二軍調整が有効だったにも関わらず落とさず準備不足に陥った選手起用 来期の胆、二遊間問題 林について 23.10.23

三浦監督のダメなところは他にもあって

チーム戦略がぐにゃ、ぐにゃしている所。

迷う。迷いやすい。

これが所謂、プランBの欠如、準備不足にも通じます。

 

今期は林に絡む所作でしょうか?

これは森含む話になります。

林を使いたいで起用しようとした結果、林は外野に三塁、遊撃とオープン戦たらい回しになります。

本職は二塁。

WBCで牧不在時は二塁。

オープン戦13試合二塁を守っていました。

これ21年の牧と同じ手法でした。

 

後からソトが合流するにも関わらず牧の新人時代に起用したポジションは1塁。

aaakkkaaa.hatenablog.com

引用

その象徴が外国人来た時どうするの?と感じる守備体系。

ソト一塁が基本線だったと思いますが現在結果を出し続けている牧(.388 5本塁打、17打点)を一塁で起用し続けています。

 

後の習熟を考えるなら牧を二塁で起用すべきでした。

しかし当時も今期23年もはらを決められずにオープン戦を終え(牧は21年オープン戦1試合しか二塁やっていません)、シーズンインしています。

 

21年の牧はシーズンインした後、ソトが来るまで16試合総て一塁を守りましたが決断が遅い。

後手に後手に回り易い監督さんです。

 

自分のしたい野球とは違うので迷うわけです。

だからあーいう差配します。

迷うので決断が遅くなる。

試合ですら良くありますがより上位のシーズン戦略すら遅い。

林をどう?使うか?

本職の二塁以外で起用するなら守備の不慣れさををみると二軍調整が必要でした。

しかししない。

 

aaakkkaaa.hatenablog.com

 

4月のチームは視界良好でしたが不安覚えたのは森への対応。

プランBの欠如。

森を使ってなくてもチーム好調でしたが遊撃をどうするの?というシーズン戦略がぐらぐらしており想定外(=森が期待通り結果をだせなかった場合)が起きた際の準備が足りなかった横浜です。

 

その懸念のままに不調選手に代わる選手(プランB)を準備できず白旗をあげる事になります。

理由としてレギュラー固定したいがあるんでしょうが

代わりの選手を意識して準備しませんでした。

 

その森に代わり重宝がられたのが先述の林。

まさかあんな守備力の選手を使いたいで使うとは思いませんでした。

守備位置が不慣れですから当然で。。。後手を踏む事になっています。

当時は打撃もダメ。

優勝をって時です。

そういう選手を一軍で使おうとするところに三浦監督の業の深さ、したい野球への希求感があります。

だから21年にソト来たら二塁コンバート必須にも関わらず牧を1塁で起用し続け林をいきなり起用することになります。

 

こんな野球したい。

この結果、横浜は後手を踏みやすくなっています。

4月に準備不足に対する懸念記事を書いた時は、それでもいけると思ったんですが野球は甘くないですね。

この準備不足が影響したか最終的にカードがなくなった横浜です。

 

その林の良さは打席における粘り、選球眼の良さ?四球率はかなり低い、ボール見極め率も68%と高いわけではないですが)、足が速い。

守備も慣れればよくなりそう。

そういう理由で起用されてましたが・・・

参考記事

セ打点王宮崎、既に昨季以上の得点(本塁打以外)を記録した1番佐野の可能性 片輪走行 森は抹消されるのか?いろいろ 23.04.06 - 所持雑感

引用

林遊撃、不慣れか動きが怪しくかつ打力も打てるように感じず

打てないなりの何かはしていますが

中略

2番林になるとロースコアになり易いです。

その守備力を横浜の野手陣に期待して良いのか。。。

林自身が遊撃不慣れですからね。

ぶっつけで遊撃起用するならオープン戦でやって欲しかったです。

 

プランBの欠如です。

 

あまりに動きが怪しいので

ぶっつけで遊撃起用するならオープン戦でやって欲しかったです。

っと強い不満を開幕早々の4月第一週に表明しています

 

オープン戦19試合全部で遊撃先発出場したのは森(だったはず)でした。

森の23年遊撃守備試合出場数は19試合。

林は途中出場とは思いますが3試合。

牧不在というのもあって本職の2塁で林は13試合出場し他、外野、三塁と試されています。

 

京田ですらオープン戦、1、3塁中心に起用され遊撃で先発出場しできませんでした。

 

森に賭けるような差配。

その森が開幕カードで見切られて死蔵されたわけです。

 

何のためのオープン戦だったのか?

森にオールインするか、否かでシーズン始まってから監督変心しています。

 

変心するのは良いのですが想定すべき事柄をしてない。

森前提のチーム過ぎました。

こういうチームで戦いたい。

プランAへの希求感が強すぎて他の案が後回しになり易いチーム特徴が横浜にあります。

 

レギュラーは固定できると確かに強いです。

またゲームプランも立てやすい。

しかし固定できなかった場合は?

見ての通りです。

 

選択肢が少ないんですよね。

横浜。

準備しないので余計に減ります。

 

一方、林。

この人のシーズンWARも途中までは酷かったです。

あの試合出場数で-2.0勝弱記録するに至っています。

 

打てない、守れない(守備位置が不慣れだから)。

その林が二軍に落ちる事で変化します。

 

一回目が故障により二軍に落ちた6月。

再登録が8/8。

打撃スタイルが変わり始め引っ張って打球飛ばし始めています。

開幕当初は逆方向にしか打てなかったのですが・・・

待ち球気味の打撃アプローチも改善され好球必打気味に。

逆方向にも強い打球が飛び始めています。

 

そしてブレイクしたのが9/6抹消されて再度昇格してきた9/17以降。

より引っ張って強い打球が出始めています。

CSでもあわや本塁打という打球をライトに飛ばしてましたが二軍降格以降別人になっています。

 

林が長打を打ち始めたのは8月8以降でした。

その前、故障して6/14に抹消落されるまでが72打席で長打0。

引っ張った打球(右方向)でヒットになったのは1本のみ。

他は左中間。

 

4月 打率.154 出塁率.209 長打率.154

5月 打率.133 出塁率.133 長打率.133

6月 打率.125 出塁率.200 長打率.125

 

8月 打率.219 出塁率.219 長打率.344

9月 打率.289 出塁率.325 長打率.316

 

これが8月再昇格以降に長打が5本と増え(8月4本、9月1本)ました。

右方向のヒットは4本。

打席数が82打席。

スイングが力強くなってます。

 

ヒットの傾向的には8月昇格以降は

左が9本(長打3)、中が7本(長打1)、右が4本(長打1)。

二軍に落ちる前が

左が7本(長打0)、中が1本、右が1本。

 

引っ張りだけでなく逆方向にも長打が増えていて二軍での効果が確認されます。

三浦横浜になって課題の一つなんですが一軍での指導が今一なのか伸びないんです。

あるレベルにあると打撃アプローチを教えるのが上手なので打てるのですが

あるレベルに達してないと伸びない。

 

また調整も一軍は二軍との比較で結果が芳しくなく。

ソトが二軍再昇格後(7/18抹消、8月6昇格)、8月単月ながら打率.304 OPS.827打ちましたが

再調整目的で抹消し昇格してきた選手の状態が良くるなる場合が多かったです。

 

大田も7月10抹消、再昇格後 昇格前OPS.500切っていたのが.700超えるなど活躍していますが

二軍の状態良くなってます。

徐々に良くなっているとは過去記事でも報告していましたが

 

今期、二軍、投打で良くなってるんですよね。

動作解析の専門家であるコーチが就任したのが大きいのでしょうが

 

結果、余計に調整させなかった三浦監督への不満が強いシーズンとなっています。

プランBの欠如。

固定メンバーで戦いたかった。

これが結果的に失敗しチームが7月に崩壊しています。

 

あの時、なんもカードなくなってましたからね。

一点を奪え野球も併せて発動し貧打を極めています。

不調のソトや大田、神里らを下に落としたのも7月になってからでした。

 

参考記事

aaakkkaaa.hatenablog.com

 

林に関しては来期に期待できる何かを示したと感じています。

森は逆で器の大きさは覚えるのですが来期につながる何かを感じた事がなく・・・

 

aaakkkaaa.hatenablog.com

一軍での指導が森にあってなかった感じです。

だからこそ今期二軍で森には研鑽して欲しかったのですが故障してしまいました。

 

結果、難しいのが来期の二遊間問題です。

打撃良くなって以降の林のOPSは.620程度、四球率も低い

これ意外と思われるかもですが林の四球率、チーム平均の半分程度で低い方です。

フリースインガー気味の関根より低い。

100打席以上に限ったIsoDでみると

チーム一位がソトの0.0081 佐野が0.059 関根が0.0047 牧が0.0044 林が0.0029

 

チーム平均が0.0058 リーグ平均が0.0061。

その数字でみると林の四球率低いですが良くなりそうな感触を覚える

元々、入団直後のスタイルが四球ありきでしたからね。

我慢強いように感じる。

足も速い、盗塁も増えそう。

守備も良くなりそう。

 

今期の開幕直後、守備も、打撃も未熟な林ですら使おうとした三浦監督です。

再昇格後、良くなった来期はより使おうとするはずです。

 

さて森どうするんですかね。

器の大きさは間違いなくあります。

 

この二人、私でなくても両方使いたくなるはずです。

その回答はです。

来期の胆。ポイント。

 

①、牧の一塁コンバート 林、森の二遊間基本線におく

②、森の外野コンバート 林の遊撃レギュラー化

③、牧2塁のままで 林と森を競わせる

 

二遊間の選手が多い横浜の事情を考えると手薄気味になった外野森コンバートもあっても良いのですが(試合に出やすい)

 

森の内野守備力を考えると勿体ない。

内野であれだけ守れる選手、そうは居ません。UZRで+5.0程度期待できます。

しかし林は、その上行きそうな可能性をシーズン終盤に見せた気もして

 

三浦監督の性格を考えると牧1塁で起用しそう気もする。

セイバー好き中心に批判されそうな差配ですね。

 

冒頭話した通り後からソトが合流するにも関わらず牧の新人時代に起用したポジションは1塁でした。

aaakkkaaa.hatenablog.com

引用

その象徴が外国人来た時どうするの?と感じる守備体系。

ソト一塁が基本線だったと思いますが現在結果を出し続けている牧(.388 5本塁打、17打点)を一塁で起用し続けています。

 

後の習熟を考えるなら牧2塁一択なんですが21年三浦監督はしませんでした。

守備重視で起用する可能性ある気がしています。

 

したい野球は明確だからこそ監督迷うんですよね。

 

再度、セイバー好き中心に批判されそうな1塁牧起用ですが希求感強い野球を考えると森と林を使いたいと思うのは自然な流れです。

 

そして存外嵌りそうにも思える

森を使いたい、そのポテンシャルを余すことなく使いたい。

林と森を競わせるような差配はし難いです。

 

1塁コンバートしたい佐野が開幕時不在かもしれません。

ソトがチームから離れる可能性が高い。

肘に不安あるオースティンでは外野不安。

オースティンの一塁へのコンバートあるか、どうかわかりませんが

 

新外国人、一塁の選手を資金かけずに獲得していたら

牧一塁コンバートも視野にっという感じでしょうか?

佐野一塁基本線なら一塁は適当にケアして手じまいにしますが

するかどうか・・・

今は考えにくいですが勝負手で筒香復帰も考えると流動的にしてそうな部分です。

 

 

バウアー残留前提で来期も横浜は優勝候補ですが

そのカギになりそうなのが横浜の二遊間問題(森と林の共存問題)です。

 

 

森、林の状態次第かなぁ。

林は来季への可能性を見せましたが実績足りず森はさらに・・・

しかし面白さは、この二人を同時に使える時。

三浦監督のしたい野球にマッチします。

彼らを使う事で三浦監督の迷いがなくなり易いです。

 

牧二塁から外すことで横浜は大きな利得を失いますが三浦監督が差配し易くなるので

良いかなぁっと。

臨機応変に差配して欲しいですが向き不向きでいうと結果が芳しくない。

 

21年に

三浦がしたいを優先している理由について それがチームの為になると信じるが故 - 所持雑感

引用

三浦を大事にするなら、今回の仕儀を招いた当事者である進藤が火中の栗を拾って監督をやるべきで

ラミレスが形作った野球をぶち壊し焼け野原にした上で

三浦に引き渡すべきでした。

中途半端に勝てる戦力を三浦に残してしまった事で三浦が苦しんでいます。

 

リフォームって難しいんですよね。

その前の設計思想に対する理解がないと最適なリフォームできません。

その設計思想に対しネガティブな人が指揮をとったら作り直したくなります。

 

勝てる戦力があるので腹を決められない。

オースティン、ソトが居なければ状況変わっていた可能性ありますが

編成の過誤を覚えます。

三浦を監督にするなら、ソト、オースティン不要です。

と書いてましたが

やはりリフォーム難しかったようです。

横浜の目指す野球はスモールベースボール

その象徴は森と林。

それの方が監督も迷わずチームも迷わないで済む

 

やりたい野球をやった方が勝率高くなるかもです。

関連記事

aaakkkaaa.hatenablog.com

 

意識づけが足りずちぐはぐに感じる場面が多い原因かもです。

=準備不足になり易い。

過去3年間、あれだけ一点を奪う野球をやっておきながら単年で見て一回も一点差勝敗で勝ち越した事がない横浜です。

 

得失点差-37で中継ぎが整備されていた2022ですら24勝-25敗と負け越しています。

普通は、それだけ得失点差が悪くて勝ち越していると一点差勝敗良くなるはずなんですが

 

一点を奪う野球が横浜の球場、チーム特性を考えると合わないのですが好きな野球するのが一番です。

 

この接戦勝率がラミレス時代のように.600弱になると優勝に近づくハズです。

来期、いろいろ良くなりそうな事を球団がしています。

22年までは戦略室と現場で綱引きしてそうな場面が多かったですが今期、大分減ってるので

 

バウアー残留次第で横浜いけるじゃないかと期待しています。

一点を奪う野球をベースに置いても勝てないわけではないです。

以前と違い昭和と現代の接合を探るような野球もするようになりました。

 

そのバウアー居たにも関わらずバウアー故障前に優勝の目が消えてしまったに関してはもう一本記事書いてお終いとさせてください。

 

これでは勝てんわなぁっと三浦監督の課題が凝縮した23年CS総括記事で書いていますが

その反省に基づき来期あるはずです。

変わらなかったものもありますが変わったものも多い三浦横浜です。

 

今期、本当に良くなった分野があるんですよ。

だから横浜首位に立てたわけで

しかし優勝を逃した。

そういう見立てで記事を読んでください。

 

徐々に来期に向けて期待できる記事になっていきます。

 

大きな利得を産む2塁牧を1塁コンバート前提で記事書いている時点で監督の迷いやすい状況に対する諦めのようなものも正直ありますが

 

2塁牧で行くか、1塁牧なのか

森と林の共存に対する答えは?

 

注目点です。

 

大城を一塁コンバートすべきとか記事ありましたが

これNPBスタンダードです。

堀内も週刊ベースボールのドラフト特集号で大城コンバート案をぶちあげてましたが

 

news.yahoo.co.jp

大城を見ていると、彼は「バットマン」ではないかと思う。たとえば、一塁を守らせたら、3割、30本塁打の能力を秘めているのではないか。「打」に専念すれば、タイトルだって可能だと見ている。

 

これがNPBスタンダード。

まずは守備から。

本来なら牧1塁コンバート案反対ですが監督のやり易さは重要です。

昔はここまで監督差配でチーム戦力が上下するとは思ってなかったのですが

これも野球。

佐野不在。

他の1番候補が全く打てなかった事(桑や関根のAS以降の打率は.200きるかどうか)で押しあがるように林は1番に抜擢され結果を出しました。

 

結果を出した林の9月OPSは0.641

数字的には物足りないのですがチームに嵌る。

やり易い。

やりたい野球する方が良いです。

やりたい野球するための選手がそれなりに揃い始めましたからね。

 

9月 14勝10敗。

あの野球をベースに来季のチーム構想を立てた方が三浦監督の考えにマッチしいろいろ良いのかもしれません。

 

バウアーいれば牧1塁コンバートによる戦力ダウンでもモノともしない可能性が高いと思っており

むしろ監督がやり易くなるプラス効果の方が大きいと想像、期待しています。

 

最終的な決断はわかりませんが選択肢がある。

選択肢がなかった時と違い今はある。

その選択肢として林の存在は大きいです。