名将か愚将か…セ・リーグの監督を査定してみた【2021年版】〈dot.〉

news.yahoo.co.jp

触発されて私もやってみました。

過去実績考慮せず今期のみの数字で判断しています。

使用する数字はチームOPSと被OPSの差分。

意味合い的には得失点になります。

戦力の割に勝てないチームの特徴は

①、OPSの割に得点が奪えない 今期の広島や横浜

②、被OPSの割に失点が多い  今期の横浜・・・

③、チームの形が出来てない  今期の横浜 他

です。

 

横浜は勝てないチームの特徴をホボ網羅しており過去10年のセのチームでは最も戦力の割に勝てないチームとなっています。

 

OPSと被OPSの得失点相関は0.9を超えます。

参考記事

note.com

 

使用した数字はOPS(期待得点)-被OPS(期待失点)と勝率の相関をとりOPSと被OPSの差分から期待される予想勝率の乖離でランク付けしています。

 

相関係数は0.89

Y=1.376 x(チームOPS-チーム被OPS)+0.501

差分0(原点)で勝率.500となります。

 

実際の勝率と予想勝率との乖離だけでは直感で分かりにくい為乖離分に143試合掛けます。

2021年横浜の数字で言いますと乖離が-0.065なので掛ける143すると-9.3勝となります。

ランク付けはセにおける過去10年の

サンプルで

1~6位を S

7~12位をA

13~18位をB

19~24位をC

25~30位をD

31~36位をE

37~42位をF

43~48位をG

49~54位をH

55~60位をIとしています。

 

以下、結果ですが

 

 

1位ヤクルト高津監督 

OPS0.731 被OPS0.711 差分+0.0200 予想勝率0.528 実際の勝率0.584

ランクS 143試合換算(引き分け考慮せず)+8.0勝 

過去10年で3番目の数字。

優勝チーム=最優秀評価ではない年があり順位と相関薄い面もある同指標で堂々の数字。

様々な媒体でその手腕を褒められていますが戦力の割にも勝たせています。

昨年チームは最下位でしたが同指標で+0.22勝を記録しており戦力運用の上手そうな監督さんです。

 

 

2位阪神矢野監督 

OPS.689 被OPS.661 差分+0.0280 予想勝率0.539 実際の勝率0.579

ランクS +5.6勝

過去10年で6番目の数字。

この戦力で良く勝ちました。

ヤクルト戦に13勝8敗と勝ち越していますが・・・他チームに勝てませんでした。

ヤクルトさんがNPBドレスコード固執したチームに滅法強く(捕手中村が大きかった)大きく貯金を伸ばした一方下位チームにヤクルトさんほど勝てず優勝を逃しています。

数字評価では名将に値する数字でしたが評判悪く気の毒です。

 

 

3位中日与田監督

OPS.622 被+1..664 差分-0.0420 予想勝率0.443 実際の勝率0.437

ランクE ±0勝

今期で退任です。

伊東ヘッド(実績上No.1バッテリーコーチ)により木下が仕上がり懸案の捕手が埋まりましたが野手は世代交代期です。

 

 

4位巨人原監督

OPS.709 被OPS.703 差分+0.006 予想勝率0.509 実際の勝率.496

ランクF -1.8勝

2019年、2021年とマイナスを記録しておりプラスを記録し続けた第二次原監督時代と差がある状況。

尚、2020年は+1.7勝を記録しリーグ2位の監督評価実績。

同指標で1位の+9.5勝を2014年に記録しておりトータル実績上No.1評価監督。

 

 

5位広島佐々岡監督

OPS.713 被OPS.715 差分-0.002 予想勝率.498 実際の勝率.481

ランクG -2.4勝

昨年の-3.2勝に引き続き2年連続のマイナス。

-2勝以上を複数回記録している監督は

広島野村氏の2回(2012、14年)

阪神金本氏の2回(2016,18年)

中日谷繁氏の3回(2014~16年)

に続く記録。

伝統的に広島さんは戦力の割に勝てず同指標でプラスを記録できたのは2012年からの記録上2018年に緒方監督が記録した+1.8勝のみ。

 

 

 

6位横浜三浦監督

OPS.722 被OPS.730 差分-0.008 予想勝率0.490 実際の勝率.425

ランクI -9.3勝

同指標上過去10年でワーストを記録。

開幕前に戦力あれども最下位と予測したとおりに消化不良の一年。

期待得失点でみた数字でDeNA史上2番目に良い数字でしたが勝てませんでした。

Aクラスに進出した2016,17、19年より今期の数字良いです。

したいで行われた各種采配が上手く行かず戦力(OPS、被OPS)を落とした上に、その運用でも大きなマイナスを記録していたと推測されるのは連載している通りです。

新規一転ヤクルト目指し研鑽中。

将来の名監督予定?

名監督と呼ばれるには回りに愛される必要があり、それを満たしている唯一無二の監督。

この監督を安易に解任した場合横浜は第二次の暗黒時代になりかねず現体制で長期にわたり指導をして欲しいです。

 

三浦、進藤、石井、斎藤隆、鈴木、相川、仁志のラインを維持した形でリセットせずプロジェクトを進めて欲しいと考えます。

結果、上手く行かなくても、どうしてダメだったか目途を立てさせるまでやらせないとラミレス5年間の二の舞になりかねません。

 

あの5年間が来期の積み上げになりそうも感じないのは一ファンとして残念な想いもありますが

仕方ないです。

 

ラミレス横浜がAクラスに進出した際前監督の中畑監督が評価されましたが

三浦横浜が来期優勝してもラミレスは評価されないとみています。

 

断絶感覚える野球になりました。

故に今期消化不良となっています。

 

どちらが良い、悪いではないのですが・・・

来期、積み残しを少しでも軽くして頑張って欲しいです。