巨人30億円補強による影響と雑感(巨人がプロテクトから外すかもしれない選手について 他)

FA史上、初めて3人もの選手を補強し、

外国人もマギーを補強し、現在交渉中のリリーフ(確定)と、30億円補強(以上)を敢行しました巨人です。

その影響を考察する事で、

主に巨人側の都合によりプロテクトから外してくるだろう選手の特徴について雑感です。

今回の補強により、

一軍クラスが日本人で4人(日ハムの吉川を含めて)がインし、

外国人ではマギー、と交渉中のリリーフ投手がインする予定です。

一方、アウトは代走要員であった鈴木しかいません。

一軍枠は28人ですから、

枠が5人程度、2016年との比較で出場できなくなりそうです。

マシソン以外は故障もしくは、不調で一軍に帯同してなかった期間が長く、本来なら日本人の4人なのですが外国人が一軍で誰かしら主力選手として常時出場するモノと考え+1し、枠が5減るものと想定しています。

座る席がなくなる以上、弾かれた選手は二軍に行くことになりますが、

巨人さんの場合、二軍も飽和気味です。

育成が滞りかねない状況となっています。

主力選手が30代で故障持ちな為、

バックアッパーにも横浜のロマックや、内村のように調整試合を与える必要があります。

つまりは、アップ、アップなわけですね。

2016年、

巨人さんの場合、

内海、大竹、杉内、阿部、マイコラス、クルーズ、ポレダ、亀井、宮国、片岡、立岡、小林・・・らが離脱したことで、枠を圧迫しませんでしたが、

彼らがフルに出た場合、

その分、試合に出れなくなるわけです。

そこに主力級の山口、森福、陽、マギー、交渉中の新外国人、吉川の加入です。

補強の目的は優勝です。

育成ではないです。

育成に悪影響が出るのは止む無きですが、補強と育成を両立させるのは難しいです。

巨人さんの場合、来季レギュラーを張るだろう選手が、

全員、ほぼ故障持ちという実績があり、二軍でも準備させる必要があるわけですが、これが、また悩ましい状況となっています。

潤沢な戦力とは時に悪影響を与えますが、

当然、編成もわかっていますので、

その緩和策として、

大田や、小山を放出し、二軍での空きを作っています。

それでも空きが足りない感触でしょうか?

それもあって外国人バックアッパーを整理し少数精鋭型に切り替えたと思いますし、さらに枠(二軍出場枠)を調整したい所です。

特に内野はプロスペクトに、

ドラ1吉川がインしましたし、岡本も居ます(コンバート案も出ていますが)。

重信同様、400打席近くを必要に応じ二軍で与えたい事を考えますと、

二遊間の選手がリストから外れやすい感触を覚えます。

投手も大量6人も、ドラフトしていますので、同様な状況です。

なんとなくですが、

片岡、脇谷、寺内、藤村、中井は外れそうですね。

二塁で、

一年通して守れそうな選手がいない以上、バックアッパーは欲しいですし、されとて枠を圧迫してしまうわけです。

後は、出た所、勝負と言いますか、

個人的には、片岡かあたりが合致しそうなのですが、

横浜も、枠がギリギリでもあり、難しい状況です。

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仁志以降、二塁のレギュラーが定まってないからこそ、そのポジションでの選手が潤沢にいるのですが、

その事情は横浜も同じくします。

場合によりますと、

山口が巨人にFA移籍していなければヤクルト田中の補強もなかったかもしれません。

この辺はアヤでしょうか?

片岡は選手としては勿論、あの走塁技術が欲しいです。

横浜の二塁も怪我人が多く、一年通して固定出来そうもない可能性が高いですが、悩み処です。

また、後少し的な感じで中井。

小山も、トレードで出てなければ横浜の補強候補として合致します。

山口が抜けた関係で先発が手薄になりました。

他、雑感。

巨人さんが育成に悪影響を与えてまで補強を敢行した理由に、

若手の育成が順調でないというのがあると思います。

以前は、亀井、鈴木、脇谷、寺内・・・

っと、

ドラフト中位以下でも一軍相当選手を排出できたのですが、

居ません。

空洞化が深刻なのは、打力優先で起用される一塁のポジションに井端が先発出場していた時期があることで明確なのですが、スカスカになっています。

谷繁が高木監督時代の2013年にDHで出場していて、その深刻さに眩暈を覚えた時期がありますが、

中日さん程と言わなくても、

巨人さんも、その状況に近いわけです。

ですので、

思いきって育成計画を練り直したとも感じる補強でしたし、トレードでもありました。

堤GM体制になって仕事をしている感触を覚えますが(いろいろ見直しているようです)、

早晩、状況が良くなりそうな可能性を覚えます。

ただ、空洞化は、空洞化なんですよね。

一軍相当の選手を一軍に供給出来ない期間が中日さんは数年続きました。

あそこまで酷いとは言いませんが、

それに近い状況に巨人がなっており、

その結果の選手の入れ替えと理解しています。

ここまで育成力が低下したのは、

統一球に絡む野球の転換に、中日さん同様(中日さんの場合、現場、離れて久しい指導者の大量復帰に、首脳陣の入れ替えと、二軍が総崩れになりました。)、巨人さんが乗り遅れたのが原因と思っています。

成功体験が足かせになったのかもしれません。

その重要な時期に編成トップが、更迭(清武の乱)されたわけですので、そう言った影響もあったかもですね。

巨人さんも、重点的にプロスペクトを鍛えようと、二軍で優先的に経験させています。

代わりに誰かの出場枠が減ります。

怪我もあるかもですが(確認してないです)、

辻東倫

和田恋らが前年より二軍で出場試合数を減らしており、投手側で4人ほど育成契約にして3軍になっています。

立岡、橋本、松本らの外野勢もいますし、そこに重信他・・・育成が滞った事で横浜の内野手同様、序列が乱れ、どう優先的に育成して良いのか悩ましい状況です。

一部選手には二軍で出場するのも大変になってしまいました。

競争ですので、そう言うモノでしょうし、横浜で言う白崎や飛雄馬も、そう言う難しい立ち位置に立ちつつあります。

二軍では調整目的以外に試合に出れなくなるわけです。

巨人さんも、それを熟知していますので空きを作ろうと対応していますが、補強しますと、そう言う影響から逃れるのは大変です。

横浜も、DeNA初年度、非常に厳しい対応を一部選手に行いました。

外国人には調整試合すら与えないような事もしています。

場がないとは、そう言う意味合いを持ちます。

巨人さん場合、未だ3軍がありますので、あるレベルで対応出来るかもですが、非常にキツイです。

SBが優勝を逃しても補強しないのとでは、状況が違うわけですね。

堤GMの手腕が試される編成状況です。

同時に、

巨大戦力を上手く、高橋監督が回せるか?

もう少し、現有戦力で高橋監督に経験させてから強力な戦力補強と言うのもありだったと思いますが、

これが巨人なんでしょう。