各チームの捕手雑感と石原

下位に沈む2チームが(特に中日が昨年までとの比較で非常に脆くなった。先の広島三連戦、以前の中日なら2勝1敗。あり得ない負け方、試合運び。)、実質、一軍一年目の捕手が主戦捕手であるのに対し、

上位チームは巨人を除き、中堅・ベテランが、その座を確保している。

首位ヤクルトは中村が。

阪神は、梅野の育成を諦め、鶴岡、藤井の併用起用に踏み切って以降、守りが安定し、独走最下位だったチームDER(インプレイのアウト率、打球をどれだけアウトにしたかの数字)も、横浜を抜いてリーグ5位に浮上しつつある。

横浜にとって、今年、一番の誤算は、この野手、投手、捕手も含めた総合守備指標とも言えるチームDERでリーグ最下位に転落した事。

一方、広島は、

徐々に石原への比重を増やして行き、今や完全に、その起用の比重が石原に寄っている。

ベテラン正捕手の影響についての考察 広島編

昨年、快調に首位を走っていた広島に守りの面で変調がみられたのは、石原の二軍降格以降だったが、今年は、

主戦投手の捕手防御率でも明確な差があり、

會澤と石原の差は数字上あるとみて良いようである。

当初、ベテラン黒田には會澤がついていたが、

今は石原である。

その防御率は會澤の3.68(7試合)に対し、石原は2.11(15試合)。

コントロールが良く、何の球を選択するかが生命線の黒田でみると、その差は明確に感じる。

前田も似たような成績で、會澤の2.68に対し、石原は0.92。

セ・リーグ 投手力を含む守りについて今後の展望予想

にて、

石原の比重が増加。

打席数でみると、會澤:石原=5:2程度だったのが、2:1にまで比重変更。

以降、守りの諸数値、徐々に改善。

っと、5月の記事に書いていたが、

その比重がさらに増え、今は會澤:石原=67:57という状況である。

今更ながらに野村監督時代を振り返りつつ、広島の苦戦を想う、その雑感

経験が足りないと書いていたが、

結局、選手起用次第なんだろう。

主戦捕手が會澤から、石原に比重がズレルに従い、後ろも安定した感じだが、

難しいものである。

現在、広島は56年ぶり「20試合連続2ケタ安打なし」という記録を更新しているが、

守りが安定しており、バランスよく戦っている。

ベテランの石原が、何処まで、その体調を維持できるかわからないが、

右打ちの出来る貴重な打者であるし、

八木対策で、

なぜ? 左右の揺さぶり弱いのか? 広島打線に対する雑感(推測)

にて、

3梵、4新井,5石原で組む打線。

後は、

経験に頼らない、思い切った野球。

失投待ちで、エルのように、長打を狙って振り回すのも一つの手段だろう。

っと書いたが、

確かな4番は来シーズンへの持越しとして、守備で固めて勝つのもありかもしれない。

最も、投手が連戦で疲弊して行くと思うので、

何処かで打ち勝つような打線構成。

會澤の打撃も必要になると思う。

注釈:打率では石原優位だが、RC27等、総合指標で見た時、會澤を起用した方が得点力が上がる

こうして見ると、ポスト石原、ほどほどに時間がかかりそうだ。

會澤の総打席数で2000程度こなしたぐらいで、安定するかもだが、それだと、いつ頃だろう?

それでも、

横浜や中日、阪神より捕手の世代交代については前に進んでいる部分もアリ、

相対比較で有利な位置を占めているとは感じる。

正直、横浜ファン的には羨ましい。