セ・リーグ 投手力を含む守りについて今後の展望予想

2015年04月07日

チームDERからみたセ各チームの守備力と今後の失点傾向雑感

の継続記事。

黒文字太文字はリーグ最優秀、赤文字は、その逆。

諸数値の意味だが、

被BABIPはインプレイの打球のヒット率。

簡易DERは1-被BABIPしたもの、数値で75%とは、インプレイの75%の打球をアウトにしていると考えて欲しい。

被BAIPでみると2011年の中日で.262が近年で言うならmim。

昨年で言うなら、中日が.285が最優秀。

悪い数値という意味で言うなら、2014年の阪神とヤクルトが.305を記録。

DERの重みとしては

2014年04月21日

セ 現状分析 総括

大雑把だが、DERで5%程度差があると、

年間に直してヒット300400本程多く打たれると考えて欲しい。(計算に関しては2014年4月21日の記事を参照)

5/18現在でみると、

中日と阪神には、3割打者3人分程度の差が生じていると想定される。

DER=投手、捕手、野手を含めた総合指標と考えて欲しい。

FIP(疑似防御率)は、守備に影響しない諸数値(奪三振、四球、被本塁打)から防御率を予測した数値であり、

WHIPは一投球回数に何人出塁させたかの指標である。

9倍すると一試合に出塁させた数がわかる。(失策は除く)

一般に先発投手であれば1.00未満なら球界を代表するエースとされ、1.20未満ならエース級、逆に1.40を上回ると問題であると言われる。

1.32は平均的。

LOB率は出塁したランナーの生還率。チームとしての粘り強さ、成熟度をみるようなモノ。

投手個人としては中日の岩瀬や、日ハムの武田久が高かった。

以下、前回と同様、個別寸評。

中日。

一部、数値に陰りが見えるが優秀な数値。

武山離脱後、数値が全体的に低下したが、今は落ち着いているようである。

松井雅人、『正解のない答え』を探す正捕手への旅

その練習状態を見る限り、松井を適度に休ませる(重責から解放)させる意味で、併用が妥当と思う。

そのバランスを取る為、谷繁が捕手復帰。

選手起用をみると、必ずしも守備重視ではないのだが、

チームとしては上手くバランスをとっている感じ。

主力選手の怪我がなければ、今の数値を大きく落す感じはしない。

ヤクルト

全体的に数値が低下気味。

起用が変化したので、しょうがないかもしれないが、

怪我人が多い。

4/7の記事の全体総評に書いているが、防御率3点台に向けて数値が変動して来ている印象。

軸となる投手は居るので運用次第な気がする。

阪神

今の所、リーグで最も悪い。

悪いが、捕手の併用に踏み切ったため、他のチーム同様、諸数値が改善する可能性あり。

巨人

起用が小林主体から、阿部になり、前回記事の全体総評に書いた通り、総ての項目で数値が改善。

今の野球は、いろいろな意味で、捕手の影響が大きい。

他のプログさんによると、阿部、坂本離脱後、数値が悪くなったそうだが、現在は、盛り返しているようだ。

広島

石原の比重が増加。

打席数でみると、會澤:石原=5:2程度だったのが、2:1にまで比重変更。

以降、守りの諸数値、徐々に改善。

それに並行して會澤の打撃成績も向上。

現在、投手、守りを含む、総合的な守りの力でセで一番の戦力。

昨年、

交流戦に入る直前に守りが破たん(諸数値が急激に低下、暫くリーグ最下位クラスの守りを記録)したが、

今年は、そんな事はなさそうである。

2014年10月22日

ベテラン正捕手の影響についての考察 広島編

バッテリーが上手く打ち取っている影響なのか、

田中が驚異的なペースで補殺(年間ベースで545補殺)を記録している。

が、その影響を受けてか?、菊池の補殺数が減少。

例年との比較で、かなり少なく。

今のペースは年間に直すと439補殺。

昨年のとの比較でかなり少ない。

互いに守備範囲が広いと、そうなる場合があるのだが、微妙な状況。

アライバのように二人とも500補殺近いというのが理想だが、なかなか上手く行かない。

最も、個人でなく総合でみると、見ての通り。

全体としては機能している。

横浜

4/9の時点で、守りはリーグ最下位の記録だったが、徐々に持ち直し。

一時的にFIPで、リーグトップに立つなど、素の力は良い。

これら諸数値は、

関連記事

2015年04月24日

堅守?ザル?、失策はリーグで最も少ないけど。。。DERが悪い横浜についての雑感

捕手の起用法が変わってから、本格的に良くなったのだが、

広島や巨人と違い、変わった捕手に差がなく(ないとは感じる、もしくわ相性の問題)、

解釈が難しい。

ファンなのでわかるのだが、投手の調子も良くなかった。

どちらかというと、黒羽根の場合、投手成績の悪さも含め(一時期、得点圏にランナーが進むと、良いように失点していた。LOB率60%)、その打撃成績の不味さ等で、迷路に嵌り込んだ可能性がある。

昨年、高城が、黒羽根離脱後、同様な状態に落ち込んだが、

アタマがパンクしてしまったのかもしれない。

同様な傾向を他のチームの若い捕手にも感じる為、気の毒とは思うが、捲土重来、その巻き返しを期待している。

尚、

高城に関しては、昔との比較で、

かなりリードに改善傾向を感じる。

試合を通したリード(前半と後半で配球配分を変えるような意図したギアチェンジ。リズムを変える。)も以前との比較で上手にするようになって来て居る為、黒羽根が失った正捕手の座を奪い返すのは容易でないかもしれないが、

黒羽根と高城では、リードの個性が違うため、個人的には、上手く共存して欲しいとは思う。

嶺井に関しては、未だ、その個性を感じる場面が少ないので(気づかないだけ)、わからないが、結果が出ているし、良くやっていると思う。

全体寸評。

投手も含むでみた時、広島が一枚、上に行った感じ、

シーズン序盤、低迷していたDERも徐々に回復、昨年、4月の調子が良かったころに近い感触。

捕手、二遊間、センターをほぼ固定出来たのは、広島的には大きなアドバンテージなるかもしれない。

二遊間の習熟、連携は固定しないと、なかなか身につかない。

広島の二遊間守備力を考えると、もう少し、併殺数が増えても良いかもしれないが、

現在、チームとしては存外少なく、伸び代が期待できる。

菊地 22 に対し、山田が25、上本が31である。

尚、横浜はさらに酷く、石川が14。

二遊間の連携だけでなく、バッテリーも含むの記録であるので、注釈が必要だが、横浜ファン的には寂しい。

二塁基軸(チーム成績)でみると、現在の併殺完成数は以下のとおりである。

阪神 31

中日 27

ヤクルト 25

広島 22

巨人 20

横浜 15

広島に関しては、4番、抑えを含む後ろの整備が済めば、その戦力に相応しい勝敗になる気がする。

実力上位の阪神も、徐々に調子を取り戻しつつある感触(起用を変更)もあり、侮る事が出来きない。

シーズン序盤、守りで状態の良くなかったチームが、その状態を、徐々に立て直しつつある為、守りで、リーグ内格差がなくなりつつある。

全般的に混セ。