戦略の不徹底が多い三浦横浜と談話の変化、コトバも準備不足だった三浦監督に想う 23.10.19

CS敗退の原因、キーワードとなると各種媒体でも報じられている通り準備不足、戦略の不徹底であると言えそうです。

 

それが監督の迷いに通じるわけです。

高木豊にすら

news.yahoo.co.jp

「この2連戦を見て、新井監督のけれん味のない采配、交代劇、勝負手を打っていく、迷いがなかった」と称賛。続けて、「逆にいえば、DeNAは最後まで迷いがあったのかな。短期決戦は迷っている時間がない。新井監督は用意周到にやってきた。DeNAはしてたんだろうけど、決断が鈍かったと言わざるを得ない」と、采配の差に焦点を当てた

 

迷いに焦点を当てられています。

 

勝つための準備が弱い。

準備が不足しているので迷う。

するべきシ想定、チュエーション別差配を2年連続でCSですらできてない、できない。

 

その結果、プランBが欠如し手詰まりになると・・・

 

“「勝つ意欲」はたいして重要ではない。そんなものは誰もが持ち合わせている。

 

重要なのは、勝つために準備する意欲である”

 

ざらっと久しぶりにプログ村を読みましたが(横浜のみ、広島さんも後で読むかも)

こちらが一番いい得て妙で分かりやすいと感じました。

 

mizuyashiki.muragon.com

 

その面が弱い横浜です。

勝つ意欲は旺盛ですが勝つための準備が弱いんですよね。

故にプランBが欠如する。

 

特別な試合、時期ほど勝つ意欲が強すぎて普段着でない野球をし準備不足が露呈し易い。

そんな関係性です。

 

横浜の準備不足というといろいろありますが思い出すのは昨年のヤクルト3連戦。

首位を伺う重要な試合。

ホーム横浜で17連勝中だった横浜ですが

これぞ三浦横浜という感じの談話を発しています。

 

full-count.jp

 

これを三浦監督はバッテリーの責任にしているんですよね。

 

3-5の2点ビハインドで迎えた7回2死で村上の第4打席を迎え、マウンドには33歳のベテラン右腕・三上朋也投手がいた。カウント2-0とボールが先行し、次打者は途中出場の新人・丸山和郁外野手だっただけに、四球で歩かせてもいい場面に見えた

 

三上、嶺井というベテランのバッテリーが村上と勝負(四球おkの配球で際どい所を狙ってなんでしょうけど)しちゃっているわけですが

 

そもそも論で三上は対左を大の苦手にしていて22年シーズンは

対左被打率.362 被出塁率.423 被OPS.998

対右被打率.229 被出塁率.278 被OPS.632でした。

 

対右で結果を出している投手が左の強打者村上と勝負している時点で変なわけです。

分の悪い左が村上、丸山らと続く場面、ワンポイントを投入しても良いぐらいですがしない。

 

監督は絶対ホームラン打たれてはならない場面と総括していますが

打たれないための準備、努力をしていたとは到底思えない状況

 

「しんどい場面で攻めていった中で、(ボールにするはずのスプリットが)ストライクゾーンに残ってしまった」←このスリーランは良い 

 

カウント2-0とボールが先行し嶺井は内角低めに構え、三上の143キロ直球はまたもや真ん中へ。←このソロホームランはダメ

 

三浦監督は、2発目については「コメントはないです。あの場面に関してはないです。1本目と2本目は(状況が)違います」と無念そうに口をつぐんだ

 

両者ともに失投。

尚、三上の場面、ホームラン警戒ならシュート回転するリスクに備え外角です。

内は基本ダメ。

左腕なら状況次第で未だ良い?かもです。

単純に内がダメというより三上の直球ですとシュート回転して真ん中に行くリスクがある。高い。

 

そういう意味でコラっを三浦監督していて、その通りなんですが・・・

 

そして監督言う通り場面的に1本目は良いですが2本目はダメも同意です。

同意ですが

ではなぜ?彼らが、そんな分の悪い勝負をしたか?と言えば村上と勝負しろ指令の存在。

あのシリーズ、1,2戦目まで横浜はリスクを負って前がかりに村上と勝負してました。

 

www.chunichi.co.jp

 

村上と勝負するのはおkなんです。

村上を封じ込めることでヤクルトの勢いを削ぐ。

その目標自体は良いですが結果打たれた。

それも仕方ないです。

その前提は良い。

しかし、

戦略の不徹底な結果、勝負しなくても良い場面で勝負し打たれたバッテリーを批判する

 

そんなにダメならしっかりバッテリーに指示すべきなんですが

してないわけですね。

しない上に批判する。

 

この試合を最後に横浜はブルペンリーダーだった三上を失う事になります。

即日、二軍降格。

そういうのを止めて欲しいんですがやってしまう。

 

成績云々でない選手いますが平気でやるんですよね。

精神的支柱でもあった三上不在の影響もあってか9月の救援防御率は4.61と低迷します。

三上不在というより三上の落とし方です

ホント、厳しい差配が多い。

そして選手の気持ちを考えない厳しい差配は今期も健在でした。

タフな要求をすることが多いです。

 

結局、記事でも書かれている通り

村上に対し、第1打席から3連続四球。いずれも最後は勝負を避けた。

 

3戦目から横浜は逃げ腰になっています。

このホームシリーズで横浜は3連敗を喫し優勝の目がほぼなくなっています。

それ以外にも

 

四球で出せば気持ちが勝負出来てない。

攻めて打たれれば慎重さを欠いた。

 

という談話を発する、発していた監督さんでした。

いやまぁ分かるんですよ。

敗因分析的には、それであってるので。

では、どっちをチームとして重視するのか?していたのか?

 

盗塁増やしたいチームが盗塁死を責めたら選手委縮し易いです。

コトバが下手。

もしくはコトバの準備不足

慎重かつ大胆にが重要な局面でバッテリーに求められますが

それは準備に属す分野です。

 

過去ほどではないですが今期も

aaakkkaaa.hatenablog.com

 

方針の再確認が必要な場面で動かない事が多いです

チーム方針のゾーンで攻めろが優先されるのか?不明な場合ありまして(監督が怒るから)

 

この場面は四球おk、この場面は大胆に攻めよう。

この辺の準備(チームの意識づけ)が横浜は足りてなく、未だ一部足りてない。

結果、バッテリーを責める。

 

今回のCSで類例を出すなら

sp.mainichi.jp

 

代走・羽月。何か仕掛けてくるケースである。送りバントが決まって1死二塁。左腕の東には二塁走者が見えない。捕手の山本が「気をつけろ」と声をかけてボールを長く持たせたり、けん制を指示すべきところだった。ところが、全く無警戒で菊池の初球に三盗を許してしまう。

 1死三塁となって打者が菊池なら当然スクイズもある。ここも警戒することなくカウント1―1から同点のスクイズを決められた。東は投げることに集中している。捕手が「間」を取ってあげるべきなのだが、山本はまだ若い。今季、東が投げた全試合でバッテリーを組んでいるが、66試合しかマスクをかぶっていない。ここはベンチから指示があってもよかった。

 

チームへの意識づけ、準備、想定が足りてないわけです。

ただ、今回は

 

news.yahoo.co.jp

 

痛恨だったのは広島に追いつかれた8回の守備。

一死二塁から次打者・菊池の初球で羽月に三盗を決められ、スクイズで同点に。これで流れを渡してしまった。

試合後、三浦監督は「そういうことをケアさせられなかった自分の責任」と反省の弁

 

っと語っています。

経験不足から起因したのか?無警戒だったバッテリーが一番悪いのですがケアできなかった自分が悪いと総括しています。

21年、22年と徐々に談話、コトバ、行動にも気をつけている監督さんです。

 

出来ない選手を責める談話が多かった三浦監督。

漸く、どうしてできないのか?どうやったらミスを防げるのか?になって来ています。

 

 

今年の三浦監督なら三上へのコトバも違ったものになったかもしれませんし

ホームラン打たれて即日二軍降格なんて怒りに任せたとも感じる差配もしなかったかもです。

 

 

以前は感情に任せた差配を監督してましたが21年の監督初年度思うと様々改善、進歩しています。

頑張って欲しいです。

今期は感情に任せた差配がなかったです。(ハズ)

このしなくても良いとも感じる試行錯誤が、歩みが横浜の未来を形作ると信じてます。

 

前に進んでいる。これが重要です。