この時期に首位のチームとがっぶり四つに試合をし、勝ち越しをするなんて何年ぶりですかねぇ。
しかも、巨人相手にです。
さて、明日から阪神さんとの3連戦。
この三連戦に三連勝するような事があれば、球団初のCS進出がぐっと近づきます。
現在、三位阪神さんとは5.5ゲーム差。
何とか、ガンバって欲しいです。
そんな横浜ですが、横浜の対阪神戦、大変宜しくないです。
原因として多々ありますが、
阪神打線のキーマン、上本を横浜が抑えきれていないからと思われます。
上本の対横浜戦のタスクですが
打率は.339
出塁率.422
OPS .975
残念ながら、リーグで最も得意とされちゃっています。
ところで、上本がもっとも苦手としている球団とは何処でしょう。
っとなりますと、
実はリーグで最も、チーム防御率の悪いヤクルトさんでして
打率は.247
出塁率.325
OPS .627
投手力が最も弱いハズのヤクルトさんに抑えられている理由。
これこそが上本攻略の鍵となります。
さて、ヤクルトは、どのようにして上本を抑えて居るんでしょう。
まず、
上本の特徴について
選球眼が良い
ボール球の85%を見逃しています。この数字は鳥谷の86%に次いで12球団2番目の数字です
四球で良く出塁します。
初球を打たない
マートンは初球を全483打席中、116打席打っています(打率.414)。
(空振り、ファール除外)
一方、
上本は初球を482打席中、28打席しか打ちにいかず(打率.464)、ほとんど見逃しています。
鳥谷も、そうなんですが、
選球眼が良い打者の場合、ストライクの見逃し率も高いです。
勿論、何でも打ちにいかず、打てる球と、打てない球の見極めが出来ているという解釈も成り立つのですが、
上本の28打席は、鳥谷の60打席と比較しても少なく、うんっと思います。
ツーストライクに追い込まれる
積極的に打たないので(和田さんの指導?の影響)、ツーストライクになるのが全打席の半数を数えます。
逆説的に、上本と対戦しますと、大変球数を要します。
→
疲れます。12球団で一番、打ち取るのに労力のかかる打者です。
三振が多い
全打席の半数をツーストライクに追い込まれる影響もあり三振が多いです。
その数82、5.5打席に一回三振するペースなので600打席を超えれば100三振以上。
初回の打率が極めて悪い
初球を打たないと関係するかもしれませんが、和田監督の指導もあり、初打席は、ほとんど
打ちません。
その打率.194
スライダーが苦手
変化球全般が苦手で特にスライダーが苦手です。
.208
内のボールは得意だけど、外角が苦手
ストライクゾーンを9分割しますと、
外角高め(.150)
外角ベルトライン(.222)
外角低め(.194)
っと総て2割ソコゾコ。
打てません。
直球が得意だけど外角高めが苦手です。
変化球全般(.240ぐらい)が打てませんが、代りに直球が得意です。
.344です。
但し、外角高めの速球系の球は苦手です。
皆さま、イメージできましたでしょうか?
所謂、右腕の速球系の外スラ、&、フォークがあればかなり優位に戦えるハズです。
ハズなんですが、右、速球派、スライダーと言いますと、横浜の場合、常備とも言え、何でこんなに打たれるだぁっと言っておきます。
個人的提言。
ともかく、初球はストライクを、出来れば変化球を外へ投げ込みましょう。
1ボールでも、結構、見逃してくれます。
特に初回は和田監督の指導もあり、打たない可能性が高いです。
ボール球は振らないので、ストライクゾーンの変化球です。
<<1ストライク以降が勝負の始まります>>
1stストライクを打たないわけではないのですが、かなり選り好みしています。
なので、打席としてはツーストライクが多く。
結果、三振が多くなります。
多くなりますが、ともかく粘ります。
直球は外角、アクセントで内へインハイのボール球。
勝負球は、フォークをチラつかせつつ、スライダー、その逆もあり。
横浜バッテリーも、これを基本線に上本攻略を図るハズですので、観戦の際は、
配球したような気分になって、難敵・上本攻略をして下さい。
データは、データですので、明らかに右打ち狙いの時は、外角止めようね。
左より右の方が、打率良いので、
って、何で外角打てないですかねぇ。
左に引っ張ると、打率.240
右方向が.360です。(センター方向 .299)
内より直球を上手く右中間に飛ばしているようですが・・・
これって掛布さんが
>インコースにしっかりとしたツボを持っている選手だ。飛ばすパワーもある。なのにバッティングを見ていると、気持ちよくバットを振るだけのような練習はしていなかった。窮屈にセンター中心に打ち返すバッティングを徹底していた。
コンパクトに肘をたたんで(言い方悪いと窮屈に)、右中間に打つのが得意なので、内を上手くさばけるんですね。
半面、外角は。
長打力も割合あるので、引っ張っても良いハズなのですが、来シーズンへの課題のようです。
ガンバレ、上本。
横浜の選手も、そんなもんだぁ、課題のない選手なんて居ないです。
因みに打撃フォームみてわかりますように、外角高めは、ホント打ちづらそうです。
>「上体が伸びあがってしまうことがあるので、そこだけを気をつけろ!」と。
っというわけで、上体を伸ばすような球が有効です。
意識して伸びあがらせましょう。
その意味でインハイのボール球も有効かなぁ。(勝負球の前にです)
因みにインハイのストレート、ストライクゾーンは、彼のホットゾーンです。
最も得意としているゾーンです。(特に右)
左のクロスファイヤー高めは有効ぽいっいですが。