力に劣る選手が奪えるかです。
まぁー谷繁氏も私の言っている事は理解した上で批判しているのですが。
①、技術に劣り過ぎる打者を使い続けるべきなのか?
②、采配で彼らの出塁率は本当に改善するのだろう?
の①、②で、これまで記事展開してきています。(2016年以降)
①は、ファームで頑張って欲しい。
②は否定的です。選球眼悪い選手がカウント悪くしたらどうなるのか予想するのは簡単です。
その時代背景を説明するために、かなりの分量の連載記事を昨年オフに書いています。
今回は、あえてラミレスがファーストストライクを強調するかです。
このファーストストライクだけはラミレス、就任以来変えませんでしたね。
他は君子豹変し変えていますが。
ラミレスの選手への想い、接し方の一つの思想哲学なんですが、その思想哲学が悪い意味で解釈されているの部分があるのでは?ないかと谷繁らの解説を聞いて感じています。