期待する役割と違っていても結果を出せば監督は使います。
梶谷はチーム打撃を強く期待され横浜で育成されてきましたが
2013年ファームで自分を強打者と規定し直す事で夏から打ち始めています。
その辺は先の記事で語っている通りです。
荒波がチームに期待された打撃(チーム打撃優先)に反し干されたという風聞もありましたが
打てば、結果を出せば梶谷同様、監督は使います。
その荒波も強い打撃に向けた改造を行っていました。
そして私がファンだった憲晴も2015年オフ、強い打撃を志し無理な肉体改造をした事で故障・・・
走馬灯のようにイロイロ思い出されます。
筒香も中畑監督ら一軍首脳陣の期待に反した打撃を志向し迷い。
その迷いからか2014年秋季キャンプで筒香はメンバーから外されています。
メンバーから外された筒香を待っていたのは大村コーチ。
当時、筒香は
筒香が目指すもの、それは「高確率で、広角に打てる」打撃だった。だが、周囲から掛かる“和製大砲”の期待は大きく、届くアドバイスは軒並み、ライト方向へホームランを打つためのものだった。「僕は違うと思うんです」。筒香はそう言ったという。
っと語り 大村コーチと二人三脚で濃密時間を過ごしています。
ただやらせられただけの練習より理解して行われた練習はより効果的でした。
ゾーンに入っていたのかもしれません。
参考記事
あの濃密な時を過ごした結果、ライト方向にホームランを願っていた一軍首脳陣の想いには答えられませんでしたが別の形に筒香は進化し2014年以降の活躍となっています。
広角に打たないと率を稼げないのは今年の梶谷らを見ても明白で早いボールに対応しようとするとあーなります。
技術的なことを言うと、レフトに力強い打球を飛ばせるスイング軌道があると、ライトにも打球は飛ばせるんですよ。
です。
ファームで現在指導している主要方式。
来期以降を語る上で重要なポイントなり得るかもです。
大村コーチ復帰によりファームで似た打撃指導しています。
関根や細川、伊藤ゆらが2020年序盤のファームで成績がふるわなかった理由とみています。
後日、もう少し具体的に語る予定です。
脱線しましたが気持ちが整理された筒香は2014年より打ち始めます。
2020年に山下が大村コーチによって気持ちが前向きになり一軍で足掛かりのようなモノを築けたのと同じ理由と考えています。
ファーム大事です。
もしくは大村コーチのような存在が重要?なのかもしれませんが・・・
中畑監督と大村コーチで補完関係になっていたと感じる部分あります。
過去経験上、一軍で我慢して起用すべき時期というのがあると私は考えています。
その前段で使うと上手く行かない場合が多いのは過去記事で盛んに指摘している通りです。
我慢の起用の罪深さを何度も呪った事があります。
佐野のブレイクを2019年オープン戦時に予測していますが
それは使い時だったからです。
宮崎がブレイクした2016年開幕前(1月)にも宮崎個人に関して期待記事を書いていますが、あーこの選手は活躍しそうだ、使えば行けると感じる場合があります。
不調時でも、あーこの選手は、その内打ち出すだろうもありますが
横浜の好不調記事に関して予測記事が割合当たるのも、今は調子悪くても、良くても回復する?悪くなると感じるからで
統計学的手法(数字、過去実績)というよりアナログ論を根拠としている場合が多いです。
2020年のロペスの打撃状態が過去と違い一過性でなく上がらないと感じたのもスイングが理由で、
あーなるとなかなか修正できません。
タイミングが崩れたとかなら未だ修正できるのですがスイング自体が弱くなるとなかなか難しいです。
それでもロペスは出来ないなりにチャレンジしており流石と思いながら見てました。
出来れば残して欲しかったですが
佐野に関し2019年の2月の練習試合の結果を見て
一軍で積極的に打席を与えて欲しいと感じるデキ。
上記記事にて評していますが
ラミレス時代は使い時を間違えなかった印象あります。
佐野などに対しラミレスの偏愛とも感じる部分があったのは確かですが
出場機会数みると、そんな事はなく期待の高さを覚える起用ではありましたが罪深い我慢の采配にはなっていませんでした。
一軍に帯同しながら良く、成績を伸ばしたとは思いますが順調に階段を佐野は登っています。
中畑監督とラミレス監督の違いは
中畑監督がロマン派に対しラミレスがリアリストだっただけで、
方や選手を信じ(使っていれば打てるようになる)、方や期待はするけど信じない。
リップサービスは中畑監督よりラミレスの方が上でしたが使い方をみると中畑監督の方が未知なる可能性に賭けるような起用法になっています。
中畑監督も、ラミレスも同じものを視、同じものを感じたと思いますが
ワクワク感重視の起用を中畑監督は好み。
ラミレスにはあまりありませんでした。
中畑監督時代はワクワク感強かったかもですね。(成長力を強く期待する起用)
その反面、上手く行かないと高城や白崎、梶谷や筒香のような有様になります。
そのマイナス面を補ったのが二軍の大村コーチでした。
中畑監督と大村コーチセットで育成は機能したかもです。
故に一軍帯同期間が長かった白崎や高城には大村コーチが不在でした。
一軍と二軍では求められるものが違いますからしょうがないです。
止む得ない部分もありますが打撃の基礎が出来てない選手が一軍に帯同する難しさを覚えます。
未熟な状態で頑張れた選手というと私の経験上倉本しか居ませんが
あの方は例外中の例外でしょうか?
っと昔は罪深い一軍での起用を嘆いていたわけです。
しかし、
どうもファームもただ起用してもダメなようで・・・当たり前の結論と言えば結論ですが
従来期待されていたファームでの役割を3軍が担い始めており2軍は1軍と3軍の間を取り持つような機能になりつつあります。
その結果、日ハム式の育成が機能し難くなっています。
勿論、過去成功したように手段として日ハム式の育成が全くダメなわけではないのですが
リスクが顕在化してしまったことで編成に穴が空いています。
これは巨人の野球についても言え
チーム打撃が否定されるわけではないです。
その重要性、優先順位が以前との比較で強い打撃よりによっているだけでしょうか?
強いスイング自体過去全くしてなかったわけではないですが、その比重が大きくなっています。