日ハム吉村GM退任と稲葉GM就任に思う 他 いろいろ

日本ハム黄金時代を作った人と言うと

門外漢であってもプロスポーツの専門家でもあった藤井球団社長。

赤字だったセレッソ大阪の経営を軌道にのせた方。

人脈面でフォローした高田当時GM

数字面で吉村日ハム前GM

 

藤井氏は経営を担い。

高田GMは目利きを(大村巌コーチなどを招聘)

編成的な実務は吉村氏が取り仕切っています。

 

吉村氏の助言、提言(アナリスト)を高田GM(経験)が承認するよう感じです。

両輪で動いていた日ハムです。

 

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高田と吉村の初対面は、高田がGMに就任した05年1月だった。「彼のことは知らなかった。デトロイト・タイガースで仕事をして、優秀な人だと。一緒に仕事をしてほしいと言われた」。

 高田をサポートするGM補佐に、吉村が着任した。タ軍でも同職などを歴任し、阪神では3年間、強化などに携わっていた吉村を、球団がヘッドハンティング。球界OBの高田が編成トップに座り、吉村が参謀役を務めた。選手経験はないが、日米の球団運営を知るスペシャリスト。すぐ信頼が生まれた。

 

日ハムの成功は藤井をトップにそえた事。

そして高田と吉村を招聘した事にあったと思います。

高田GMは2005-2007年に退任しましたが以降も日ハムは勝ち続けます。

吉村氏が基本的に差配しています。

 

高田は現在DeNAのGM。5年目の今季、3位で初のAクラス入りを果たした。「吉村君のマネをしてやっているけれど、まだまだ追い付かない。トレード、ドラフトなんかを、監督とかがやる時代はもう終わり。この世界は結果。彼には結果がついてきている」。

 

横浜DeNAがしていたのは吉村氏の作った組織の模倣でした。(+巨人の野球)

それ故に日ハム同様の苦しみを味わった部分あります。

野球が変化した事で育成順調とは言えなくなってしまった点で両球団はよく似ています。

参考記事

横浜が育成に苦戦した理由、参考にした日ハムのBOSのリスクについて - 所持雑感

機能不全に陥ったBOSと高齢化が進む横浜、その未来に想いを馳せる - 所持雑感

 

その吉村GMが降格。

かつて天才と呼ばれた人がやや一線から引きますが

その後を継ぐのが稲葉GM

 

稲葉氏の能力は未知数ですがGMの仕事は初体験。

にもかかわらず編成トップにそえるわけですが長期低迷するかもしれません。

 

MLBの編成権を持っ方のほとんどがアナリスト気質をもった方々です。

その観点でいうと日本は逆行している感じあります。

 

MLBではあり得ない人事です。

 

名選手、名監督、名コーチと言えない同様、名GMとは限りません。

GMも監督同様、興業の一種と捉えているのかもしれませんね。

段階を踏んで抜擢されるべき事が日本球界の場合いきなりの抜擢が多いです。

 

いきなりトップにそえる所に違和感を覚えますがNPBは段階を踏まないです。

稲葉氏に高田氏のような人脈があるのか不明ですし数字に強いのかもわかりません。

手段と目的が逆転しており稲葉氏GM招聘が目的だったと感じてしまう人事は2018年オフに三浦を投手コーチとして招聘してしまった横浜の愚行に重なります。

 

三浦コーチ自身は機能した可能性もありますが

今期の横浜弱体化原因分析記事を書いています通り彼の野球を実現するには時間がかかります。

昔の強い野球を目指す以上、その準備期間が必要です。

その方向性の一致が出来てなかった横浜は2019年序盤に混乱しました。

そして今期同様短期的には負けるわけですが

それを球団全体で共有していたのか怪しいです。

 

横浜でも現場組(進藤ら)と制服組(三原ら)で綱引きのようなモノを感じ視点の違いを覚えますが

 

概ね、今の苦境は高田GM(現場組)が2017年に語った小技が出来ないから負けた。

2018年には優勝するに十分な戦力があった。

 

に、原因があるとみています。

 

チームWARで優勝チームと16勝以上引き離され(ゲーム差で30ゲーム相当)リーグ4位程度の戦力しか過去なかったチームを評し戦力十分と編成トップが断じていた事は衝撃的でした。

 

だから2019年に優勝を逃す一因となった山口を2016年に放出したのかと当時に彼の音声データを聞いて腑に落ちたものでしたが

 

この綱引きが未だに続いているように思え

今期、前向きな最下位になったことで制服組が一部息を吹き返した感あります。

オーナー総括を聞くと三浦野球の方向性に修正が入りそうです。

そこに宮崎の6年と言う長期契約が絡み来季への期待となります。

 

 

2016年はWARで+5勝を稼げる選手を放出し

2021年はWAR+2勝の選手と高額で長期契約を結ぶ。

編成の見方が変わってきているような感触を覚えます。

 

 

横浜には確か吉村氏のような野球オタクがいるハズで(お名前忘れました)

彼ら中心に分析しているハズなんですよね。

その数字を三浦や進藤が使いこなせてなく振り回されている可能性を覚えています。

 

不慣れもあるとは思いますが

来期、さて。。。

現場(選手経由)と制服組の方向性が日ハム時代の高田GMと吉村氏のような関係で一致すると強いのですが横浜がシンプルなチーム強化を目指してないのは見ての通りです。

上位概念に優勝がないと感じたのは2018年オフのコーチ人事をみて痛感しています。

他に重視している内容がある。

そのうち記事で書きますが終活最後?かもですね。

 

 

興行の一種として物語をDeNAは作っているのかもしれません。

 

 

数字しかみないと頭でっかちになり

数字をみないと未来がトレンドが理解できなくなります。

 

数字に意味をもたらす、血を通わすには現場の経験と数字を知る必要がありますが

そんな専門家が球界には少ないように思えます。

 

ラミレスと藤川の対談など興味深かったですが彼らの話を聞くと少数派に属すようです。

野球人が数字に強いかと言うと疑問を覚えますし職についてから学ぶんだと思いますが

 

その点で新沼、藤田コーチらには可能性を覚えています。

鶴岡(ファームでコーチしない方)も、その面でフォローしているように数字から野球を分析している人たちが編成部門に行くようになると

 

また違った見方になるかもです。

そして

 

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横浜や日ハムが目指しているのは此方のハズなのですが

今一感を覚えます。

スポーツを科学する時代になっていますが・・・

 

データを収集し、アナリストが分析。それをもとにバイオメカニストとピッチングコーディネーターが、ピッチデザインという修正プログラムを組む。セイバーメトリクスのように統計から「今後を予測する」という手法とも異なり、選手を「作る」というそのアプローチは、さらなる 技術の進化で形を変える可能性はあっても、もう後戻りすることはない。

イチローの言う頭の悪い野球です。

イチローは自分でやりたい派でしょうか?

野球選手が自分で考えるのでなく演者に集中する。

体の動かし方に集中する。

そんな流れに反発を覚えていたのがイチローでした。

 

そして、セイバー(統計)と野球を科学する事は別の観点となります。

 

科学は因果関係を明確化する事に目的があります。

この分野で横浜ファームが実績上機能してないのは見ての通りです。

ノウハウを溜めている可能性を強く覚えますが(助走期間)実績は芳しくないです。

野球を科学するでセでも最先端を走ってるハズですが育成では上手く行っていません。

 

小園も不安なんですよね。ファーム実績上ですが、あの手の選手の育成に苦戦しています。

 

データを収集し、アナリストが分析。それをもとにバイオメカニストとピッチングコーディネーターが、ピッチデザインという修正プログラムを組む

これわかると思いますが

過去でいう名コーチと今の必要とされるコーチ観が乖離し始めています。

結果、テレビで解説している達の言ってる内容が現実と乖離し易いわけですが

 

この面で野球界のライターさん弱いんですよね。

強い不満を感じている部分です。