2017年の日本シリーズ。
その夢の舞台での横浜の活躍をみてその先のリーグ優勝を夢見た諸兄は多かったと思います。
私も、その一人ですが
戦力は全く足りてなく。
2018年開幕時に書いていた通り
日本シリーズに進出した2017年ですら
チームWAR
1位、広島 +65.2勝
2位、阪神 +42.4勝
3位、巨人 +38.7勝
4位、横浜 +36.1勝
5位、中日 +25.3勝
6位、ヤクルト +16.8勝
っと優勝チームとはWARから計算されるゲーム差で18ゲームほど引き離され。
戦力的には4位巨人にすら劣っていた横浜です。
そんな戦力で巨人との激しい3位争いを制し、格上の阪神、広島を撃破して日本シリーズに進んだ横浜。
その日本シリーズで工藤監督をして苦しかった言わせた横浜でしたが
その内実、かなり苦しかったです。
その辺は当時の記事でも書いてますが弱いけど強い。
個の弱さは明確でしたがチーム一丸で戦っていた横浜でした。
戦力+αの奇妙な力を発揮していました。
そして、その個の弱さ故にチームを解体する事に
「野球は団体スポーツですけど、個別性が高い」
に象徴される個別性の壁にぶつかった横浜です。
サッカーやバレーのようなスポーツなら一対一の局面を作りだす前に何らかの駆け引きがあるのですが
野球の基本は投手対打者です。
この投打の技量が基本で、技量がないと作戦の仕様がない場合が多く日本シリーズで横浜はサファテに苦もなくひねられましたが
力が総てになり易いです。
ここでないなりに知恵をっと言う方は多いですが
これが大変難しいというか、差があり過ぎるとどうしようもないです。
全盛期の大魔神を他所のチームは打ち崩せまでんしたが
知恵以前の問題ありましてどうにもならないです。
そんな個に課題があった横浜は
2018年に厳しい現実を突きつけられる事となります。
そして
2018年に書いた記事で
戦力の脆弱性がもっとも進んでいたのが横浜中継ぎ陣。
去年漸くドラ3伊勢が35投球回数を投げてくれれましたが
2014年ドラフトを最後に中継ぎに新戦力が供給されてなく
一番の補強が既存戦力のボトムアップだった横浜でした。
一軍、諸戦力が頑張っていた横浜です。
以前感じなかった一軍での育成力がラミレス横浜では強く感じる場面ありまして
野手の代表例ではソト、佐野、柴田。
投手では三嶋、国吉、平田。。。主に中継ぎ陣です。(木塚投手コーチの手腕?メンタルを前向きにするのが上手いのかもしれません。)
2016年に中継ぎでなぜ三嶋を起用するのか?と批判を浴びてましたが今の三嶋を想うと感無量です。
国吉の不安定さも、許容できそうな領域になってきており、そして何より平田。
この平田を私は高評価してまして漸く実力に近い場を与えられるつつあると感じています。
上手くいけば平田は今期、ミドルセットアッパーを担うかもですが
2015~2018年の大よそ4年間、新規供給がなかった横浜中継ぎ陣。
育成が上手く行かず戦力を供給できませんでした。
横浜のドラフトの妙は即戦力3,4位と考えています。
ここで即戦力を獲得してないと育成実績が芳しくなかった横浜の場合、穴がダイレクトに空きまして。
その影響を受けていた横浜です。
2012年 3位井納
2013年 3位嶺井、4位三上
2014年 3位倉本
2015年 3位柴田、4位戸柱
2018年 3位大貫
2019年 3位伊勢
っと社会人、大卒で極めて高い成功率を上げています。
一方で、素材型の成功率が極めて悪く育成していた選手を上にあげられなかった横浜です。
今のところですが
素材型の選手はだれも成功してないのかもしれないですね。
熊原、白崎、高城、大河・・・初めドラフト上位も含め実績芳しくないです。
即戦力(計算できる戦力)として獲得した選手の多くが戦力になっていた横浜。
そこに横浜編成の優秀さを覚えますが
ファームでは伸びてない。
総てが成功するわけではないのですがあまりに近年実績が良くないです。
良くなかったです。
個人的には過去形評価したいです。
理由は結果として出るころには改革していたからですが、その成果が出るには少し時間がかかるかもっと感じる部分あります。
では、本当に横浜は育成が下手なのでしょうか?
そんな事はなく、本来は2011年ドラフト3位桑原がいる事で成功例もあると言いたいのですが
その桑原が伸び悩んでいます。
その伸び悩みに桑原個人の課題もありますが
ある時期までは横浜の育成上手く行っていた時期がありまして
桑原、乙坂、関根で激しく外野レギュラー争いをしていた時期が、それにあたります。
同様に育成の砂田と。
ある時期、ほんの少し前まで育成でもままずまず順調だった横浜です。
そこに野球の変化を覚えます。
その変化とは何かとなると球速の高速化。
それに伴う育成方向がズレた横浜でした。
続く