倉本を変えるべきだ
なんて私は思いませんが、
何処かで、そんな声が出てくるかもですね。
3/26日の対広島2回戦、一点を追う8回、ツーアウト、ランナー二塁で、倉本そのままというのはビックリしました。
どうして代打を送らなかったのか、
監督の心中を探ってみたいと思います。
まず、
倉本に代打を出した場合は、
遊撃 柴田
二塁 飛雄馬
で行けますし、誰かしら出しても良い場面だったとは思います。
理由1、代打の切り札が不在?
松本を代打起用してしまったので、
序列で言いますと、左の下園か、右の宮崎。
宮崎は実績上右(対右 .316 左.246)を得意としていますし、右腕のジャクソンにぶつけても良いと思うのですが、起用しませんでした。
また、下園ついては、松本、桑原と起用してしまいましたので、外野が下園しか残ってなく起用し難い状況ではありました。
(使い切っても良いとは思いますが、気持ちはわかります)
もしくは、
捕手、投手の所で、ゾノ、宮崎と起用したかったのかもしれません。
捕手、投手まで、打順回れば、勝負を決めれる展開ですし、そう言うのもアリかもですね。
実際、9回に、そう言う起用をしています。
個人的には、タナケンの回マタギを避ける意味で、倉本の所に投手でも良かったのですがしませんでした。
そもそも、代打松本が打ったとして、倉本が、そのまま打席にたったかどうかなのですが、
案外、そのままだった可能性も覚えています。
理由2、倉本に代打を出す気がなかった
追い展開で守備型選手にチャンスで代打を出しませんでした。
ランナー二塁で出さないのですから、松本が打ってチャンスを広げても、そのままだった可能性が高い気がします。
打撃フォームが確かで、実績のある選手なら、そう言った采配(復調待ち)も理解が出来ますが、
倉本の場合、そういう状況になく、
批判されてもおかしくない采配だっと思っています。
ここからが本題です。
このプログの特徴は、単純に采配批判しない事を心がけていまして結果論でなく、その采配意図を重要視しています。
その意図を探るのが重要です。
思想背景を知る。
そこに面白味があります。
さて、今回の
どうして?
whyですが、
倉本の打撃が不調(打撃フォームをいじり続けています)で、今シーズン、打つとは限らない事は、見ててわかると思います。
捕手の戸柱よりは打ってくれるかもですが、あまり差がないと予想しています。
通常、
終盤に守備固めとして選手を起用するような事に関し、私達は見慣れています。
ですが、その守備固め要員として起用されても良い倉本が先発起用されています。
以前、山崎ノリハルが先発起用されている際、同種の批判を受けていましたが、ラミレスさんも同じような批判を受ける可能性があるわけです。
ところで、守備偏重では、ダメなんでしょうか?
サッカーでは、攻撃力でなく、守備重視で、チームを構成する場合ありますし、最終的に勝てれば良いわけです。
どのようにして勝ちたいかなんですよね。
中畑さんの采配に当初、合理がなかったのは、あの時代(2013年)の横浜の投手力がリーグでも際立って弱かったからで、5失点するようなチームだったからです。
にも関わらず総得点を減らすバントを多用していましたので、その采配には疑問を呈しています。
注釈
中畑さんに関しては監督経験を経るに従い、?な采配が目にみえて減っています。
*2015年に関しては、その采配意図を考えますと、不整合は、ほとんどなかったです。
スモールベースボール不毛の横浜で勝率5割を達成させたのは功績です。
2014年の総括記事
中畑ベイスターズ通信簿 改善されたホーム勝敗
一方、今(2016年)の横浜の場合、先発、後ろがしっかりしており、3失点程度のチームとみています。
(試合を作り易い)
イタリアサッカーのようなカテナチオ戦術が有効かもしれないわけです。
要は、ロースコア対応の起用を監督はしているわけですね。
横浜の長所を活かして耐え忍びたいわけです。
あの打線で、あのメンバーです。
暫くは得点奪えません。
一方で、横浜の投手力を鑑みますと、昨年も素性ではリーグ2,3位ぐらいの力ありましたから、
その投手力を、守りを全面に押し出す事で勝ちたい。
その象徴が倉本の遊撃起用(捕手戸柱含む)なんでしょう。
その守備力を信頼しているだと思います。
そもそも、オープ戦で、遊撃起用した選手は、倉本と柴田しかなく、二選手とも、右投げ左打ちで、足はなく守備力が一番のアピールポイントと、その個性が被ります。
左右を意識する監督でゾーン評価で倉本以上だった遊撃白崎(打撃も倉本より上で、守備的、攻撃的で分けても良いのですが)も試しても良いハズなのですが、監督、白崎を三塁以外では起用していません。
これがラミレス野球の特徴です。
カテナチオ戦術(攻撃的選手で得点を奪い、他は守り重視)とでも言うのでしょうか?正直、スモールベースボールに向かない横浜で、それをするのか?!!っと思わなくもないですが、ビックベースボール向きな選手が揃っているわけでもなく、そこに合理を覚えます。
守備に問題を抱えているロマック以外は極力変えないで勝負したいようです。
梶谷や、石川が戻って来ましたら、事情変わるかもですが(オープン戦で倉本とともに試されていた柴田が遊撃に回るかもしれない)、
倉本(捕手戸柱)に対する起用方法(期待とも言えますが)を鑑みますに、他の監督以上に守備を大事にするようです。
投手力が貧弱で、
中畑監督が率いていた2013年のようなチームなら、
ラミレス監督も、倉本を、積極的に先発起用させなかったかもしれませんが、
シーズン前から明言していますように、遊撃と、捕手に関してはディフェンス重視との事です。
だから、
新人の戸柱(打撃は疑問ですが、守備は良いです。結果、正捕手に抜擢されています。)や倉本が起用されています。
今の打線の状態を考えますと、2、3点。
梶谷、石川が帰って来て、4点ぐらいと思いますので、シーズン通してのゲームプランとして守備偏重で守り勝つ野球を志向しているのはわかっていましたし、おそらく、
イタリアサッカーのような得点パターン。
後ろ7人で守って、前3人で点を取るパターン。
その象徴が梶谷の2番起用なんでしょうね。
それを、NPBでも、最も向かない、この横浜球場で行う不条理。
来年あたり、内野の芝を張り替える事になりそうです。
えっ、選手保護が目的ですよっ、ただ天然芝的なモノを目指すと打球の勢いがなくなるんです。
そんなわけで、ラミレス監督のチャレンジの行方に、その結果にファンとして期待をもって見守りたいです。
いつものように、
雑感
ちょっと毛色が違いますねラミレスさん。
おそらく、
横浜の得点と、失点のパターンを想定して、一番勝率が高そうな形にしているだけと思いますが、
選択肢を一つに絞っている所に、頑固さというか、信念の強さを覚えます。
その要件を満たす理由の一つが、
投手側における層の厚さ、
コマ豊富なんですよね。
(他のスポナビの横浜ファンの方も同種の事を語っていますが、素性は良いです)
とっかえ、ひっかえ、好調な選手を選び続ける事が出来そうです。
一方で、野手側は、投手程の層の厚さではない。
さて、どうなるのでしょ?
楽しみです。
ただ、暫くは、得点力不足が原因(梶谷不在かつ、復帰しても調整不足で打てないかもです)で、敗戦が多いかもです。
フラストレーション溜めそうですが、采配意図は明確ですし、その意図が成就することを、ファンとして期待したいです。