の連作です。
目的は横浜の打順を考える為の基礎資料作りです。
この背景を知らないと何をラミレスが考え何を悩んでいるかわからないと思うんですよね。
書き始めが2月末でしたが昨年の横浜の野手が記録したBABIPが示す通り若手野手が苦しんでいます。
ほぼ想定通りな感じですので指揮官も織り込み済みとは思います。
それでも懸命に試験し続けています。
成績がふるわないにも関わらず出場し続けている選手こそが当落線上にいます。
最後の2試合で本命の形にするような事言ってましたからオープン戦らしいオープン戦しているラミレス横浜です。
途中、BABIPの話に逸れましたが本筋に戻ります。
一般にランナーがいない場面で打てない打者が多く倉本や戸柱、梶谷が、その典型です。
配球制限がなく守備での制約もないランナーがいない場面で成績悪い選手が多いです。
ファーストランナーが重要です。
ランナーが出れば、出るほどヒット、四球が生まれやすいです。
その典型が広島さんです。
参考記事
以下、2018年のコア4の数字です。
1位、筒香
ランナーなし打率.311 出塁率.382 OPS1.02
ランナー一塁打率.330 出塁率.430 OPS1.08
2017年はランナーなしの場面で若干苦戦しましたが2018年はチームトップの成績でした。
得点圏打率が.238と低迷。
横浜の得点力低下の一因を作っています。
一因と言っても改善可能なものですし例年通りの成績を期待できる好打者と思います。
日本の4番です。
今年はやりそう。
技術的に問題なく継続して得点圏が悪くなる理由を覚えないです。
悪くなるとしたら外的要因でボール攻めにあった時でしょうか?
これで何度か苦戦しています。
2位、宮崎
前年に引き続いての数字。
天才。
コア4の中で最もタフな5番を担当。
その技術はずぬけています。
昨年の課題はランナー一塁の場面。
足の遅い走者の場面で打席に入る事が多くゴロの多い打者特性もあって苦戦しています。
かつ昨年、張り替えた芝の影響を受け概算でヒットが20ほど減った模様。
一塁での場面での成績を著しく低下させてしまいました。
芝張り替えなければ宮崎が二年連続の首位打者だったと想定していますが(打率.353ぐらい)横浜スタジアムのBABIP-PFが17年ぶりに平均を割り込んでいます。
これも横浜貧打の原因の一つとも言えます。
参考記事
2018年より横浜で使用されるようになった人口芝の影響もあり横浜球場のBABIPは低迷してしましいました。
横浜球場と同じ芝を使用した巨人さんも4年ほどチームBABIPが低迷しています。
同じような状況に陥る可能性あります。
影響を受けたのは坂本、長野らでしたが彼らは打撃スタイルを変えることでアジャストしています。
強い打撃がより必要となってしまいましたが・・・
張替え以降、巨人さんのチームBABIP(インプレイのヒット率)は4年ほどリーグ最下位クラスでした。
その当該期間は巨人さんが野手育成苦戦したと言われた時期と符合してもいます。
昨年、その低迷を脱し、その不名誉なポジションを横浜が占めることになってしまいました。
そんな芝を宮崎は
っ対応しています。
今年、それなり打って欲しい柴田がビジター打率.267で出塁率.367でしたがホーム横浜では打率.167 出塁率.275と苦戦する中、同じゴロの多い宮崎は斜め上の対応を見せています。
一般にIsoPのよう数字は変わらないのですがホームとビジターで2倍近くの数字差を宮崎は記録しています。
横浜で一番頼りになる打者です。
実績上、どの打順でも打てます。
筒香ですら苦しんだボール攻めにも耐えています。(ヒッティングゾーンが広いから?)
3位、ソト
ランナーなし打率.288 出塁率.343 OPS0.897
ランナー一塁打率.403 出塁率.477 OPS1.347
2018年本塁打王。
シーズン中に確変した感もある打者です。
ロペス先輩とラミレス先生の影響でしょうか?
こんなに打つと予想できた評論家諸氏はいなかったと思います。
私も、その一人です。
ホームラン20本程度は期待していましたが、その倍は想像できませんでした。
技術的に凄いと感じるより力でもっていく打撃なため、異質に感じる打者。
鈍い打球音とともにスタンドイン。もしくは内野を抜いていきます(;^_^A
存外ゴロアウトの多い打者。
ボール見極め率が悪く66%程度。
楠本なみの選球眼で打ち込みます。
その選球眼故に追い込まれると打率が急降下します。
ラミレス野球の正(本来のファーストストライク)の申し子でしょうか?
待ち球したら打てなくなりそうです。
バッティングカウントでの打率が.400を超えており配球面でのアドバイスをロペス、ラミレスから受けた可能性を覚えます。
シーズン後半に打棒爆発。
外の球に強い意識をもって打撃しています。
広角に追いかけるような打撃をする時があり、本来ダメなんですが彼、それで打っちゃいます。
今シーズンも昨年後半のような活躍ができるか未知数。
それでもホームラン20以上は程度は期待できるとみています。
ロペス、ラミレスがいないと低迷しそうな打者。
2018年の6番実績はいいですがロペスなみにフリースインガーな傾向があり横浜の鬼門である6番を任せにくい特徴があります。
昨年の本塁打王はチームにとらせて貰ったとみています。
今年は外を強く意識させられてインコースを頻繁に使われると思いますが、その攻防が見ものです。
4位、ロペス
ランナーなし打率.300 出塁率.332 OPS0.839
ランナー一塁打率.235 出塁率.264 OPS0.715
思っていたよりランナー一塁の場面で打てませんでした。
ロペスもソトと同様、フリースインガーな傾向があり後ろの打者次第な部分があります。
23試合で先発した5番(通算打率.250)で調子を崩されて苦戦していた面と故障の影響もあったかもですね。
元巨人村田や梶谷のように毎年、ランナー一塁で成績が良いような打者ではないようです。
その特性上ロペスの後ろに打てる打者をおきたい所です。
コア4の特性を考えますと足の速い1,2番がいて3番宮崎が理想です。
ゴロが多い特徴を考えるなら走者の足が早い方が良く(進塁打になり易い)、フライの多いロペスやソトは後ろにまわすべきなのですが。。。
足の遅い走者をおいて宮崎が5番になっている時点でズレているわけです。
指揮官分っていてやっていますが、この辺が横浜の苦しさです。
これまでの資料を基に打順選考と現状についてにいきます。