コメント頂いたので、あの場面(決勝打を打たれたシーン)について、もう少し記事を。
2017年05月20日
10回の表、須田をリードして、戸柱雑感
>村田の場面で使うチャンスがあったのはカウント2-2のとこですかね?村田が外の完全なボール球をなぜか空振りした場面。
村田も「しまった!」と思った
12から、あっ、しまったと村田自身が顔に出してしまったシーンがあります。
戸柱の、ボールで振って、振ってと想いのつまったボールを振ってしまったのですが、どうして村田は振ってしまったのでしょう?
村田、実は打ちたがっていました。
そりゃ、そうです。
昨年のゴールデングラフで、チーム本塁打王、3割25本、打点81の打者が控えです。
正直、キツイ。
打つことで、自分の存在意義を再確認して貰いたい、レギュラーを奪い返したいと思っているわけですから、打ちたいです。
他のチームならレギュラーで出れるのに、出れたろうに出れない。
しかも、代打待機ですので、試合勘が衰え、成績も芳しくないです。
悪循環。
現在、打率.179。
良く勘違いする方がいますが、代打に慣れている人と、毎試合出ている人では状況が違います。
高橋由伸も代打に回った当初、代打成績、芳しくなかったです。
試合全体で成績を出すのに慣れている打ち方と、代打では違います。
一試合トータルで考えますと、捨て打席のようなモノを作る事が出来ますが、代打はないです。
(打順に二回り目で結果を出すようなタイプもいます)
また、毎試合出る事に慣れていますと、試合勘のようなモノが足りなくなります。
配球を読む傾向が村田の場合あり(ランナー一塁での打率が、横浜梶谷同様、良いです)、試合に入り切れない部分もあるかもですね。
状況的に結果を欲しているわけです。
打ちたい。
一方、戸柱は振らせたい。
ツーアウトで、塁埋まっていませんから、ボール球を振らせたいわけです。
回も10回、終盤、一点が重い、慎重に行きたい。
打ちたいと、ボール球振らせたい。
双方の思惑が一致し、本来なら村田は三振(打ち取られる)なのですが、
あまりに露骨に、戸柱が振らせたいをするので、22から、待球(我慢)に村田は切り替えてます。
次打者が好調のマギー(しかも、村田のライバル)です。
後ろ次第で、村田も打ち行ったとおもいますが、マギーに託しています。
この瞬間、試合の天秤が巨人側に、かなり傾いてしまいました。
村田、チームを優先したわけですね。
横浜時代は個人成績優先の打撃をしていましたが、彼、巨人に行って、本当に成長しました。
チームを勝たせる打撃を優先しています。
芸術的な463を打ちますが、
最悪でもランナーを進めたいから生じる463(右打ち)です。
ランナー、一塁での打率が、ここ3年トータルで.350を超える打者に、併殺ばかり打ちやがってというのも変なのですが、綺麗な右打ちを横浜時代以上に打ちます。
横浜時代は、チームの為と言うより個人成績優先だったのですが(本人も、そんなインタビューをしています。)、変われば変わるもんですね。
*注記
個人成績に注力せざる終えないチーム状況というのも影響しています。
チームとしての目標を見失いがちなチームでしたので村田が悪いと言うよりチームが悪いです。
打ちたい堪えています。
フルカウントから、振らせたいで投じたボールを、球筋を確認するような感じで見送っていましたが、我慢していました。
それを踏まえて配球してくれれば良かったですが、
打者心理でなく、バッテリーの事情(塁が埋まってない)を優先してしまっています。
戸柱も村田の心理状況は十分理解できていたと思いますが、10回というのが影響したと見ています。
ドンマイ、戸柱。
そして、実は影の殊勲者は、打ちたいを堪えて、マギーにつなげた村田だったと私が巨人ファンなら記事を書いていたかもです。
こういう影働きする方、私、好きなんですよね。
現場はわかっているハズですので、村田さんも頑張って下さい。
可能なら、広島新井のような感じで横浜へ是非。
巨人に行って本当に成長しました。本当に、そう思います。
代打でくすぶるような年ではないですよね。
新井さんが広島に移籍したのは39歳の時です。
村田ファンの一人として、お待ちしています。
余談
配球論は、書けば、書くほど、情報量が多くなっていきます。
書き足りなくなる場合が多いです。
あまり苛めないで下さい。特に高城をです。
戸柱も経験不足なので、おいおい良くなっていきますし、良くなっています。
修正力(高城がアドバイスしていますが)は、本当にあります。
試合後の捕手ミィーティングが、有効に機能しています。
高城を二軍に落とせば、面白い事になるのでは?っと想像しています。
個人的に、その想像が正しいのか、興味がありますが、戸柱も成長していますし、はてさて。
そして、その想像通りだった時、
高城の有難味を思い出すのでなく、きっと、戸柱の未熟さを批判すると思いますが、結果が出ないとは、そう言うものです。
結果を厳しく問われる厳しい世界。
それ故に、その試行錯誤を、気持ちを応援しています。
ガンバレ、横浜捕手、並びに投手陣。
見守っているぞ。