井納・戸柱 配球雑感と、捕手の経験について一般的な知己

5対1、初回に4失点。

井納の状態が悪かったで、お終いでしょうか?

配球雑感と記事表題に書き込みながら、

私個人としては特に感想ないです。

基本的に投手が、今回で言いますと井納の状態が悪かったで済む話です。

高城が捕手をして打たれるますと、高城が強く批判されますが、その多くは投手側に問題が多いです。

その辺の事情は記事で書いている通りです。

一方で、捕手の責任が重そうと感じる時があったのは、各記事で報告している通りです。

後述しますが、會澤と石原で、捕手防御率が1点近く生じていた時期があります。

配球の影響もそれなりにあります。

その辺の課題は、戸柱自身が、一番、痛感したと思いますし、

その影響もあってか、その配球傾向が変化しつつあるようにも感じます。

キケンな配球が、リスク回避よりにシフトして来ていますが、

リスク回避し過ぎますと、別の問題がおき打たれます。

されてと、リスクを無視過ぎると打たれます。

この辺の、

いい塩梅を探るには、経験が必要な場合が多いです。

打者、投手、試合状況、展開。

様々な情報を基に、勝負するときと、リスク回避気味の配球を選択して行くことになりますが、その周辺情報を戸柱は学んでいる最中です。

【中日好き】松井雅人、『正解のない答え』を探す正捕手への旅

より抜粋です

捕手はどのポジションよりも準備に時間を要する。同時に正捕手の座を手にするまでも時間が掛かる。

っと記者は論じています。

経験が問われるポジションが捕手です。

捕手とは接客業に似ていると思っていますが、

様々な客(打者)と接客(対戦)する事で、そのノウハウを積み上げて行く部分があります。

一般的な接客業と違うのは、客(打者)が求めてないモノを提供する事です

その為にも経験がモノ(様々な打者と対戦する必要があります)をいうのは間違ないです。

広島・會澤や、阪神・梅野をみて随分、変わったなぁっと思いますが、その彼らと、戸柱ではキャリアが違い過ぎます。

参考記事

2015年05月19日

セ・リーグ 投手力を含む守りについて今後の展望予想

梅野→ベテラン捕手への切り替えによる数字良化。

これは2015年における、小林→阿部にも、見え、目に見えて数字が良化しています。

會澤や、梅野もかつて、通った道です。

2014年、広島の守りが変調を来したのは、正捕手石原の二軍落ちが切っ掛けの一つだったですが、捕手の影響、大きいです。

2014年10月22日

ベテラン正捕手の影響についての考察 広島編

堅守を誇った広島のチームDERが、リーグ最悪水準に落ち込み、巨人に首位を明け渡す要因にもなりました(失点が増えました)。

そして、2015年に至っても、會澤と石原の差は明確だったと思います。

2014年の頃は、私の記事に會澤擁護(配球について)のコメントを頂いた事もありましたが、いつ頃からか、そう言ったコメントなくなってきています。

一点近く生じるような差が、前田や黒田らをリードすると、會澤と石原では、生じていたわけですが、どうしても捕手は時間がかかります。

そして、

2016年にも、未だ差があったと思いますが、2017年、現在、石原と會澤で大きな差があるかと言うと、感じないレベルになってきているかもです。

その積み上げたキャリアの差。

會澤29歳 386試合 867打席 10年目

梅野26歳 185試合 476打席  4年目

松井29歳 418試合 418打席  8年目

中村27歳 537試合 1522打席 9年目

小林28歳 262試合 783打席  4年目

そして、

戸柱27歳 124試合 367打席  2年目

経験が必要と言われるポジションで、そのキャリアの差は歴然です。

勿論、キャリアがある=優秀の図式は常に成り立つわけではありませんが、

會澤が石原から正捕手を奪うのに要した日数を想像して欲しいです。

2014年にブレイクして足かけ3年掛かっています。

最近は、へぇー(石原のようなズラす配球をするようになってきています。これ、難しいです。)と思う事も多くなってきていますが、

経験が足りなければ埋めれば良い話でもあります。

今、戸柱は、成長中です。

当然、その成長過程で失敗もあります。

その失敗を糧に、どう乗り越えて行くのかが私の興味でもあり、関心事でもありますが、

同じ、横浜を応援する身同士で、互いに摩耗してもしょうがないですし、身を引く事にしました。

そう思う事にします。

尚、

昨年一年間を戸柱は、

【DeNA】戸柱、新人ながら正捕手でCS導き1050万円大幅アップ

「野球人生で一番濃い一年だった」というコメントを残しています。

今年も、そうなんでしょう。

そして、努力家だから、

去年は、あれほど拙かった守備(気づかれない方多いと思いますが、かなり良くなりました)を、

UZRで、-2.2 → 3.0(UZR1200)と改善させてもいます。

セでは、中村についでの数字です。

こういう機微を伝えたかったのですが、他の誰かに譲りたいです。

雑感

成長物語を、途中で記述できなくなったのは残念です。

まぁ、良い捕手になると思いますよ。

成長し易い環境が準備されている気がしますし、何より、伸びそうな性格をしています。

強い体に、心。

その両面を持っている気がします。

技術(配球)は時間が解決してくれるものと思いますし、倉本に近い感触があります。

伸びる選手の共通項ですが、

 傾聴力

 自己啓発

 「主張する力」

とは相矛盾する部分なのですが、自分がないと見失い易いです。

成長するためにどうすればいいかを人に聞いて、自分の中に落とし込むことができ、なおかつ言われた通りにやるだけでなく「俺はこうしますよ」って主張できる選手が生き残り易いです。

3年目の壁を破れない選手が増えています。

それだけ競争の激しい世界にプロ野球もなったのですが、そんな厳しい世界で生きていける素養を戸柱の所作から感じています。(倉本もですが)

参考

成功する選手に見られる共通点は?

本音で語らうJリーグ 中村憲剛

戸柱が高いレベルで成長しそうな予感を覚えています。

一方で、その陰で出れなくなるだろう選手の頑張りを覚えておいて欲しいです。

決して、彼らの能力が劣っていたわけでないのは記事で報告している通りです。

横浜の捕手陣は、充実の時を迎えつつあると見ています。

追記、

宣言、取りやめます。

私の書く記事に対し、ただ選手叩きと感じる人もいるかもでしょうし、そう感じない人もいるでしょう。

ですが、

私も、含め、考え方は多様です。

一部、戸柱ファンの方が語る正義には違和感しか覚えません。

戸柱ファンが語る世界観を押し付けられるには、ウンザリしました。

その戸柱ファンの方に配慮する=一つの意見の封じ込めと感じるに至りました。

私の考えが、浅はかでした。

私は、こう思うから(選手叩きに感じる)、貴方の意見を記事で書くのは止めてくれと言う、

同調圧力なモノが日本では強いですが、その意見の精査は、その意見の背景。

どうして、そう書くのか、その論拠、根拠は正しいか、どうかで、お願いします。

その論点で、今後も記事を書きます。

いろいろ悩みましたが、気持ちの整理がつきました。