黒太文字は横浜に所属する現役選手。
2015年度(2014年オフ)
ドラフトではドラ1ヤスアキ、ドラ2石田、ドラ3倉本(大卒、社会人経由24歳)。
中継ぎでドラ5福地。
ファーム育成前提でドラ6百瀬、ドラ7飯塚。
ドラ4で山下。(大卒)
この年に加入したヤスアキらを最後に2019年度ドラフト3位の伊勢まで中継ぎへの供給0。
ラミレス時代ファームからの供給実績0と言え課題を覚えるポジションの一つ。
2016年度(2015年)
ドラフトではドラ1今永、ドラ2熊原、ドラ3柴田、ドラ4戸柱ら。
二軍で育成する目的で網谷、青柳、綾部、山本らを獲得。
中継ぎでは左腕野川(大卒、社会人24歳)。
捕手育成に苦戦していた横浜は新人の戸柱がスタメンマスクを奪い。
二遊間でも2015年の新人の柴田が開幕スタメンを奪うなど今に通じる層の薄さを感じさせる状況。
2015,16に高卒を7人獲得したが飯塚を除き全員退団。
白根も含め、このメンバーへの二軍打席付与結果が育成に結びつかなかった事は痛恨でした。
日ハム式育成のリスクの一つ。
重点的に試合経験を与える為に人数を絞っていたため影響が残っています。
現在はリバランス終え、候補が多い状況。
2017年度ドラフトでは
ドラ1濱口、ドラ2水野(故障)、
二軍で育成する目的でドラ3大河、ドラ4京山、ドラ5細川っと高卒選手を獲得。
ドラ6尾中、ドラ8進藤、育成笠井で中継ぎを獲得。
手薄な内野でドラ7狩野。
そしてドラ9佐野。
新人時代からスイング良かったです。
ここで示唆的な事が、このクラスの選手(大卒で)を一軍レギュラークラスまで成長させるのに3年かかっているという事でしょうか?
野手育成は高卒で8年程度みる必要があります(25、6歳)。
投手との比較で時間かかります。
高卒投手は先発で言うと長くて3,4年。
6年目の飯塚が中継に回りましたが中継ぎはタナケン、元阪神の藤川など先発育成から中継ぎで成功例あります。(8年目ぐらいまでに頭角表します)
砂田、国吉もこの系譜。
2018年度ドラフトでは
ドラ1東、ドラ2神里
ファーム育成前提でドラ3阪口、ドラ5櫻井、育成中川虎、捕手ドラ9で山本
中継ぎでドラ4斎藤(故障)、ドラ6寺田。
内野手でドラ7宮本、ドラ8外野手楠本。
2019年度ドラフト
ドラ1で小園を競合で指名。
外れ1位で上茶谷、2位伊藤ゆ、3位大貫
ファーム育成で前提でドラ4勝又、ドラ5益子、ドラ6知野、育成宮城
2017、2018年とドラ3で高卒を指名していた影響で戦力に穴が空き始めており
久しぶりにドラ3で実績ある大、社経由の大貫を指名。
その大貫は2020年二桁勝利と相変わらずの成功率を誇っています。
この指名順位で即戦力とると良い影響が生まれやすいです。
豊富と思われていた先発投手陣の層が存学薄く上茶谷、大貫不在の場合横浜はBクラスでした。
小園を指名出来ていたら横浜はこの年Bクラス。
代わりに未来の可能性を失いましたが優勝候補と言われるチーム状況ではありませんでした。
上茶谷、大貫が居た状態でWARでみてもBクラス(より強いチームが阪神、中日、巨人、広島と居た)だった横浜です。
数字とファン、解説者の評価が乖離しているチーム状態が長らく続いています。
その頂点が2019年度?
監督が三浦に変わった事で膨れ上がった実像と虚像の乖離が縮小傾向になっていると感じますが
場合によると2021年、三浦監督は勝つこと以外に目的を見出した野球をする事で最下位になるかもです。
候補選手のチョイスをしながら上位を目指すと言うのも大変でしょうし一気に転換させる気もします。
尚、育成で強い歪みを抱えていた横浜は、その編成バランスを是正するような指名(力点を育成側においていた)を2015年度以降(ラミレス初年度)し始めています。
その結果、先の記事で書いている通り是正に成功したと言えますが
その目論見通り選手が成長するかは今は未だ不明です。
その成否は三浦監督が結果を問われ難い一年目に見えてくるような気がします。
その結果次第で長期計画を練り直すでしょう。
2年前との比較で楽しみな候補は増えたと思います。
関連記事
2018年オフ(2年前)に感じた育成面での歪みと今(2020年オフ) - 所持雑感
一方、編成バランス是正に力点をおいた編成方針は戦力供給に課題が生じさせており歪みが産まれてしまいました。
中継ぎ、一軍野手の高齢化として顕在化しています。
今でなく先を見据えた結果ですから止む得ないのですが。
その歪みを何で埋めていたかと言うと他球団の戦力外獲得と人的補償による入団。
以下、見ていくと
育成で右内野手の白根。
このクラスの選手が横浜では手薄でした。
かなりの打席をファームで与えています。
この選手が期待する所迄いかなかった事で他球団で戦力外となった右内野手中川、中井らを獲得しています。
代打枠も含めてでしょうか?
内野手としては二塁で元ヤクルトの田中(右)も獲得。
右の内野手は補強ポイント(ドラ2で伊藤ゆ、牧と獲得している理由)
中継ぎ
戦力外で武藤、久保、風張 蓮。開幕前の緊急トレードで藤岡。
同じくシーズン途中に3人も外国人中継ぎを補強(上手く行かず)
先発育成枠
平良。
巨人、山口の人的。
巨人と違い平良クラスの1.5軍投手が横浜には居ませんでした。
二遊間
左打田中
巨人、梶谷の人的。大卒社会人経由の田中は文字通り即戦力としての加入。
出場機会多いと思われます。
FA補強、右二遊間大和。戦力外で元ヤクルトの田中、中井。
シーズン中に外国人補強。
捕手
トレードで伊藤
寸評
中継
希求感が強く層が薄い故に2016年は藤岡を開幕前に緊急トレード(金銭)。
シーズン中にもザガースキー、ブロードウェイと補強。
2017年もトレードでシーズン中にエスコバーを獲得するなど横浜の強みの印象ありますが苦しい編成を続けています。
2019年もソリスをシーズン中に補強するなど下からの補充が乏しい故に緊急対応の多いポジションです。
石田の立場が2019年に先発、中継ぎ、先発と二転三転した理由。
戦力外からは久保、武藤。
2021年度も風張と補強しています。
ここはもう少しかかるかもですが、そろそろ二軍から供給されるかと見ています。
捕手
新人の戸柱が2016年に正捕手に抜擢されるなど横浜の課題が凝縮したようなポジションの一つ。
戸柱、嶺井、高城での争いでは決着つかずトレードで伊藤を獲得するに至ります。
実力では伊藤が一歩リード。
ファームで育成中の山本が本格化するまで現行体制のままかもしれません。
2011年ドラ2高城と違い二軍でしっかり指導中。
二遊間
育成実績が悪く継続して補強中。
選手層が薄い事でシーズン中にかなりの額をかけてエリアンを獲得するなど中継ぎと同様な状況。
流石に2016年のように緊急補強するような状態ではなくなったと思いますがFAで大和を獲得したのに続けて今期も人的で元巨人田中を獲得。
元ヤクルト田中に、元巨人の中井と育成で補えず補強し続けてます。
ここを育成できると横浜も一息付けますが2015年度以降入団選手で既にドラ3大河、百瀬、狩野と退団済み。
層が薄いのでドラ2牧、ドラ2伊藤ゆ、ドラ1森、ドラ6知野と獲得。
柴田関連記事が2018年オフから増えていますが
二遊間が手薄過ぎて柴田を先発で使い難い状況が2018年から続いています。
そろそろ使われるべき選手として出てきても良い時期でしょうか?
代打枠
先述の白根に加え元楽天の中川、中井(内野としての位置づけ手薄な右代打の二面あります)と獲得。
育成に課題があった横浜の場合、代打も手薄でした。
佐野が代打から一軍レギュラーに昇格した事でさらに手薄になりましたが
育成が順調だと2016年のように桑原、乙坂らと代打からのし上がっていく選手が出てきます。
今は、その前の状態。
このクラスで漸く山下(2016年の下園枠への昇格を希望。下園自身は翌年、直球の高速化に対応できず退団。)に目途が立ちそうで私は期待しています。
2018年サヨナラヒット打って涙を流した山下。
今はおそらく涙を流さないでしょう。
満面の笑顔で語るヒーローインタビューお待ちしています。
あの時は苦しかったと吐露してましたが今は達観し、その先にいるような気がします。
だから来期の山下を私は期待しています。
結果出るかわかりませんが大村コーチの存在もあってメンタル前向きになりました。
山下を視てファームの状況の改善を感じます。
育成順調なら代打枠で戦力外獲得しないです。
候補が多くなった事で今後は獲得しないで済むのではないかと期待。
全体をみて感想。
中継ぎの高齢化は未だ進むかもですがファーム状況をみると高卒育成選手で中継ぎが出てくるハズ(砂田、国吉、タナケンコース)です。
視界は良好でしょうか?
結構前からベイファンですさんから要望のあった中継ぎに対する萌芽の予感の理由です。
あるレベルに達しそうな若手投手陣が増えてきました。
野手は高齢化に歯止めが見えネクストを意識した選手起用になるものと感じます。
その中から先発に名を連ねるには力不足ながら(主に守備の問題で使うのが難しい)、打で存在感を期待される山下のような選手が出てくると思われます。
もっと言うとチーム力が本質的に上がりますと
参考記事で書かれているような状況にはなり難くなります。
代走、守備固め。。。いわゆる5ツールないしフルイニングできる出場を期待できる選手が居ませんと
代打枠だけの選手は一軍ベンチ枠に入れにくいです。
WARで高い数字を記録する選手の多くは守備でも標準以上の数字を記録しており、かつ途中交代され難い選手が多いですが
そういった選手が増えてくると横浜のチームWARも改善されるでしょう。