ピタゴラス勝率に関しては
実際に生み出された得点と失点の結果を元に計算される予測勝率です。
得点と失点に采配が影響しそうなのは見ての通りです。
得点の入り難い打順や失点の増え易い采配をしていたらダメです。
チームOPS、チーム被OPSから期待される得点と失点の乖離は以下の通りでした。
参考記事
チームOPSでみた得点期待値と実際との乖離について 2021横浜 - 所持雑感
チーム被OPSでみた失点期待値と、その乖離 2021横浜 - 所持雑感
チームOPSから期待される得点増減
1位 ヤクルト +22.0点増やす
2位 阪神 +15.1点
3位 中日 +2.2点
4位 巨人 -11.7点減らす
5位 広島 -14.1点
6位 横浜 -29.2
チーム被OPSから期待される失点増減
1位 ヤクルト -36.01失点減らす
2位 巨人 -11.6失点減らす
3位 中日 -8.7失点減らす
4位 広島 +17.1失点増やす
5位 横浜 +27.2失点増やす
6位 阪神 +27.6失点増やす
上記の効果加算(シーズン成績順)
1位 ヤクルト 58 得失点改善 過去10年で2位
2位 阪神 -12.5 得失点悪化
3位 巨人 ほぼ±0
4位 広島 -31.1 得失点悪化
5位 中日 +10.9 得失点改善
6位 横浜 -56.8 得失点悪化 過去10年でワースト
となっています。
これに対し
実際とピタゴラス勝率の乖離x143試合
1位 ヤクルト +0.5勝
2位 阪神 +6.8勝
3位 巨人 -2.0勝
4位 広島 +1.2勝
5位 中日 +2.7勝
6位 横浜 -2.9勝
となります。
名将か愚将か…セ・リーグの監督を査定してみた【2021年版】〈dot.〉 - 所持雑感
で計算した結果と乖離を覚えるモノになっています。
1位 ヤクルト +8.0勝
2位 阪神 +5.6勝
3位 巨人 -1.8勝
4位 広島 -2.4勝
5位 中日 ±0勝
6位 横浜 -9.3勝
なぜ?このうような結果になるかと言うと
ピタゴラス勝率の場合、チーム打撃、投手成績の割に失点が増えた減ったを見れてなく結果としての数字で計算しているからで
例えば2番に打てない打者を置き得点を減らしていても
実際の得点で期待勝率をピタゴラスの場合計算されるのでズレが出るわけです。
これは期待得失点で計算されるWARも同じです。
継投の遅れが原因で失点増やしていても(球数が増えれば増える程失点確率増します)ピタゴラス勝率ではみえません。
ピタゴラスもOPS、被OPSから期待される勝率相関は0.9と高い相関になる事から本来イコールにならないとおかしいのですが
今期のように相関(散布図から)外れるヤクルトさんや横浜のようなチームが出るとピタゴラス勝率とOPS、被OPSの差分での計算結果が変わってきます。
ピタゴラス勝率で注目点は広島さん。
抑えが良いとプラスになり易いです。
その点は阪神さんも同じで抑えが確立しているチームほど評価され易いです。
ヤクルトさんは序盤ブルペンの混乱があり抑えを横浜同様見直していますが
そういう影響あってピタゴラス勝率で上振れしてないかもです。
個人的意見ですが監督采配がより見えるのは
チームOPS、被OPSの割に得失点を増やした、減らしたとみており。
この面で改善点が見いだせやすいかで来期のチーム予想戦力が立てるみています。
2015年オフ記事や各種記事で横浜の状況、勝率を予測できたのは上記が理由で来季横浜を優勝候補筆頭とするのも、そういう理由でした。
横浜が理想とするヤクルトさんの野球は今期実績上平均に対し得失点+58改善できます。
横浜の今期は-56.8の悪化でしから差し引きで114点改善期待です。
要は今期の戦力でも優勝争いでき、かつ開幕から主要メンバー(オースティン、ソト、今永、東ら)がいる横浜はかなり強いわけですが。。。
牧の加入が本当に大きかった横浜です。
ラミレス時代の数字読みを思うと随分様相が変わりました。
ですが難しい野球目指して横浜は進みそうです。
チームOPSでみた得点期待値と実際との乖離について 2021横浜 - 所持雑感
にて
高津監督や三浦監督の何が良くて成績を向上させたのか?打撃、投手でみていき
来期予測記事へとつなげていきます。
一般的に統計から外れる数字は戻り易いですが。。。
その原因をみるのが大事です。
っと書いてましたが
ヤクルトに横浜は直ぐなれるわけではないです。
ラミレス野球で高津ヤクルトに近い数字を出していた時代を知っており
今期のチーム戦力と来期戦力の上積みを思うと残念の想いもあります。
前向きな最下位と予想していたのはラミレス野球と三浦の折衷案を期待しての事でした。
ヤクルト野球の正しさは今期の結果が示しています。
その手段の正統性は間違いなくあります。
チーム一丸で三浦監督を支えて欲しいです。