横浜編成は編成でした。
すばしっこい選手を獲得し続けており今期も同路線を継続しつつ指名を行っています。
一見すると野手即戦力ドラフトでしたが・・・ちょっと違う感じです。
数年後も意識したドラフトでした。
この数年後の影響で投手の指名が疎かになったようにも思えます。
意図もわかるのでしょうがないかな。
まず答え合わせと確認。
参考記事
――〝投手豊作〟と言われる中で、度会隆輝外野手を1位指名した理由は
「われわれもいろいろな悩みはあったんですけど、今の戦力分布や将来のことを考えると、ここは野手で行くべきだと判断しました」
――度会への期待は
「先日の練習試合でも改めて見ましたけど、もちろんうちの主力として輝いてくれることを期待しています。まだ若いので長くうちで活躍してくれることを期待しています」
――D3位の武田(山形中央高)は高校日本代表でも二刀流として活躍。DeNAでの起用は
「もちろん両方評価していますが、うちで今現時点では外野手としての評価が高く思っています。ただ、本人とこれからまだ話をしてからになると思います」
先の記事引用すると
野手を1位で指名しても良いんじゃないかと考えています。
ドラフト候補詳しくないので去年の浅野のような高卒野手いるか知らず噂されている渡会で良いかもです。
が、欠点として渡会左打ちでして・・・
う~ん。
行くのだろうか?
右なら一本釣り狙いで行くような気がしますが左だと外れで行きそうです。
必要なのは外野。
次いで内野。
即戦力野手が欲しいです。できれば右打ち。
外野の野手がプロスペクトも含め迫力が失われつつあった横浜です。
これは昨年の記事でも書いていた事です。
それが故に浅野指名(巨人ドラ1)もありじゃないのか?と書いていたわけですね。
参考記事
特に今育成中の野手は俊足系に偏り過ぎてまして内外野の野手で細川、小深田除くと長打力に課題が・・
足の速い選手を獲得し続けていますが
そろそろ長打力欲しい状況です。
今期23年、ファームでのチーム本塁打は69本とリーグ6位。
すばしっこい、高卒に軸足を置いたドラフトをし続けている影響か横浜ファームが記録している本塁打は
22年が61本 リーグ7位
21年が76本 リーグ6位
20年は試合数少ないので比較し難いですが61本とリーグ4位。その前年が112本とリーグ一位。
っと少なくなっています。
仁志監督就任した21年以降に横浜の本塁打数が減ったのはチームとしてより軸足をおいてスモールベースボールを目指した結果と考えています。
元々、横浜の二軍はスモールベースボール目指してはいました。
しかし芳しくない。
その対応で、より足の速い選手をより獲得するようになっています。
代表格が狩野とか百瀬、青柳、大河、宮本、関根・・・まぁ昔からなんですが
足をポイントとして獲得しており、それが加速している横浜です。
一芸枠が打撃(宮崎、佐野系)でなく足になっている傾向があります。
一芸で足を重視する、していた理由は代走の専門家。
足のスペシャリストが欲しいからなんですがずっと育成できていません。
天性のモノが要求されるので、まぁ難しいと。
プラス
細川らの打撃アプローチの変更、改造の影響。
2番知野にみる渇望感 そして知野への悪影響に思う - 所持雑感
引用
細川も一軍に帯同した事で打撃が崩れましたが
横浜の右打者全般に呪いがかけられています。
この呪いにより細川に積極性が失われ打球が死にます。
伊藤ゆも呪いの影響を受けたかもですが積極性が売りの打者が苦しくなっていた時期がありました。
引用
でも当たらない、当たっても詰まる。
2021年以降の細川のBABIPは低迷します。
原因は逆方向への強い意識。
20年以前は.300超 まぁストレートのタイミングで振ってましたので当たれば飛ぶと
21年は.231。
22年は.000です。
逆方向意識し過ぎてバットが遅れ気味でしたが
三浦政権下らしい試行錯誤でしょうか?
ソトと同じアプローチです。
外の変化球対策ですが詰まり易い。
この細川が中日に移籍し三振を恐れない打撃でBABIPを22年の0から.320と大きく改善させるわけです。
この手の制限強い野球が三浦横浜になって多く・・・
立浪中日が風よけになってくれていますが結構どうか?と思うことをしています。
最も横浜の場合、していた?と過去形になっている点は注意を。
梶原や知野(一回打撃壊された)などしっかり振る野手が増えてきており方針の転換も覚えます。
彼らの特徴は三振を恐れない事。
なお、細川は中日に移籍し
引用
DeNAでは三振をしないようにしてたみたい。
そんなの気にして打っていたら持ち味がなくなる。立浪監督にはある程度の三振はしてもいいって許可はもらったんで、思い切って振らせてます。
バットが外回りしなくなったし、スイングも良くなっている。
細川は?どうしてこうなった?
21年に知野同様、持ち味がなくなり欠点だけが残ってましたが。
しょうがない。知野が良く戻ったという感じです。
っというわけでかつてファーム本塁打王であった細川の本塁打も21年、22年と減っておりチーム全体で今の所、小粒になっています。
減ったうえに二桁本塁打を記録していた伊藤ゆ、細川を外に出しています。
ネクストを意識した時ファームで打てる野手が少なくなりました。
二桁本塁打を記録した野手がファーム0。
22年にこれ不味いんじゃないの?っと書き外野浅野を推奨してました背景です。
その流れで今回の渡会らの指名があったとみています。
ドラ1渡会(21歳),ドラ3武田(18歳、外野として評価し指名)と外野を重点指名していますが手薄気味になっていました。
足の速い選手は多いですが
まさか2人も上位で外野指名するとは思いませんでした。
そして左に偏った指名にもなっています。
偏っても可能性ある野手を獲得したい。
編成の危機感を覚えます。
――野手7選手中6選手が左打者
「もちろん右打者も狙ってはいたんですけど、スカウトが用意してくれたリストの中で欲しいポジションで最上位をというのがわれわれのやり方
右欲しいですがマストではないです。
確かにそれで良いんですが
右が少ない編成状況の中、左の野手をこれだけ獲得した背景を考えると編成の現状に対する状況認識が伺えます。
期待の梶原もフルスイング(選球眼が悪く三振の多い打者)する割に長打の出にくいスイングしていて今はレベルスイング(中距離打者)よりです。
大田(33歳)、桑(30歳)、神里(29歳)、佐野(29歳)、関根(28歳)、楠本(28歳)に続く外野が不在気味。
ネクストで梶原(24歳、大卒2年目)が出てくるものと期待していますが現時点は粗削り。
要は居ないわけです。24歳以下で抜きんでた野手が。
ファームの成績で参考になる数字というと三振率と長打率。
あるレベルの長打力(長打率.400以上は最低で欲しい)があって最低限のコンタクト力がないと一軍で通用し難いです。
今期23年に長打率.400でみるとクリアできた若手野手(24歳以下)は
松尾(19歳) .408←流石、ドラ1
知野(24歳) .432
梶原(24歳) .493
三人のみ。
内外野ともに厳しい状況。
それが故に前記事で
必要なのは外野。
次いで内野。
即戦力野手が欲しいです。
でした。
では即戦力野手ドラフトだったか?というとそうでもなく・・・
冒頭の一文。
一見すると野手即戦力ドラフトでしたが・・・
数年後も意識したドラフトでした。
横浜編成は編成でした。
になります。
去年の方が未だ即戦力ドラフトに感じるぐらいで基本は21年と同様中長期視点に基づいた指名に感じます。
高卒野手大河をドラ3で指名した2016年ドラフトから続く高卒育成路線をベースに即戦力として大社経由の選手(神里、大貫、コンディション不良を見抜けず獲得した吉野ら)を獲得していた横浜。
大卒野手は3年程度見る。牧は例外。
大卒投手は一年目からの活躍を期待しつつ獲得。
簡易に評すると大社経由の指名選手以外は一軍というよりファーム状況をみて獲得していて
今回の指名年齢見てわかる通りほぼ全員22歳以下でした。
例外はドラ6、井上絢登(24歳)。
宮崎の後継候補も視野に西浦緊急補強と関連性の強い指名です。
ドラ1渡会(一応、三塁もできる)とドラ6井上は開幕一軍候補な気がしますが他の選手は今の所フォーム経由が濃厚に感じています。
判断難しいのが大卒ドラ2松本、異端児?一人リズムが違い過ぎて。。。
即戦力と言ってよいのか
中継ぎなのかな。
リズムを変える事で他の中継ぎと善き関係になりそうです。
基本はファームで鍛えることになる事も視野に指名しています。
当たり前ですが一軍即戦力だらけじゃないです。
ファーム状況を加味して指名する事が多い理由です。
結果、本来一軍に必要だった投手をあまり指名できませんでした。
一軍に○○が足りないから指名する場合もありますがベースはファームをみています。
一軍に足りないからで指名してもファームが空いてなければ共倒れ。
これで横浜は一回懲りています。(2014年オフの大量解雇)
引用
投手の大量解雇につながったのは、チームを通常の状態に戻す意図もある。
横浜DeNAは74人中42人が投手となっており、野手のやりくりに苦労をしていた。横浜DeNAは投手は33人程度が理想としており、今後、野手を積極的に確保していくことになる。
育成を除く投手登録は今期40名います(阪口含めると41名でした)。
(訂正、坂口含めて登録37名でした。育成含めた人数で44。以下訂正した数字になおします)
理想からかけ離れ始めておりおいそれと投手獲得できない感じです。
本当の即戦力を獲得しファーム影響を与えない事が求められます。
じゃー来期どうするの?と、ファームを加味した状況を考慮すると
即通用するかもしれない戦力外の獲得。。。育成目的で二軍で起用する必要のない選手。
同じ考えでFAで獲得しに行きそうです。
かつ石田、今永、バウアー流出しても投手登録多いので理想に近づくと・・・
戦力外投手がタナケン、平田、宮国、笠原、池谷、スターリン、加藤大 7名。
インがドラ2松本(大卒)、ドラ5石田(大卒)、育成2位清水、育成4位庄司
23年 育成投手が7名 投手登録が阪口除いて36 計43。含めて44名。
オフ
アウトが7名にインが4名 計41。
こりゃキツイ。
出向分加味しないと試合数確保できない状況です。
そりゃ投手とれないですわね。
ぼちぼちファーム状況好転し始めていますが
森、京山、櫻井の判断が難しいですが継続して活躍できている高卒は2013年ドラフトの関根と砂田が最後に一軍供給されてない横浜です。
彼らは大村コーチが2軍だったころの選手です。
なぜか大村コーチ(2015年一軍打撃コーチ退任)が2軍不在以降に結果芳しくなくなります。
この高卒育成が芳しくない結果、歪みが溜まっていきます。
高卒だけでなくファーム全般がおかしくなっていた時期ありました。
結果がでませんでした。
階層別としては高卒が最大勢力。
指名してはいるのですが・・・
戦力になってないので苦しいと。
今後に期待します。
動作解析のプロをコーチに指名し今期、投打に明かりを覚えました。
メンタル面は大村コーチ復帰してくすぶっていた桑らが一軍復帰できましたし効果でています。
なんだかなぁっと思っていた二軍の指導も動作解析のプロの一言で路線の修正とか図れるかもしれません。
次の胎動も覚えます。
尚、出向組は
チームメンバー紹介 | 【公式】神奈川フューチャードリームス|BCリーグ
引用
でした。
彼らを除くと計41名(阪口含む)が23年度の1,2軍含めた投手登録(育成含む)の選手です。
う~ん、キツイねぇ。
ドラフト見る事でチームの考えと問題点みえてきます。
なるほどと思うともに投手を指名できる余力がなくなってる感じです。
未だ通用するとも感じた三上を横浜が22年オフに放出した理由かもしれません。
競争の激しい巨人で一軍起用されるぐらいの実力が三上にはありましたが22年オフに解雇されています。
その三上は今季、ファームで防御率1.29。
今期の横浜でも十分戦力(防御率4点台期待。用途として右のワンポイント)になった可能性ありますが放出されています。
これはファーム防御率1.37タナケンや2022年オフに出術しファーム防御率2.51平田らにも言えます。
彼らを出せるようになったのも動作解析に伴う手応えなのかもしれませんね。
今期、石川、宮城らが久しぶりにファーム経由で上がっていきましたが
丁度横浜ファーム、明かり見え始めたとはいえ過渡期という評価になります。
投手登録多いですが一軍状況見るとFA、戦力外獲得がありそうな横浜です。
ファームで明かりが見えつつあるとはいえ足腰がガタガタなのは理想の登録人数を大きく超える投手登録人数や野手の指名状況にみえます。
そんな状況を覆せる可能性があるとしたらバウアーでしょうか?
全力で慰留していると思います。
最もバウアー慰留できない場合も見込んでドラフトしていると思いますから安心感あります。
結果出てなくて批判される事もある横浜ですが指名意図は毎年明確です。