横浜が強い理由の一つは、ホームで15勝6敗と大きく勝ち越している事にあると思います。
中畑ベイスターズのホーム成績をみますと、
過去、基本的にリーグ最下位だったのですが、様相が変わったのが、
2014年。
それまで、横浜の戦力(一点の重みが軽いのに、犠打多用。)に合わない犠打優先のスモールベースボールをした結果、その戦力の割に勝てなかったのですが、
2014年11月05日
中畑ベイスターズ通信簿 改善されたホーム勝敗
2014年に、スモールベースボールをするに相応しい陣容、戦力が整った事で、急速に、そのホーム成績を改善させています。
本来、
横浜のパークファクターを考えると、不利な環境にはあるのですが
現状の戦力を考えると、その犠打に必然性を覚える状態です。
その辺は、
横浜が長年の課題で取り組んでいる、ツーシム戦術(今年は、今の所、ありま機能していなさそうですが)、etc、様々なモノが結実した結果とは思います。
基本的に犠打は、
統計的に効果が少ないと言われています。
また、安易な犠打を各チームの主戦捕手がラッキーと喜んでいるのも事実です。
横浜の黒羽根自身が、
「展開によりますけど、序盤はバントをしてくれる方が楽です」とインタビュー記事に話してもいます。
同じような感想を述べている捕手は黒羽根だけではないですが、
序盤、投手の立ち上がりに不安がある場合、その犠打は、助かる場合が多いようです。
(初回のリーグ平均 防御率5点台。巨人の菅野ですら4.7。そのエンジンのかかり遅く、不安定な投手もいる。状況次第。)
2014年11月11日
バントしたら、どうなる?を 単純に計算してみた
机上計算上、
味方がより多く失点する事が予想される場合、総得点期待値を下げる犠打は、分が悪い場合(特に初回)が多いです。
要は、チーム防御率の悪かった横浜の場合、
勝つためには、より多くの得点(5点奪う必要があるか、2点で十分かで犠打の価値が変わる)を奪う必要があり、
結果的に、
その犠打が有効に機能しない環境に過去の横浜はあったのですが、
今は、そうでないという結論になります。
横浜の現在の疑似防御率は2.75と潜在的な投手の力はリーグ1位です。
一点の重みが、以前と比較で比べものにならない程、その価値が、高いです。
今の防御力(投手も含む、総合的な守り)と、中軸の調子の良さを考えると、得点期待を下げて、一点を確実にとりに行く犠打は有効に機能すると思われます。
後は、相手次第、自軍投手次第で、
どうしても、大量点が欲しい日が必ずあると思いますので、
そう言う時に、臨機応変に対応できるとより、強いチームになれるかとは感じます。
横浜の打者有利な球場特性(不利な環境を克服したのですが、地の利を考えると維持するのは大変です)と、そのピッチングスタッフの脆弱性(リーグ最悪の防御率でした)を考えると、とても犠打が有効になるようなチーム状態になるとは、なかなか想像出来ませんでしたが
継続は力なりですね。
再度、
冒頭、
同じ言葉を、
横浜が長年の課題で取り組んでいる様々なモノが結実した結果とは思っています。
そこに監督は勿論の事、チーム関係者の継続した努力を熱意を覚えます。
チームを感じます。
今後、何らかの好不調があるとは思いますが、チームを感じる今だからこそ、乗り越えてくれるモノと期待しています。