の続きです。
引用
ラミレス横浜も弱いけど強いと評していた時点で変なチームなんですが
三浦横浜は勝るものないのに勝つという2017年ラミレス横浜以上の不可解さとなっています。
最終戦直前に感じた勝るモノない故に勝てそうに感じる時点で変なんですが・・・
私も未だ上手く言語化できていません。
これ逆説的に横浜が相手より有利だと負けるとも感じる部分であって・・・
変なチームですよね。
の続きです。
この横浜が相手より有利、行くぞっとなるとチーム失速し始めるのは毎年恒例の悪弊で今年も
時は今でアクセルを踏み込んで9連敗に繋がっていきます。
先発再編し3本柱ぶつけようとして失敗、中継ぎが疲弊しただけで終了した事で余力なくなっていきます。
また、
表層的にはASにおけるオースティン離脱が大きいのですがやるべきことが多々あっても固定(打順固定、9人野球したかったのかな)したいが故にやらなかった三浦横浜です。
チーム状態が良いと判断すると、三浦監督、こうしたいが先立つんですよね。
その逆が今回。
以前はダメでしたが今シーズンチーム状態が悪化すると人が変わったように差配が柔軟になっています。
要は交流戦前後の差配ですかね。
参考記事
3点負け8回堀岡 隼人登板にみる投手起用の変化 試合には負けたがもしかしてを覚え始めた 24.06.30 - 所持雑感
人が変わったように感じる。感じた瞬間です。
この采配の延長線上にCS中にも感じた柔軟性を欠くとも感じた采配が関係していると思っていて。
CS4戦目、疲れるの見えた中4ジャクソン、6回までに96球、中4登板の多いMLBに倣うなら交代期を7回続投させ打たれたシーン。
記事でシリーズの流れを失ったかもしれないと評した場面です。
阿部巨人がリスクを負って流れを強引に奪い取りましたが有効な差配を打てませんでした。
隙を見せ隙を突かれています。
続けて第5戦。
状態の良く4回投げて54球、余力十分な濱口を5回の表に代打交代しヤスアキの本塁打を呼び込んでしまいましたが
整合性を欠く差配。
一方は状態悪化しているのに引っ張り、一方は未だ状態良いのに降板。
柔軟さを欠くとも感じる差配。
ここに人が変わったとも感じる差配の原因があるとみています。
アナリストの影響が今シーズン想定以上に強いようです。
シリーズ通して考案された選手運用の影響が強すぎて不整合に感じるわけですね。
「20年後名実ともに世界一のスポーツチームに」。
21年4月に就任した木村洋太球団社長は、球団指標としたこの言葉を毎年仕事始めで口にした。
そのために球団はよりデータを重視した。
過去に大手銀行勤務経験もある分析力にたけた吉川健一データ戦略部長を、今季からチームに同行させ独自のデータを選手に「生」で伝達。
三浦監督もデータを信じ、確率を基にした積極采配を展開。前日はことごとく裏目に出たが、この日もブレなかった。
球団と同じ方向を向いた采配との親和性も加味され、就任5年目となる来季も指揮を執ることが決まった。
>過去に大手銀行勤務経験もある分析力にたけた吉川健一データ戦略部長を、今季からチームに同行させ独自のデータを選手に「生」で伝達
この影響が強く出たのがチーム状態悪い時で良いとき(選択肢、シナリオも多いので選べる)は監督の素がでたモノとみています。
あくまで戦略部長はアドバイスする立場であって決めるのは監督です。
至極当然です。
採用するか、否かは監督にあります。
数字の専門家とも言えない大原投手コーチや小杉投手コーチ、鶴岡コーチの影響に感じなかったので腑に落ちています。
数字の解釈、インフォメーションをインテリジェンスにまで昇華するにはそれなりに経験とセンスが必要と考えています。
そういったセンスは数字をただ使うでなく実際に手計算含むで計算しないとダメな分野と思っています。
数字は事実ですが総てを表しているわけではない。
得点相関の強いOPSを本ブログで使用していますがあれもかなり不完全な数字でして・・・
確かに極めて相関強いんですが
この辺の改善の兆しは23年シーズンオフに横浜の可能性として記事化しており期待してはいました。
いたんですが随行員に数字のプロがいたわけですね。
役職部長ですから本部で部下が情報を集め、解析しインテリジェンスとして消化しアドバイスするところまで持っていってるんだとは思います。
影のヘッドコーチのような感じです。
状況的にMLBに近いでしょうか?
最終的にはドジャースのようにアナリスト、コーチが作戦案を提案し監督は承認する(最終チェック)形になるかもです。
これ他球団やりそうでやれないんですよね。
現場の力が強いです。
ここまで現場に制服組(非元プロ)が絡んでいる組織ないかもです。
この確率の話がでてきたことで横浜のしたいでやる野球が影を潜め出来る野球になり始めてるんですが
参考記事
CS個人的見どころは試合終盤における3番佐野 24.10.09 したいからできるへ - 所持雑感
CS1st前の記事表題で『したいからできるへ』っと書いています。
今期、したいであまり野球(確率の低い野球)していません。
比較で出来る人に命じている感じでした。
なるほどという感じでした。
結果、過去2年のCSで見られたがっかり差配が今回のCSでほぼなかったんですよね。
思い付きとも思える確率の低い野球です。
これが勝因の①。
この勝因が故障者多い事でより発揮された面あります。
堀岡8回、僅差での起用など、予めかなり整理されて選手起用していた感じです。
そして実にアナリストぽいのは、私同様、セットアッパー級と評せない難しい堀岡を一回成功したからと8回に固定せず臨機応変に起用していた点です。
一回の成功に慢心せず安易に抜擢せず的確に選手を評価していたように感じます。
堀岡、冷静に分析され打たれる可能性があがる連投をさけています。
なれちゃうと厳しい球でしたし配球難しいですから。
病み上がりで復調途上のヴェンデルケンを19~21日と三連投させていますが実に対照的でした。
堀岡、CSファイナル6戦で投げたのは2戦のみ。
10/16日のファイナル初戦と5戦目の20日の試合です。
あれほど中継ぎが故障し陣容手薄なのにしっかり間隔空けて堀岡活きやすいようにしています。
こういうきめ細かなケアがシーズン通して出来ていたか?というとCSスペシャル使用だったんですかね。
来期期待したい部分です。
この部分の伸びしろを球団強く感じているようです。
これがオフの来期優勝に向けた動きに連結しているかもです。(積極補強するかも?しようとしても相手いるのでダメかもですが中日のライデルと交渉している背景)
この勝因①を加速させたのが皮肉な事に故障者の多さ。
参考記事
CS1st突破の勝因とCSファイナルの見込みについて 24.10.14 - 所持雑感
引用
故障者相次いだ事で覚悟が決まり易い部分もあり・・・期待しています。
戦力あるときやってくれとは思うのですがまぁ巨人戦、五分(やや横浜不利?)の戦いできるんじゃないんですか?
故障者が多い、勝ち筋が少ない。腹を決める必要がある。
これが影響していつも以上に選手を信頼し任せる差配になっており選手の士気向上のみに監督勤めています。
あまり腹を決めて選手使う監督さんじゃないのは過去の投手起用でみてわかる通りで実績重視で投手起用していました。
今期の6月の投手起用には違和感覚えていたんですが予めアナリストに整理されていたようです。
整理され準備できていた。
交代期もイメージできていたようで、すぱっと変えていますよね。
その代わりに決めていたから柔軟さ欠く部分にも通じていますが三浦監督によくある、あった迷いをあまり感じませんでした。
それでも勝ち抜くには足りません。
足りないので
CSファイナル 巨人と横浜の戦力差と重要な初戦 24.10.15 - 所持雑感
参考記事
①、故障者多い横浜は戦力的にCSファイナル突破は難しい
②、相性も悪い
③、戦略的劣勢を覆せるとしたら初戦が重要になりそう
④、鍵は不調の梶原復調と初戦投げるケイと伊藤(防御率10点超えており試合になってないが伊藤も慣れて良くなりそう?)
⑤、それでもCSファイナルは面白そう
書いてました。
この④、重要な初戦で戸柱がケイと今シーズン初めて組んで大活躍。
その勢いのまま巨人打線を上手く対処しています。
さらに森が
期待通り面白いCS、いろいろネタありますが立て気味に戻した?佐野のバットについて注目 他いろいろたくさん 24.10.07 - 所持雑感
引用
④、森の守備
CSのMVP取りかねない。
けど打撃か投手でMVP選ばれるんでしょう
MVP級の活躍を森(覚醒したともいえるかも?あまりこういう表現使いませんが)がしています。
そしてCSのMVPは戸柱と・・・
戸柱の配球面白かったです。 巨人バッテリーの配球も良く練られたモノだと感心してましたが
戸柱は、その上をいってまして難しい立場にも関わらず1年間通してベンチでともに戦い続けた結果と思います。
一年通してアナリストから上げ続けられるデータに触れ続けたアドバンテージを十全に生かしています。
データは生モノ、常に変化し続けます。その変化を観測し続けることで今を、その後を予測できる、出来た。
そこにチームを覚えました。
試合に出なくても貢献できる、できた戸柱に横浜の組織としての力をみます。
裏方のアナリスト、コーチ、選手、監督も含むチーム一丸の勝利。
引用
監督がすべての選手をみているというより分担制なんでしょうが
チームとして良くやっていて組織としてはラミレス横浜より上評価です。
チームとして戦った24年三浦横浜。
ここが2017年との大きな違いで、この経験がチームに残りそうなんですよね。
残ると確信しているからこそ三浦を推し続けています。
実際、チーム改革進んでますからね。
三浦監督の時に柔軟さを欠くと感じる部分も現在行われている改革の副作用なモノでより良くなるものと期待したいです。
時に間違いつつも着実に前に進みチーム故障者だらけゆえにチーム一丸で戦いついにCS突破しました。
日本シリーズの相手、さらに強いSBなので普通に考えると余計に勝てないのですが勝ち目の薄い強敵相手にどう?戦うかCS同様、楽しみに観戦したいと思います。
勝因②、シーズン中には計算できなかった選手の活躍
シーズンとの大きな違いは戸柱と森です。
この二人の活躍が大きすぎました。
ラッキーボーイ的な位置づけですがラッキーボーイとも言えない位置づけでチームの主軸としてチームを引っ張ってくれています。
勝因①と②が絡み、従来からある戦力がマッチした事で戦力劣勢でも勝ち抜けた感じです。
故障者多い方が成績が良いとか非常に心情複雑で振り切ったプレーをし続けた事による来期へのダメージも気になりますが
選手の、チームの懸命なプレーに感動を覚えました。
勝因③、執念
気持ちをあまり強調したくない(やる気がないから負けたとかに通じる)のですが勝ちたいをあそこまで感じた戦い早々ないです。
巨人さんも全力プレーしてましたが全力と全力の戦いはやっぱり面白いですね。
凄かったです。
代わりにかなり選手に負荷をかけてしまったようでまさに傷だらけの勝利。
故障をおして多数の選手が試合に出場し勝利に向けて全力プレーしてました。
CS突破で選手、監督、喜び爆発していました。
全力プレー故なんでしょうね。
あまりに激闘過ぎました。
選手寿命を縮めかねず複雑なんですが覚悟を覚えた試合。プレー。
面白いCSになるとCS1st前に期待した、いやそれ以上に面白かったです。
想定以上でした。
やはり駆け引きあると面白いですね。
佐野と巨人バッテリーの神経戦とか本当に面白かったです。
満塁でオースティンの場面も面白かったですが
ありがとうございました。