ベテラン正捕手の影響についての考察 広島編

このプログの読者なら、ご存じと思いますが、

広島正捕手石原について、何度か、その影響度合いについて当プログではコメントしています。

私が趣味で

名古屋における谷繁補正を考察したり、

2014年04月13日

名古屋の低いPKと谷繁補正に関して 雑感

巨人の阿部補正(谷繁と違いチームに付属する特性。東京ドームラン本塁打低下の試み)を数字から考察してきたので、捕手の影響に関しウルサイだけなのかもしれませんが、

2014年04月16日

セ 2014年 ペナント予想(混戦バージョン)の前振り 阿部編 

↑中身は東京ドームにおける被ホームラン数低下の話です。

さて、

表題の石原です。

今シーズン、広島は、他を圧倒するような守備で4月首位を快走していましたが、

5月以降、変調を来しており、

6月、単月でみて最下位という状況に陥っています。

首位を独走した強みが6月には消失しちゃっていたわけですね。

防御率では数字上リーグ一位でしたが、失点総数で巨人に負けてしまい(エラーが失点によく結びついています)、それが原因で首位陥落しています。

以降、首位奪回できず終戦でした。

個人的に、

4月の展望で、広島が走るのではないかと予想していたのですが、

ここまで守備面における数字が落ちるとは想像していませんでした。

2014年04月20日

広島 首位の戦力分析と展望 現況分析シリーズ広島編 

尚、チームDERの解説に関しては

2014年04月21日

セ 現状分析 総括

では、

なぜ?広島の守備力は低下したのでしょうか?

理由は選手起用が変わったからです。

まず、守備範囲に定評があった堂林が離脱(この辺りから数字が)&外野へ

梵が遊撃から三塁。(準レギュラー?)

遊撃は・・・(最終的に田中になりました)

そして、打撃不振による石原の正捕手陥落です。

広島先発の諸数値の変化ですが、

石原が正捕手から陥落して以降、低下し、

石原が一軍再登録(7/21登録)されて以降、石原が先発マスクを被ってなくても数値が良くなっています。

この辺、選手心情は複雑で、

ノムさん(元ヤクルト監督)をみるまでもなく、基本、プロは後進を(なかなか)教えません。

なぜなら、ライバルだから。

年下のライバルの登場=即交代です。(今年の阪神をみるまでもなく、伸び代を期待します)

試合に出たいのに出れないなんて状況を自ら呼び込むような事をする選手は稀有かと思います。

が、これも、状況次第には変わりまして、

闘争心が衰え、引退が近づくと、

元横浜の中村ノリのように後進指導に力を入れ始めます。

勝ちたいという気持ちが出たいを上回り始めるのか、技術を後進に伝えたくなるのか、その両方だと思いますが、

そう言ったベテランはチームにとって、本当に貴重です。

中村紀洋が、40歳で到達した「仕事観」

日本の会社が、ソニー富士通等がアホな事をした結果、人材の、たこツボ化、孤立化が起きましたが(仕事のブラックボックス化)、

まぁ、普通は、そうなりますよね。

で、それに近いような事を横浜は恥ずかしながら、行いノリ君、開幕二軍スタートだったのは別の話ですが

→実績のない打撃コーチとの兼ね合いもあったかもです。

さて、石原捕手。

一軍登録抹消されるのは6月でしたが、数字の低下は正捕手陥落した5月から起きています。

そして、

正捕手奪回は出来ませんでしたが、石原が再昇格した8月以降。

奪三振率、被本塁打が劇的に広島は回復しました。

これが意味する事は、

石原もノリ同様、先を意識し始めたのかもしれません。

長く正捕手として君臨し続けた選手です。

試合に出たいでしょうし、自らの力で勝ちたいと思っていたハズです。

が、チームの為に、ノリ同様(ノリ君の場合、クビが掛かってしまったので、途中で方針転換です)、考えるのは実に自然でして、

そう言う人財が多いほど、

チームは強くなれます。

(横浜は、みな半レギュラー手前で必死に競争しており、そんな心のゆとりはないです。阿部のように絶対的なレギュラーにならないと主力としての自覚は芽生えません。優勝したいでなく、まずは出場したいが先になります。)

さて、

石原の再昇格以降の広島の諸数値回復をみて、

個人的な雑感ですが、

今のバッテリーコーチでは、技術を教える事は出来ても、リードはアドバイス出来ないのでは?って事です。

守備戦術等の変遷をみますと、

ここ10年の変化は大きく、

野村IDどころの話ではなくなって来ています。

(紙の時代から、デジタル処理された大量のデータを咀嚼する時代への変化)

相手打者の弱点は勿論、自軍のピッチャーの持ち球、強み、弱み、球場特性(特に野外)等々、

様々な情報を複合的に処理できる人材は、

試合経験の多い正捕手しかいないという事です。

巨人の場合、その正捕手阿部が、情報を咀嚼する事で、他の捕手に伝える事で、非常に高いレベルの捕手陣を形成しています。

(そんなわけで巨人の第二捕手は試合に出てなくても非常にレベルが高いです。 鶴岡とか、小田とか、実松当たり、出してくれないかなぁ。)

この情報を咀嚼するという部分で、経験は必須(の場合が多い)であり、

相手打者の外に弱いという一時情報だけでは、打者に勝てなくなりつつあります。

(横浜のリードが、そんな感じ。経験がないので、味わいないです。)

嶋が、

机上でリードをするのは止めろと、ブラウン監督に一喝されて目覚め、

巨人の阿部が

データ半分と言うのは

スコアラーが伝える一次情報を如何に咀嚼するか、その必要性、重要性を覚えます。

では、どこで、その情報を咀嚼するか?

情報は常に変化し続けます。

現場でしか出来ないでしょうね。

まるで、近未来の軍隊のようですが(アメリカ軍は迅速に事に対応する為に、現場に、末端兵士に権限を委譲するつもりらしいです)

そんなわけで、

石原の経験は大きいです。

生きた情報等でも言うのでしょうか?

これ、現役から離れたバッテリーコーチ、現役経験の薄い捕手ほど、ありません。

(データに振り回され始めたのは、ここ5,6年、毎年、相互に対策し合っています。)

ある意味で言うと、

今の捕手は、F1ドライバーのようなモノで、

その捕手の助言を基に、マシニング調整した方がチーム強くなるかもしれません。

それで成功したのが落合中日。

谷繁と森コーチに全権委任していました。

さて、次代の正捕手候補として期待される

広島の會澤。

石原のアドバイスがあったとは言え(たぶん)、そのアドバイスを自分のモノと出来る経験、器があるようです。

情報があっても、経験がないと、咀嚼出来ない場合がありますが、

それだけの力があると8月の成績から期待できるような気がします。

捕手は、実際に出るだけでなく、見るのも重要と、西山コーチが言ってましたが、

私も、その意見には賛成で、

二軍と、一軍では、選手の質が、打撃、投手双方で違い過ぎ、その密度が違います。

先達の技を盗み見る。

考えを知ると言うのは大事ですし、疑似シミュレートは試合中、幾らでも出来ます。

(相手捕手のリードを知るもあり)

準備がないと、漫然と試合に出場し、どうして打たれたか?

どうして抑えられたかわからないなんて事になりかねません。(状況を自分なりに理解する為の力が不足している)

その意味で、

會澤は、それなりの下地が出来ていると感じます。

捕手の世代交代がセの場合、進んでいますが、

ヤクルトに次いで、広島が先ずるような感じです。