2022年CS 藤田代打の意図に関して 

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一見すると三浦監督らしい藤田の起用でしたが

その個人的雑感。

一点を奪いに行く野球でしたがその実、9回の時点で結果的にそうならざる終えない構造でした。

 

フルスロットルで一点を奪いに行く野球を標榜していた横浜。

aaakkkaaa.hatenablog.com

その結果

aaakkkaaa.hatenablog.com

 

ランナー出てからで課題を覚える状況となってしまっています。

ちょっと入れ込み過ぎましたかな?

初々しく感じたCSでした。

 

その延長線上に9回裏、最後の打者となってしまった藤田がいたかも?ですが

 

まず当時の状況確認です。

CS3戦目、対戦成績1勝1敗。

場面は9回の裏、2対3の一点差。

 

先頭打者牧がレフト前ヒットで出塁。

次打者の宮崎が先の記事に書いている通り最低限を打とうするあまり三振を喫しています。

今期もPA÷kでリーグトップ。

最も三振を喫しない打者が宮崎ですがCSの舞台でフルスロットルで一点を奪いに行くと

相手の土俵に上がらざる終えず三振を喫してしまいました。

先の記事でも書いている通りデジャブ―覚える三振でした。

最低限狙う打者に対し教本のような配球でしたが三振し易いです。

 

教本故に菅野、大城バッテリー相手にもほぼ同じ配球で大和が三振を喫した事があると先の記事でも書いています。

宮崎も大和も、インコースにフォークを投げられ三振を喫していますが非常に分かりやすい配球でした。

 

バントさせれば良い場面でしたね。

実際、本シリーズで宮崎にバントを命じていたわけですが・・・そりゃ宮崎も悩みます。

 

この回、妙にベンチの動きが悪く

負けたら終わりの場面で牧に代走を送るのが遅れるなどしています。

牧に未だ打席が回るような浅い回ならわかるのですがソトが四球を選んで1,2塁になってから思い出したようにランナーを変えています。

 

ワンアウト1,2塁。

ランナーを神里、森に変えて大和の代打にオースティン。

センター前ヒットを打ってワンアウト満塁。

 

ここで表題の件。

 

なんで?藤田なの?となります。

 

これは意図明確で一点を奪いに行ったからと感じました。

藤田か大田かでみると

当てる能力は藤田が上です。

三振も大田より喫し難いです。

そして相手は藤田が直球苦手なので間違いなくストレートで押してくる。

実際、ストレートで来ました。

湯浅はストレートが持ち味の投手です。

配球の60%以上はストレート。

妥当な選択です。

 

そのお約束通りに来た初球を待ってましたで1,2塁間に引っ張りゴロを打つ。

結果、併殺となりゲームセットです。

 

ほぼ思惑通りに事は進んでますが

ただ藤田はストレート、ホント打てないんですよね。

ストレートの球種別打率.118です。

 

三浦監督も頭の中には入っていたと思いますが

藤田なら最低限を期待できるだろう。

何せ、相手が投げてくるボールわかっていますから。

藤田の経験に賭けたとの談話でしたが

その経験通りに事が進み藤田もチャレンジしましたが結果は併殺。

残念な結果になっています。

 

思惑通りでしたが

藤田が最低限を打てませんでした。

一応、ゴロは打てたのですが・・・この辺は仕方ないでしょうか?

これも野球です。

そういう事もあります。

ベストを尽くした藤田責めてもしょうがないです。

 

 

因みに相手にとって誰が一番代打として嫌?となるなら

断然大田です。

 

 

理由は明白で今期長打0の藤田なら長打を警戒する必要がなく一点どまりになり易い。

外野もバックホーム体制でしたからほぼ一点どまり。

対して大田ですとサヨナラを意識した配球が必要。

外野(内野も)前進守備していますから外野を抜かれたら終わりなわけで非常に神経を使う配球となります。

 

一点を奪う野球と言う意味で考えると藤田起用は正解なのですが

相手にプレッシャーを与えるという意味では不正解かな?

 

その辺好き好きなんですが

そもそも神里を代走で出した時点で最後の外野手であった大田を切り難く・・・

 

監督が牧への代走逡巡した背景を覚えます。

つまり藤田を使わざる終えないようなマネージメントをしちゃったわけですね。

 

同点で止まりで終わった場合の選手交代を考えると

神里は外野へ

佐野は一塁へ(ソトに森を代走)

森は大和(オースティン代打)の代り遊撃へ

宮崎の三塁には柴田。

二塁には藤田。

 

残りは捕手で嶺井と外野の大田。

ベンチ入りメンバー尽きています。

桑原を代打で起用した時点で構造的に大田を切り難いベンチマークになっており

一点を奪いに行く関係なく藤田代打への道筋が確定している感じでしょうか?

 

結果的にチームが目指す野球と合致しただけで

楠本に変えて桑を起用した時点で大田代打起用の目がホボ潰れていた横浜です。

 

代走で神里を起用する前提、オースティンは守備付けないで考えますと外野ベンチ枠は大田と桑のみ

これが原因です。

 

じゃーなんでそうなるかと言うと

横浜の野手の足が遅いから。

守備交代も必要だから・・・

 

2022年CS ランナー一塁での打撃成績について - 所持雑感

引用

今の選手構成ですとかなり難しいかな

一点を奪う野球に必要と思われる走塁能力に課題ある横浜です

っと書いています。

難しい故にベンチ枠を圧迫し易くなります。

 

コロナでベンチ枠が拡大した事で暫く見なかった横浜の?采配が生じ易い原因とも感じる構造です。

aaakkkaaa.hatenablog.com

2018年当時と同じ構造的な問題でしょうか?

代走を送りたい選手が多い、守備交代させたい選手が多い・・・

まさかベンチ枠広がった上に連戦中でもない短期決戦でこんな事を見ることになるとは思いませんでしたが

 

牧に代走を送れるのが遅れた理由。

監督が逡巡した大本かもです?

 

大田を代打起用するなら桑を出しちゃダメで。

そもそも論でベンチ入り野手が代走、守備交代前提の選手が多く悩ましい。

そんな感じです。

 

尚、2018年当時(怒っていたので文荒れてますが)

aaakkkaaa.hatenablog.com

なんて記事を書いていました。

藤田分が悪いですかね。

厳しい勝負でした。

 

藤田が最後涙した理由は

直球が来るとわかっていて打てなかったからで

そりゃ悔しいです。

その涙の先を期待したいです。

 

横浜の課題が凝縮されたようなCSの9回の裏でした。

負けはしましたが良いシリーズだったと思います。