混乱する中日と、その雑感

球団社長、オーナーの発言が、それぞれ違うといのは面白いですね。

報道機関が実名報道する場合、その発したとされるコトバ自体は事実です。

その事を鑑みますと、酷い有様のようです。

一連の責任問題に関し、

白井オーナーは、

中日スポーツの報道)

>低迷の全責任は、谷繁監督と佐伯コーチだけにあるのか…。

白井オーナーは「「編成面に責任はない。ああいう状態にもっていったのは、編成じゃない」」

>今回の件で落合GMの意見が入っているかと聞かれると

「落合の意見はちゃんと聞いている。(今回も)意見は聞いた。」

オーナー発言を聞いている限り、今回の解任劇に、落合GMが絡んでいるようです。

君子豹変するのは良い事ですので、構いませんが、信義違反の罪の重さは、ご本人様に跳ね返って来ます。

谷繁を守ると嘯いて、約束を破った事の是非を説明する必要がありますし、そもそも、毎年、確実に戦力を削っていた編成が、その責任の総てを、

谷繁に負わせたのは信義違反以外の何物でもありません。

最も、

まともな戦力が供給できない事を明言していたGMが解任を主導したとは思えず、

オーナーが癇癪を起した可能性も覚えますが、落合が、

こういった形で積極的に谷繁を切ったとしたら(谷繁解任の是非でなく、その手法の問題)、その末路も悲惨な形になると想像しています。

ソフトランディングできるハズのに、しなかったわけですね。

解任するにしても、もっと上手いやり方があったのは明白ですし、首脳陣の意見の相違を含め、

あまりに手際が悪いです。

功労者を、こういう形で晒しものにした球団として横浜を思い出しますが、結果、

人が居なくなり、その悲哀を味わっています。

同種の過ちをした可能性(高木監督に続いて)を覚えますが、そう感じるのは私だけですかね。

あの編成方針、戦力で勝てると判断しているのなら、その能力疑わしいですし、その逆で、戦力がないと判断していたのに、切ったのなら、どちらも難しい事になりそうです。

一方、

球団社長側は、

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160810-00000003-spnannex-base

会見では編成面での問題が指摘され、落合博満ゼネラルマネジャーの責任を問う質問も相次いだが、

佐々木社長は「GMには一切、連絡していない。(編成を)GMに全てを任せているわけではない」と応答した。

大丈夫なんでしょうか?

監督解任と言う重大事項にGMが関わってないと言うのは、正直、驚きです。

そして、球団幹部同士で発言が大きく違っている点です。

これが中日の弱さの元凶とも覚えます。

組織が整流化されてなく、

事の経緯、混乱ぶりは2011年落合監督解任、2013年高木監督解任に近い状況です。

組織統治が正常に働いていなく、集団の体を為してないように思えます。

個々が、個々の思惑の基、発言しています。

天の時は地の利に及ばず、地の利は人の和に及ばずとは、孟子の有名な格言ですが、今の低迷は致し方なしでしょうか?

2012年以降の積み重ねを覚えます。

人の和を、中日からは感じません。

人の和を感じない、組織間を分断するような人事を、中日は三回連続で行った可能性があります。

2011年、2013年との比較で、その粛清が穏やかである可能性もありますが、

きな臭い状態です。

不可解な状況について雑感

落合語録、及び、実際の行動と実績、そして3年前に予見していた今の状態を鑑みるに、積極的に谷繁を排除する理由を落合GMに覚えません。

谷繁を放逐=V字回復するのなら、その手段(監督交代)は有効なですが、そんな状態ではないです(補強すれば話は別ですが)。

今回、中日さんを一連の連載で分析して思いましたが、

2012年を起点に、空洞化がかなり進んでいます。

一方で、回復基調も覚え、その回復が確かな形になった時に、お疲れさんで良いわけです。

積極的に監督人事を動かす場面には感じませんでした。

今の状態での監督人事は、落合GM、谷繁監督、双方にとって益を覚えません。

双方にダメージを与える人事と思います。

当たり前ですが、当事者としての落合GMの責を問われる場面ですからね。

あの編成で、私は十分、戦力を供給していると言えるのら、良いのですが、言えないでしょう。

この時期、この場面、この方法による監督更迭による益が、落合GMにほとんどないです。

落合GMと谷繁監督の不仲が原因なら、方針の違いと明言して、更迭を行えば良かったですが、それをしていません。

(一番納得感の覚える人事理由ですが、それを言明してないです)

違和感を感じます。

得したのは誰?と問われれば、

反落合派でしょうか?

その手の関係者情報の氾濫(内部不和情報、リーク情報)、中日は際立って多い球団です。

彼ら的には、落合を追い落したわけです。

そして、

彼らなら、2017年、18年も低迷する可能性を覚えているハズですので(私も、そう思う)、

その期間を、落合にやらせたいわけです(火中の栗を拾わせたい)。

もしくは、その息が掛かった人物にです。

監督交代によってV字回復できるハズだったのに、勝てないわけですので、その責は落合にまで及びます。

その責を問わなかったら、谷繁を放逐した正統性を問われます。

ここ重要なのですが、17、18年を過ぎますと、大島、平田らがFA流出している可能性も覚えますが、妙な世代間断裂が生じる状態からは、正常化している可能性が高いです。

その上に、3年連続最下位ぐらいのおまけがつけば尚、良いわけです。

後は、その果実を得れば良いわけです。

これは落合GM側にも言え、谷繁を守ることで、その時間を稼ぎ、その後、自身が監督、もしくは他の方(小笠原)に任せれば良いわけです。

おそらく、それが落合さんが当初、描いていた絵図面だと思っています。

その土台をつくったとして谷繁の名誉も守られますし優勝の果実も得られます。

小笠原二軍監督人事は、

将来の監督人事を睨んだ、編成だったと思いますが、

どうみても早すぎますよね。

落合GMの去就と、その立場が変わるかが焦点でしょうか?

私が、反落合なら、彼の権限を削ると伴に、来期以降の成績不振の責任の責を問うて、放逐します。

平田を残せるのかが、一つの目安でしょうか?

反落合派が人権費を絞れば(中日新聞の体力を考えますと、その主張に正当性が生じます。財源がない可能性は落合監督後期からの傾向です)、平田の残留交渉は失敗すると思いますし、流出の責を落合に帰せ、その結果の成績不振を理由に放逐。

そんな感じでしょうか?

ゴタゴタのある組織に人が残りたがらないのは、横浜をみてもわかります。

落合がぁ、落合がぁとは言いますが、球団社長に、

公式会見で、

監督人事をGMに相談しないし、連絡してないと言われちゃうようなGMに強力な権限(特に資金面)があるようにも感じませんし、水面下で、つばぜり合いが展開されている気がします。

私が落合GMなら、谷繁を守れなかった事を理由に職を辞します。

辞意を、もしかしたら伝えていて、その辺の、落としどころ(落合には未だGMをやらせたい)を巡って動いている可能性も覚えます。

普通は、谷繁を選んだ責任者として、その責を果たす為に、谷繁に、その旨を直接伝え、同時にGM記者会見必要なハズです。

案外、星野さんの中日復帰とか、あり得そうです。(そう言う綱引きもあるかもしれません)

これが一番、中日とって良いかもです。

ファンも星野さんなら、数年、我慢してくれるでしょうし、星野さんを入れる事で、求心力を回復させるのはありかとは思います。

今回の杜撰な人事で、谷繁を監督にした落合さんの求心力は、かなり低下したのは想像に難くないです。

そう言うのをわかっていて実行した中日首脳陣の思惑が気になりますが、こんな状態で、どうチーム力が変化して行くか興味深いです。