戸柱9番の意図と貧打の予兆を覚えた8/2阪神戦 

先日の阪神戦と同様

中継ぎ、控え野手を再編する事になるだろうと感じた7/11 阪神戦 - 所持雑感

 

8/2の阪神戦みて打線バラスの崩れを感じました。

その対応として打順を動かしてきています。

8/2阪神戦、左腕岩貞に対し横浜は以下のような先発ラインアップを組んでます。

 

1番 梶谷

2番 宮崎

3番 ソト

4番 佐野

5番 ロペス

6番 倉本

7番 大和

8番 投手平良

9番 戸柱

 

今年のチームはやはり復元力が強そうだ 他、雑記 - 所持雑感

にて

9番のトリガーは

手段である9番野手に拘りないですから今期止めています。

9番野手のトリガーが打力不足(貧打)ですが今年は、その前提が崩れている?ようです。

これも記事需要あるんでしょうが 去年よりは打線になっているわけです。

っと記述していましたが

9番野手となっています。

2017年も貧打が原因で倉本を9番に配し急場をしのぎましたが打線の状態が良ければ投手9番になります。 

ではなぜ?9番野手になったんでしょう?

その采配動機はソトと戸柱。

ソトの状態が極めて良くないです。

たまたま打てないとかでなくタイミングも悪く、直球に差し込まれており調子の悪さを感じる状態でした。

復調に時間かかるように感じます。

一時の不調とは思えないほど崩れてました。

 

そしてもう一つの原因が戸柱。

中継ぎ、控え野手を再編する事になるだろうと感じた7/11 阪神戦 - 所持雑感

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打撃で今の戸柱は期待し難いです。

守備で貢献する選手です。

戸柱を評しましたが

打率.197 

出塁率.222

長打率.294

OPS.516

BABIP.229(インプレーのヒット率)

 

三振は4.06打席に一回。600打席換算で150三振。

四球率も低くIsodは0.020。

守備型の選手とはいえ厳しい数字が並びます。

 

特に気になるのが非常に低調なBABIP。

2016年 .267

2017年 .233

2018年 .196

2019年 .244

と高くなく.250程度となっています。

セイバー上運不運とも解される数字ですが打席数とBABIPをみますと年間打席200超えない打者の多くが低BABIP(.260以下)でして。

 

打席200超えるにはBABIP.300近くが必要となっています。

あるレベル以上の選手に対しては運不運と評しても良いのですが

参考記事

mathematicalplay.com

 

BABIPが意味するところと、その解釈の難しさ | Baseball LAB[ベースボールラボ]プロ野球×データ

では

BABIPについて

 BABIPはよく「運」の強弱を示す数字であるといわれます。これは「フェアゾーンに飛んだ打球がヒットになるかどうかは、投手ないし打者個人の能力“だけ”で決定できない」事実に由来していて、実際にこの確率は平均して大体3割前後の数字に収束することが分かっています

投手の打席を除く、1990年から2014年の全打者合計のBABIPは.301

 なんですが

全データでなく年間打席数で層別すると違った数字が見えてきます。

戸柱のBABIPを運が悪いと言えるかは勿論疑問で否定させてください。

実力ではないかと思っています。

打者はBABIPを上げるために様々な技術を駆使しており、その技術力の差がレギュラークラスと控えの差となっているのでしょう。バッティング技術とは、物凄く奥深いものなんですねぇ。

 っと打席を基準として層別しBABIPを語っている方は評していますが打撃技術がないと低BABIPのままとなります。

 

佐野も

2017年 打席21 BABIP .125

2018年 打席130 BABIP .250

2019年 打席215 BABIP .346と成績を上げてきています。

 

2016年佐野も戸柱もスイング強いですが当たっても詰まっていました。

間が悪いと表現しますが狭いんですよね。

今の佐野は懐の深い打者となっていますが当時は狭くピンポイントにボールが来ないと当たっても凡打でした。

 

レギュラーと控えの差として

年間200打席以上の打者は.300 以下は.267となっています。

戸柱は守備型の選手ですので低BABIPでも多くの打席が与えられますが流石に厳しい数字でしょうか?

 

この戸柱の位置を何番にするのが最適なのかわかりませんが切れ目にはなっています。

その対応としての9番戸柱。

1番につなげる為の位置ではないです。

部分最適化論でいうと9番戸柱には問題ありますが全体最適化論でいうなら成果を出せる可能性があります。

 

打撃に期待できないからこその9番でしょうか?

 

では9番戸柱でどうやって点を取るかと言えば代打攻勢。

今期の横浜、久しぶりに代打の状態が良いです。

山下など期待できそうです。

 

実際、8/2の試合でも平良に代えて柴田、次に回れば山下と準備していました。

柴田、山下と続けば1番梶谷、2番宮崎となりますから一気にチャンスとなります。

相手が左投手なら倉本(左に強い)、中井と切れます。

 

2016年の代打が強かった時に下園と後藤を軸とした代打攻勢をしていましたが。

あの時のイメージに近いです。

ここで8番戸柱にしなかったのは投手は未だ交代要員いますが捕手は変えたくないんでしょうね。

戸柱に代えて嶺井ないし高城が出場しますと交代枠上捕手に代打、代走出せなくなります。

投手に代打を出して、その代打がチャンスメイクできなければ状況次第で戸柱に代打を出さないんだと思われます。

 

代打2枠状態が良い事で9番戸柱となっています。

代打の状態が悪ければ1番につなげるリンクマン的な9番が起用されたかもですが(もしくは9番投手)

この辺がラミレスの面白さでしょうか?

後はソトですね。

これほど状態の悪いソトをみるのは初めてです。

 

昨年の交流戦時より悪く感じました。

ロペスを復調させたのは見事でしたが今度はソトです。

毎回、打順を動かし、あれこれやって打線バランスを整えてくるラミレスです。

そんな状況に貧打の予兆を覚えた阪神戦でした。

 

杞憂に終わりソトが即復調すると助かるんですが、あそこまで崩れていると。

ちょっと不安な兆候です。

 

打順他動かしてきそうな様相です。

尚、戸柱9番は代打の状態が良ければ暫くやりそうです。

 

高城が先発マスク被る際、9番に座さず8番に座ると思いますが

それが今の戸柱の打撃に対する評価でしょうか?

代わりに守備に関してはかなり評価されている節あります。

 

捕逸多い捕手(ブロッキングが上手いとは言えない)なので濱口のような投手には向きませんが