PDCAが回ってなさそうな涙目中日球団社長会見と、谷繁解任ついて雑感

谷繁解任。

そして落合GMの責任を記者会見で問われた、球団社長は涙目になったそうです。

 一方、佐々木球団社長は落合GMの責任問題について問われると、落ち着きなく足を揺すり、目に涙を浮かべながら「どう言ったらいいのか…。(責任は)GMだけではございませんが、時間とともに責任(の所在)を追っていく」などと説明した。

勝つための組織を作るのに3年掛かると落合GMは明言していましたが、その言葉通り、一部の即戦力投手を除き、二軍から戦力供給されませんでした。

特に野手は、本当に薄いです。

結果、断層とうも言える強烈な空白が生じています。

当時の二軍成績をみる限り、文字通り壊れましたから、それもしょうがないのですが・・・

(高木監督も犠牲者です。壊したのは中日フロントというべきなのか悩みますが、責任者が、不在な組織だった可能性があります。

0スタートして作り直している最中に、高木監督体制も解任されわけで、関係者全員が被害者と考えています。)

壊れたから、組織を作り直すのに3年掛かると言っていたわけです。

そして、谷繁野球が鮮明になるのは2016年のシーズン後ぐらいな表現でしたので、その言葉通り、今のところ、チームとして形を作れていません。

チームとして形が作れていませんので、ファンからみますと、その采配に納得感を覚えず、総てが、ぼやけて見えたと思います。

結果、不満が溜まるわけです。

厳しい環境に谷繁監督追い込まれていたとは思います。

しかし、このコトバです。

(責任は)GMだけではございませんが、時間とともに責任(の所在)を追っていく

PDCAがまともに回っている組織のコトバではないです。

普通は、

責任の所在のありかを明らかにしてから(検証、チェック)、人事(行動、アクション)です。

ですが、

責任の所在を明確にせず、出来ず、先送りして現場にだけの責任を問うたわけです。

組織として中日が機能しているのか怪しくも感じますが、少なくてもわかってないわけです。

もっというなら中日球団自身に、その所在を明確に出来る機能が、最悪ない可能性もありますが(組織文化がない)、

プランして、Doして、

その検証としての、

チェックがなく、アクションしたわけです。

3年で組織を作りなおすと言っていましたので、それに近い数字の変化は、覚えますが、

2012年の爪痕、大きいですからね

朝令暮改的に監督、コーチを変えた2014年の爪痕と言っても良いですが、中日ファンさん、スポナビの記事をみている限り、その事実を、どの程度受け止め、理解していたのかわかりません。

だから、2014年にも、あんな記事を書くんでしょうが。。。まぁ、しょうがないですね。

戦力分析していて、そうじゃない的に、毎年、記事を書いてますが、

まずは、中日球団の、その決断の行方を注視したいです。

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一方、谷繁監督、その想いを慮ると、何とも言えません。

二軍から戦力が供給されない上に、編成の協力もないなか、厳しい時期を高木監督同様、良く頑張ったと思います。

2015年に勝敗を度外視した起用をした結果、福田らに目途が立ちつつありますが、その果実の収穫は、もう少し先の事と感じます。

来年も厳しそうですし、実戦力とファンの状況認識の乖離は2014年から感じていた事です。

ファンの期待との乖離を覚える度に苦しい想いをしてきましたが、本当に、お疲れ様でした。

受けるべき仕事でない事は明白だったのですが、

結果が全てのプロの世界

こういう結果になったのは監督である私の責任

と語った谷繁監督のコトバは重いです。

その結果に、満足はしてないでしょうが、本人も納得済みの解任だったと総括したいです。

回りの反応を思いますと、

私も、谷繁解任すべきと思っていましたので、良かったと思っています。

2011年、2013年に引き続いて、

PDCAを回せてないと感じる拙い人事を中日は続けざまに断行したわけですが(球団社長が涙目になった原因に思えています)、その結末や、どうなるんでしょう。

今後の焦点は、落合GMになりそうです。