失速気味のベイスターズと中日の共通項、そして雑感 ある意味で順調です

暫く、中日さんの分析記事を書いていた手前、つい比較してしまいます。

現在、8月に入り横浜は5勝9敗と失速気味です。

中日さんも4勝11敗と苦戦していますが、共通項と言いますと、代替案がないと言う事に突き当たります。

横浜も昔と違って改善はされているですが、野手側で有力な選択肢が少ないです。

得点力のほとんどを昨年は、筒香、梶谷、ロペス、バルディリスに依存して居ましたので、その影響が色濃く残っています。

選択肢が少ないチームほど、終盤失速しやすいですが、両球団伴に、今、そういう状態です。

采配選択肢がないわけです。

ファンは二軍で成績出している若手使えよって言いますが、なかなか結果出せないです。

お互い打線の構成に悩んでいる状態ですね。

8月の両者の打撃成績ですが

中日さん 打率 .224 出塁率.285 本塁打2 OPS .561 得点圏打率 .208 得点圏打点率 .198 得点29 一試合あたり1.93点

横浜   打率 .205 出塁率.278 本塁打10 OPS .582 得点圏打率 .287 得点圏打点率 .287 得点40 一試合あたり2.85点

ナゴヤドームと、横浜という球場の違いもあり直接比較してはいけないのですが、

中日さんの長打力不足と、得点圏打率、打点率ともに、かなり深刻な部類に感じます。

昨夜も12安打を放ちながら得点2と、その効率の悪さを露わにしてしまいましたが、2塁打以上の長打がないと、なかなか点が入りません。

長打力不足は、元々ですので、我慢強く応援してあげてください。

2013年に谷繁(横浜で言う高城)をDHで使うような球団です。

長距離打者の育成は、ヤクルトの畠山をみるまでもなく苦労します。

直ぐには対応出来ないです。(巨人も、阪神も、生え抜き長距離打者の育成に苦戦しています)

尚、中日さんが記録している打点率.198というのは、凄く低いです。

4月8月までの別でみても、おそらくセで断トツのmin値でしょうか?

中日の得点圏打率の低い理由について考察

一般に得点圏打率になりますと、なんらかの制限が投手側に入る場合が多いです。

ですので、経験豊富な打者は、その制限を読んで打つことができます。

平田(得点圏打率の高い打者)とか通算でも良く打っていますが、彼、外角の球打つの上手いですよね。

長打警戒の場合、外に張れば弾き返せるわけです。(広島新井に通じます)

つまりは技術不足なわけです。(他の打者の技術不足)

配球を読めてない可能性が高いです。そして、そんなシチュエーションで打てないわけです。(外を読めても打てない)

原因は経験不足と技術不足。

外の出し入れに対応できる打者が少ないのかもしれません。

横浜の得点圏打率が高いのは、比較で配球を読め、かつ打てる打者が多いからなのですが、これも大村さんの指導の賜物かもですね。

過剰に指示を出さず、個々の打者に配球の読みを勉強させてくれていました。

ラミレス監督も配球を読んで打つタイプでしたから(相手の手の内を読んで前向きになる)、チームとして割合得意(去年2位、今年、リーグ1位)としているかもしれません。

そんな指導があったにも関わらず悪い打者としては白崎。

打撃技術は高いのですが(二軍では敵なし)、あの見事な右打ちが活かされないですよね。

なぜだか、もっとも打つのが難しいランナー居ない時に打率(.270 OPS.762)が良く、ランナー居ますと打率(.120ぐらい)が下がります。

満塁では4打数2安打、打率.500を超えていますので、メンタルがぁとは思っていませんが、その高い技術を活かせていません。

5月に一軍再登録された際、打率.250.270ぐらいと期待しましたが、

関連記事

5/4日対ヤクルト戦 横浜寸評 白崎&、梶谷、そして雑感

この状態が続くのかは不明ですが、.250ぐらいは打てそうです。(MAX.300弱)

その読み程度の技術はありそうなんですけどね。

打撃技術に問題があるエリアンのような打者ですと、配球制限がないランナーなしのシチュエーションでは、全く打てないです。

打率.129 出塁率.185です。

梶谷のような打者(一般的には梶谷のようなタイプの打者の方が多いです)の場合、ランナーが居た方が打率が良くなるのですが、白崎。。。期待しています。

(ランナーが居ますと、いろいろ約束事が増えますので、結果、配球に制限が入ります。梶谷は、それを読んで打つタイプです。また、相手投手の状態も良くみるたがるタイプですので1番が苦手のようです。筒香の前とか、相手に制限入り易いので得意かもですね。)

2016年02月20日

梶谷、攻撃的2番が機能し易い理由と、その考え方について雑感

今年も、ランナーなしですと、期待できませんが(打率.220)、ランナー一塁のシチュエーションになりますと.314と良く打っています。

ファーストスイング打率が昨年.389、セカンドスイング以降になりますと.200前後な打者であり、その期待値が大きく増減する選手です。

この人は、読みの割合が大きいので、相手捕手との相性が大きいです。(ヤクルトが苦手)

そう言う観点でみますと、配球制限のない場面で打てる白崎の実力、高いハズなのですが・・・実際、高いと思っているのですが、勿体ない。

こういう選手は何か切っ掛けに打ち始める可能性もあるので(思考の問題)、使って欲しいとも思うのですが、

うんです。

白崎と同じような状況に中日さんの打者も位置している可能性はあります。

経験不足です。

読み不足、etc・・・

因みに平田の場合、右打ちが得意ですので、ランナー一塁の場面は極端に打率下がります。

(比較で塁間が空くので、その方向に打たせたくない配球をします)

打率.134です。

わかっていて打てないというのも面白いもんです。(配球傾向が絞られる)

白崎の右打ちを考えますと、平田同様の傾向があるかもですが。。。

尚、中日ファン様が盛んに批判する(していた)ビシエドさん。

得点圏になりますと、徹底して勝負を避けられています。

ランナーなしですと、相手勝負してくれるのですが(そうすると打てる)、ランナーいますとボール球中心の配球になります。

それに苦戦しています。

(性格の問題?打ちたがり屋さんなのはアメリカ時代からの傾向ですが)

今、横浜の筒香が苦戦していますが、状況的に似ているかもですね。

ランナーなしですらボール球中心になっています。

そうしまうと、バッター徐々に調子を狂わせていきます。

中日さんは、経験を与えるしかないです。

二軍成績上、期待できるのは福田になりますので、ともかく彼に優先的に打席を与えるのが一番かと。

実際、そうなっていますね。

後は・・・

二軍で成績を出すのと、一軍で成績を挙げるのは、別の次元です。

二軍三冠王だった福田をみて察してください。

個人的には、福田とか、非常に理想的な試行錯誤をしているようには感じます。

今の経験を、秋のキャンプ等で、どう咀嚼するか、楽しみな素材になりましたね。

昨年との比較で随分、成長しました。

(筒香もですが、常にホームランを打ち続けるわけではないです。その前の助走のような感じに思えます。福田のホームランボールの打球は違い過ぎます。)

一方、横浜。

筒香を機能させる為にも、筒香に勝負させないといけません。

回りが打たないと、勝負を避けられますので、4月の再来になり、筒香の打率が上がって来ません。

筒香が打たない=チームに勢いがつかないです。

ポイントとしては梶谷なりますかね。

如何に、彼を打ち易くするか?

一番嫌いと言ってます通り、ランナーなしであまり期待できない打者です。

彼を機能させる為にも、その前に打者の出塁率が重要になってきますが、その2番の出塁率が横浜は・・・

打撃レベルで言いますと、

年初記事で書いてます通り、宮崎が良いですよね。(完成系)

倉本のように成長中でないので隙があまりないです。

この宮崎と梶谷を上手くミックスさせて、筒香に繋げたい所なのですが、

2番宮崎ですと、ラミレス監督使いづらいようですし、

私的には前のめりに(個人の好み)、

1番宮崎 2番梶谷 3番筒香 以下同文

もしくわ、

1番桑原 2番梶谷 3番宮崎 4番筒香 以下同文

後は、

復調気味の荒波を・・・ 2番が難しい。

1番荒波 2番宮崎 3番梶谷 4番筒香

2番宮崎って、ラミレス監督、2番にはイロイロ求めるたがるので、悪いイメージしかないですよね。

但し、宮崎、2番でも良く打っています。

打率 .353 出塁率.476 OPS.1123 (5試合)

横浜の打者としては、隙のない打者なので、何処でもコンスタントに打てる打者です。

消去法の2番でも良いのですが、

ラミレス動きたがるですよね(だから肘の状態の悪い石川が1軍に帯同していると思っています)。

今年、広島さんが優勝したとしたら、新井か、2番菊池にMVPをあげて欲しいですが、

2番、何処も固定出来てないです。

もっと言うと、13番を固定出来たチームが広島さんだけなんですよね。

そりゃまぁ比較で強いわけです。

各球団、上位打線の構成に悩んでいますが、ここまで差があるのも珍しいです。

下位打線についていは、

倉本、ロペスの出塁率が8月.220程度と、完全に打線が切れていますので、そこは我慢。

それ以外で、上手く機能させたいです。

参考

8月出塁率

梶谷 .417

宮崎 .378

筒香 .356

桑原 .322←一番としては非常に低いです もっと言うと、横浜の場合、2番の出塁率がとんでもなく低いので目立たないと言うのもありますが、打率も.220と苦戦しています。

そして、

その桑原以上に苦戦していますのが、ロペス、倉本です。

打率も低いですが、前述のとおり、出塁率も低いです。

ロペスの場合、インサイドのボールでカウントを稼がれている時は最悪なので、神ロペスモードに入るまで我慢です。

倉本は疲れもあると思いますので、こちらも我慢。

倉本の場合、思いきって数試合、休ませるのもありでしょうか?

もしくは、宮崎のように、コンディション維持目的に途中で交代させても良いかもです。

URZで-11.6と、守備の状態も良くないです。

(石川の遊撃守備評価なみ)

守備範囲を示すRngRで-10.1は、かなり低い数値です。

鳥谷を除きますと、12球団で最も数値悪いです。

代替候補の柴田の二軍成績は打率.200、出塁率.288 PA/k=6.1 長打率を考えますと、かなり高い三振率。

現状、白崎が有力な代替候補となりますが(昨年の数値で言いますと、URZで±0)、考えても良い時期です。

8月単月でみますと、実は白崎の方が未だ良いです。

それぐらい、ロペス、倉本の状態良くないです。

守備に現状問題のある倉本を三塁に回して、白崎遊撃と言うのも一案でしょうか?

(守備連携もありますので現実的でないですが、来季以降の課題ですかね)

最も、三塁ロペスを試すぐらいですので、倉本に休養を与えた方が私的には好みの采配ではあります(先を睨んで)。

いろいろ難しい局面です。

このままで起用するのもありなのですが、外目からみますと(内部情報は、また違うハズですので異論は唱えません。情報の非対称はどうしようもない。)休ませてほしいです。

打線は、

宮崎、梶谷、筒香だけでは厳しいので、+後一人は必要と考えています。

荒波上げても良いかもです。

二軍成績として比較的参考になるPA/k=8.3あって、打率.291 OPS.807あります。

一時、PA/kが悪かったと思いますので、調子を上げてきて通算で改善している可能性があります。

去年も今頃、調子を上げて来ましたが、使い頃でしょうか?

桑原(良くやっていると思います)も落ち気味ですので、上手く使って欲しいです。

雑感

昔を想うと強くなりましたね。

状況的に広島さんで言う、2012年(CS争い)か、2013年(Aクラス)に相当する状況ですが、

暫く上位争いをしていませんと、経験不足等あり、どうしても失速しやすいです。

経験ありますと、悪いなりの○○ができるのですがチームに、そう言う力がないです。

今後に期待しつつ、かつ、今の状態で、何処までやれるか、その頑張りを応援すると伴に、チームの試行錯誤を楽しみたいです。

順調に強くなって来ていますね。

段階を踏んでいると感じます。