先の記事の補足記事です。
打撃成績(投手成績)の割に得点(失点)を増や(減ら)して勝つ場合と少ない得失点の割に勝つタイプがあります。
高津監督や三浦監督の何が良くて成績を向上させたのか?打撃、投手でみていき
来期予測記事へとつなげていきます。
一般的に統計から外れる数字は戻り易いですが。。。
その原因をみるのが大事です。
被OPSと失点相関は0.939
ざっくり0.94です。
OPSと同様相関が高いです。
投手も打者と同様被OPSで見た方が、その価値がわかるのですが
一般化されていません。
被OPSでみる事で守備力もみる事ができ概ね把握できます。
強いて課題をいえば被OPSには被盗塁、被バント、失策などが含まれてない事でしょうか?
阪神さんとか失策多いので被OPSの割に失点が多くなりそうです。
使用した数字は過去10年の数字。
2020、21年はコロナの影響で打席数少ないので補正入れています。
相関係数0.94
y(期待失点)=1750.24 x OPS- 657.58
で期待失点を出せます。
その数字でみると
1位 ヤクルト -36.01失点減らす
2位 巨人 -11.6失点減らす
3位 中日 -8.7失点減らす
4位 広島 +17.1失点増やす
5位 横浜 +27.2失点増やす
6位 阪神 +27.6失点増やす
ヤクルトさんは昨年に続けて失点を減らしています。
被OPSの割に失点を増やすチームの特徴としては失策が多く(被OPSに含まれない)投手の見切りが下手、そしてLOB率。
残塁が多いほど期待失点より実際の失点を減らせます。
横浜はLOB率で見た事がない数字を一時記録しており連載で書いている通りです。
ヤクルトさんの失策は阪神さん並みに多く
自責点と失点(失策含む)の差で(失点-自責の差)
1位 ヤクルト 44
2位 阪神 47
3位 巨人 36
4位 広島 58
5位 中日 33
6位 横浜 48
と期待失点の悪い横浜、阪神さんとヤクルトさんで差がなく別の要因でヤクルトさんは数字を伸ばしてるのが伺えます。
投手運用の見切りの良さなのか詳細は不明ですが
数字で言うとヤクルトさんと阪神さん、横浜の差はLOB率が原因のようです。
その数字の特性から被OPSが高いほどLOB率は悪化し易いです。
その数字の特性を考えると被OPSの割に阪神さんのLOB率は高く、これは横浜もですが
この辺が阪神梅野に対する矢野監督の不満につながってるのかもしれませんね。
ふむ。
WARという便利な数字があったのでOPS絡みの数字分析久しぶりですが
違った側面が見えてきます。
梅野が主戦捕手になって以降、この手の数字芳しくないですが
関連あるかもです。
横浜はチームで配球する方針を今期改め捕手に依存する配球を前半やり大きく数字を落としています。(捕手の固定)
後半に去年の形に戻し防御率を大きく改善させましたが
今年度の数字はDeNAになって最も悪い数字です。
他にも新方針で四球を減らせ、ゾーンで攻めろを行っており打撃同様消化不良となってチーム成績を低下させる原因になってました。
2019年の投手コーチ時代同様、したい野球を追求しようとして消化不良な一年となっています。
理想はわかるのですが現実が追い付いてなく破綻した感じです。
高津監督が今期記録した-36.1失点減らすは過去10年 60サンプルでみると2位に相当しランクSです。
三浦横浜が記録した+27.2失点増やすは過去10年で見ると56位。ランクIです。
投打でヤクルトさんは運用で上手く行ってそうな数字が見えてきます。
阪神さんは投打のバランスみるとマイナスですがピタゴラス勝率が今期良いのかもしれません。
ヤクルトさんはその逆?
横浜はおそらくピタゴラス勝率通りかもですが・・・
引き続き計算してみます。