阪神の補強方針について

呉昇桓選手に関し記事にしましたが、

阪神の補強方針に関して私個人は疑問を覚えています。

ラストピースに総額10億を掛けたのなら、私も理解できるのですが・・・

ビーンさんが、クローザー(抑え)は誰でも可能と指摘していますように、抑えの確立自体、優先順位が、MLBでは、それほど高くなく、一般に打線>先発>抑えに なっています。

また、一般論ですが打線の核となる頼れる四番と、エースが優勝チームにいますが、阪神の場合、その4番がというより長打力が明らかに不足しており、打てる打者の補強こそが一番の、急務ではないかと他球団のファンながら思っています。

今年の楽天が抑え、セットアッパーを確立できず優勝しましたが、抑えは必ずしも必須条件ではありません。

むしろ、4番の方が必須条件の場合が多いです。

その4番候補として楽天は、マギー選手と、A・ジョーンズ選手を補強する事で、悲願の優勝、日本一を果たしました。

その4番候補として阪神が獲得した選手がゴメス選手です。

打力はそれなりに期待できそうですが、残念ながら、走、守に深刻な問題を抱えており、特に守備は。

本当か嘘かわかりませんがUZR:-73.6

平均的な一塁手に対し-73点、失点が増えるという、わけのわからん数字を記録している選手です。

その守備力が問題でメジャーに定着できませんでした。

また、メジャーのDHとしては打力不足だったなのかもしれません。

そんなDH向けの選手を中村GMは獲得してしまったわけです。

日本の場合、メジャーほど、守備が評価(評価するにしても、守備範囲でなく失策数で評価され易いです。)されていないので、打力重視で獲得したのかもしれません。

ところで、

MLBでは故意に守備が問題にならないような編成をする時があります。

例えば守備陣に頼らなくて済むように脱三振率の高い選手をとることで、打力重視のチーム編成をするときがあり、ヤンキース等に、そんな傾向があります。

が、阪神が本拠地としている甲子園のパークファクターを考えると、スモールベースボール向きなチームでして・・・

一塁だからと軽視して良いのか、疑問ではあります。

まぁ、さすがにUZR:-73.6(ベイのラミレスが-46という評価をされたことがあります。)はウソでしょうと思いますが、かなり守備は悪そうです。

むろん、ゴメス選手が、守備の不安以上のプラスをチームに与える可能性もありますので、勿論、活躍を期待しての補強だと理解はしていますが・・・

しかし、そのリソース配分が、抑え、二年総額10数億?に対し、四番候補が一年総額1億2千万。

うんっと唸ります。