劣勢を覆した横浜、その理由について考察① 過去との比較 24.10.23

多くの人が優勝チーム巨人相手のCSファイナル苦戦を予想し勝ち抜け難しいと思っていたと思います。

 

理由は様々あるのですが

 

まず優勝チームが当たり前ですが強いです

優勝チームのCS突破率は80%を超え優勝チームはホーム勝率.550以上です。

阿部巨人もホーム勝率.583でした。

そこに一勝のアドバンテージ。

さらに2,3位チームはCS1stでエースを投入しているため3,4番手の投手が登板する事が多く下位チームのCS突破の難度をあげています。

試合間隔が空くという不利が優勝チームにはありますが早々勝てません。

ここ数年、ファイナルで対戦した下位チームは優勝チームに対し一勝しかしていませんが一勝すらするのが難しいのがファイナルです。

 

では?なんで勝ったか?っというと。。。言語化が非常に難しく正直、記事化していて戸惑っています。

未だ上手くまとまりきっていません。

こういう分析記事で言語化に苦労する例、あまりないので折角なので記事として残させてください。

それほど今回のCSは凄い番狂わせと考えて欲しいです。

 

そして言語化できない、その原因は?っと言うと

参考記事

CSファイナル 最終戦の見どころについて想う 24.10.21 - 所持雑感

引用

戦力は相手が上、状況も相手が上、切れるカードも相手が上。

使えるカード枚数もあって采配も相手が上。

横浜が勝るものは基本何もないとも感じますがないが故に勝てるかもしれないと感じる不思議なシリーズです。

総てを出し切るような対戦になりそうです。

 

横浜が勝るものは基本何もないとも感じますがないが故に勝てるかもしれないと感じる不思議なシリーズです。

自分で書いていて正直、訳がわからない。

勝るモノないが故に勝てそうに感じると書いているわけです。

苦笑するしかありません。

 

まずは、過去のCS突破チームと比較していきたいと思います。

 

比較対象で思いつくのは2017年横浜。

ラミレス時代は弱いけど強いと評してました。

戦力差OPS-被OPSで0.10以上の差を覆して日本シリーズに進出しています。

WARで言うと+15勝程度の差が当該チームと生じています。

要は額面戦力でゲーム差30超えるようなチームを当時の横浜は撃破してしまいました。

この快挙の結果(勝ちかたも強かった)、幻想にラミレス横浜は苦しめられ優勝出来て当然とか言われるわけですが・・・

気の毒に。。。

2024年三浦横浜と阿部巨人の戦力差はWARで+4勝ぐらい(推計)ですからゲーム差8ぐらいで実戦力でいうと24年三浦横浜も勝てなくはないんですが

 

強みがない。

 

2017年の横浜は戦力の劣勢を欠点に目を瞑り長所全ぶりの野球(凸凹なチーム)をすることで個で押し勝っています。

強みがあり明確な勝ち筋あったんですが24年三浦横浜の場合、CSファイナルの時点で疲弊しきってまして・・・

 

一応、24年三浦横浜、DeNA史上最強打線を有し打力が売りなんですが

aaakkkaaa.hatenablog.com

 

打力前面に戦っていたか?というとそうでもないのは記事で書いていた通りです。

通年を通して方針が一貫せず(来期を語る上でもここポイントですかね)

5番宮崎がバントモドキの進塁打をしたり打率リーグ6位の山本に再三バントを命じたりとと

スモールベースボールと打ち勝つ野球の折衷案のようなモノを模索し続けて一部長所を消すような野球もしています。

 

2番の打撃をした事で打順を6番に下げられた牧の打順変更をみると必ずしもスモールベースボール一辺倒ではないんですが

過去4年を想うと大分こなれて来ていますが未だ消化不良となっています。

 

牧は6番に打順下げることで本来の良さが戻り2番に上がり打棒復活させるなど打つべき時は打ち、一点を奪う時はしっかり送る野球を理想としているのはわかるんですが牧の献身活きる場面を作るのが難しいのは記事で書いている通りです。

 

年に10回もないです。

ノーアウトで1番梶原が出塁し牧が進塁打、佐野。

ワンアウトでは牧進塁打ですとツーアウトになります。

さらに進塁打、最低限が活きやすい試合終盤という付帯条件が付くわけで極めて希少になり易く、かつ難易度が跳ね上がるわけで(相手も嫌がる)

 

その希少なケース。

牧の進塁打と佐野の仕上げで2試合ほど勝っていますが、その佐野の状態が怪しくなり始めてCSで強みになりませんでした。

面白しかったですけどね。結果は芳しくありませんでしたが

佐野と巨人バッテリーの駆け引きを久しぶりに堪能しました。

 

あれをただ打っただけというコメントをみると憤激にも近い怒りを覚えるんですが

個人的感情です。

 

そのDeNA史上最強打線も捕手の打撃ではリーグで傑出していた山本と5番宮崎、1番梶原、3番佐野が健在だったからこそ。

しかし

山本は9月に死球で故障。

宮崎もCS1stで膝を(かなり良くない)

梶原、佐野はシーズン中8月ごろに行った指導が未消化気味で不調、復調途上。

参考記事

aaakkkaaa.hatenablog.com

 

CS終了時に石井コーチ退任しそうな言葉も残し始めています。

拙速とも感じた指導でしたから、そうなのかなぁはあります。

その影響もあって佐野に関しては打撃状態が二転三転。

元に戻してくれれば推せますが

当時の記事で

しかし佐野、今の脱力打撃では推しにくいです・・・

長打打てないように感じる打撃です。

理論はわかるんですけどね。

春先は未だ復調するとみて推せたんですが未消化かな。

 

佐野外すとバランス崩れると言いつつ、かなり宜しくないので外してもとっと思いますが

っと書くに至っています。

CS1st阪神戦で長打重視の打撃していて戻したのか?っと思ったんですが巨人戦見る限りそんな事はなく。。。

 

明確な強みがCS時の2024年横浜にはなかったように感じています。

オースティンも打てとは言えませんでしたしね。

 

 

ラミレスがCS突破した2017年の戦力ですが

1位 広島 OPS-被OPS +0.100

2位 阪神 +0.029

3位 横浜 -0.009

4位 巨人 +0.019⇦ 横浜より実は強かったチーム

 

2024年を除き優勝できる戦力を保有OPS-被OPSで+を記録できる戦力があった三浦横浜とはラミレス時代、隔絶しています。

2020年を除きBクラス相当戦力(バランス悪すぎたのと来期三浦横浜を意識して途中から育成に切り替えていたなどありましたが)でした。

 

巨人と激しい優勝争いをしていた2019年ですらマイナスです。

 

監督ラミレスでなければ優勝できた、優勝できないのが不思議だったと評する野球ファン、解説者多いですが数字的には無理です。

数字悪い倉本をレギュラーで起用しないのはおかしいと言っていた真中以外の解説者もかなりダメですが

 

数字は悪い、弱い。けど強いを評しラミレス横浜をして弱いけど強いと評し、その逆に数字は良い(成績出ないチーム方針なのにあの数字を出した)のに弱い。

三浦横浜を評し強いのに弱いと評してました。

 

では?2024年は?

各種改革により強いのに弱いは確認し難くなりチーム方針の影響で極端に戦力を押し下げていたような事例は大分減りました。

 

それでもチームバランス悪く、編成上の問題で、これがあったので過去と違い横浜を優勝候補としていませんでした。

 

チームバランスが悪い。

CSファイナルでブルペンデー前提でやるチームなんて早々ないわけで・・・

過去のドラフト記事読んで貰えれば分かる通り課題明白です。

開幕前でも良いですかね。

もう流石に限界です。

21~23年はバウアーなども居て優勝しても何らおかしくなかったですが24年は流石に難しい。

勿論、優勝の可能性は常にありますがかなり難しい陣容だったと思います。

そんなチームがCS突破してしまった。

勿論、CSのチームに至る助走、予兆はありましたが

 

変なチームなんですよね。

そりゃ相手チームより勝るポイントがないように思えるが故に逆に勝てそうに感じると評している時点で変なんです

 

2024年の横浜を含めて下位チームが優勝チームを倒してCS進出した例は4チーム。

2007年の中日は相手の巨人に1勝のアドバンテージがなく条件が一部一致していませんが(2007年は3勝したチームが勝ち抜け今回で言えば横浜3勝で終わっていた)

 

チーム戦力で巨人より上の2014年阪神を除くと戦力下回っていても2007年中日、2017年横浜の場合、明確な強みがありかつ率いる監督が実績上(過去は素晴らしくても今ラミレスが監督してもダメ予想です、そこは注意。)NPBでも屈指と評して良い監督。

 

では?2024年は?

 

監督能力、采配力は決して高くないです。

 

CS中もそうでした。

柔軟さを欠く差配があります

 

そこが強みとも言え欠点、石井打撃コーチがチームに不満をもってる点なのかもしれませんが

 

じゃーなんで あの強い巨人に横浜は勝てたのか?

柔軟さを欠く差配が逆に強みにも通じたのが一点。

ここもう少し進むと欠点が目立たなくなるかもですが

 

本来、この時期、ドラフト予想する事でチームの弱点と長所を分析し、その答え合わせをチームのドラフト結果でするのですが

 

CSがあまりに印象的過ぎて引きづってます。

 

戦力差は相手チームとの比較でWARで+15勝、ゲーム差で30ゲームあったラミレス時代の方が異常なんですが

嵌ると強い特性あって、その強みを十全に押し出しての勝利。

CSに向けて準備し勝つべくして勝ってましたが

激しい3位争いの最中ですらチーム作りを優先し不可解采配を連発していたラミレス横浜と全力で9月を走り抜けてしまった三浦横浜では前提条件が違っていました。

 

まぁ・・・

ラミレス横浜も弱いけど強いと評していた時点で変なチームなんですが

三浦横浜は勝るものないのに勝つという2017年ラミレス横浜以上の不可解さとなっています。

終戦直前に感じた勝るモノない故に勝てそうに感じる時点で変なんですが・・・

私も未だ上手く言語化できていません。

 

これ逆説的に横浜が有利、勝ると感じると試合に勝てない、負けるとも感じる部分であって・・・

それ強いチームなの?って事になります。

変なチームですよね。

 

 

 

続きます。

コメント返信遅れすみません。

CSファイナルの総括、ドラフト(前は多分無理)、日本リーズと続き重要なイベントが続くが故に記事優先させてください。

コメント参考に記事テースト変えている面あるので是非宜しくお願いします。