ゴールデングラブ賞における安達の11票に関し、苦言を呈しましたが、
他の媒体でも苦言があり、
それに対する、反論が、数字で全ては語れないが多かったようです。
語れないのは事実ですが、
問題は、その印象とは正しいのか?でして、
どうして、セイバーが発達して来たか、その思想、背景を無視していると言いますか、
知っている上で発言して欲しいんですよね。
数字が総てでなく、個人的には、その数値が重視されるようなになった思想背景を知って欲しいと思っています。
その思想を記者さんが理解しているように感じないので苦言を呈しています。
2013年ですら、
週べ(総括記事)で、失策の少ないチームを堅守と評していましたが、確かに失策が少ないは、その一つの指標だけで見ると、堅守です。
が、
別の数字でみると、別の側面が出てくるわけで、情けないというか、数字(野球も)を見てないと感じる時があります。
それは打率という項目だけでは、その打者の価値を測れないからと感じたからと見ています。
打率.300と言っても、
その質が違いますし、
数字上、
打率.300で同じでも、OPSで.700と.915では、その質が違う訳で、どちらがより打撃貢献値が高いかと言われれば、OPS.915の選手です。
同じ数字でも、違いありますよねっというのが、セイバーの発端であり、
その数字の意味(その数字を出した理由、思想)が大事です。
どうして、その数字を提示しているのか?
したのか?
が重要です。
漠然とした数字だけ提示して、良い、悪いでないんですよ。
数字がぁっと言う人は、漠然とした数字だけしか理解してない気がしていますが、実際の所、どうなのでしょうか?
その思想背景を、数字の出し方を理解した上で、数字がぁっとの事なら、良いのですが・・・
これは、セイバーを重視する人、してない人、双方に感じるの事なので、どっちも、どっちなのですが、出来れば、どうして、その数字が出てきたか、その思想背景を知って欲しいと思っています。
特に記者さん。
前回提示した諸数値は、
印象論で、守備は語れないのでは?で、スタートしています。
印象論で、守備が上手いと言われても相容れないと言いますか、
MLBでジーターという選手が居ますので、
相容れないんですよね。
「最も守備の上手いショート」として2000年代は、認知されていましたが、セイバー系の数字では×評価になっています。
つまり見た目で守備を語るのは難しいケースがあると考えて良いわけです。
←
そこはMLBで、いろいろ議論した事なので、ここではふれません。
その議論の結果、アメリカでは、ジーターの守備範囲は狭いという評価が主流になったと考えて下さい。
元々、何が勝利につながるかという数値を探し出そうとするセイバーの思想を考えると、印象論での評価では相容れないです。
では、
ジーターのショートが×かと言いますと、
数値では測れない何かを持っていたように感じます。
ポストシーズンだけでなく、シーズンを決定づけるプレー、とんでもないプレーしていますので、何かを持っている選手と思います。
それを打撃でなく、守備でしちゃうんですよね。
そう言う意味で、安達は分が悪いようです。
チームを勝たせる守備をしたという意味で、今宮は優秀で、安達は分が悪い。
私も、安達が、今宮より確実に優れるとは思わないので、あの投票順位自体は納得ですが、
ただ、11票ですね。
もう少し、票が集まっても良かったとみています。
その数字の重み(安達が記録した数字の重み)、背景を考えると、11票というのが、どうにも・・・
これは自分が、そう思うという世界なので、
主観ですが。
因みに、
+6の今宮と、+29の安達で、その差があるかと言うと、私はないかもしれないと言う判断です。
セイバーも外部環境に左右される部分が在りますので、
選手個人の実力に起因するとは言えない部分があります。
今年の安達の場合、
オリックスの二塁、三塁が、弱く、その恩恵を受けている可能性があります。
ゾーンも、守備得点も、評価法、その数字の基になっているモノが違っていますので、数値が両方ともプラス評価、マイナス評価にならない場合もありますが(ゾーンと、守備得点等のレンジ系評価で、相反する評価が出る時あります)、
隣り合う選手が極端に守備力で劣りますと、
優秀な選手の場合、その優秀さから、守備機会が増え、ゾーン、守備得点伴に、高得点を記録する場合があります。
オリックスのチーム守備力、ゾーンをみますと、二塁が-8.1、三塁が-8.2で、遊撃だけが+27.8を記録しています。
福岡の場合、二塁が+2.6、三塁が+20.8ですので、今宮的には不利な環境だったと理解しています。
これが横浜のように、
総てがマイナスの場合在りまして(12球団最悪のチームURZ-58.7を記録しました)
ゾーンの評価点の仕方上、処理したか否かで判定が別れる以上、極端に振れる場合があります。
オリックスの場合、安達が、打球を処理してくれたおかげで、二塁と三塁のURZが、実力以上に持ち上がったとも可能性としてあるわけです(守備得点ではあり得ませんが)。
一方、横浜の場合、二遊間、三塁がダメだったので、余計に全員がマイナス評価になったかもしれないです。
(打球が処理できない時点で大なり小なりマイナス評価を受けます)
どちらにしろ、
打者、投手評価のように、ある数字(打率、防御率、勝敗etc)だけで評価するのは、難しく、守備も多軸になってくるとは思います。
その結果、違った知己が見えてくるかもですね。
セイバーとは、どちらかと言うと、趣旨的に違った見方の提供なので、従来の価値観+αが目的と思っています。
評価項目、数値が増えて行くようなイメージです。
それに対し、数値がぁっとネガティブに評価するのでなく、その基準でみると評価が高いで、見てあげて欲しいです。