ラミレス語録を聞いていますと、
高城の開幕二軍スタートの可能性が高そうです。
インサイドワークだけでみますと、
横浜捕手陣では抜けた存在と評価しています。
ヤスアキ他の捕手別防御率をみて分かります通り一番、拙いのは戸柱。
但し、昨年、基準です。
ご承知の通りラミレス監督、
捕手のインサイドワークに対する評価は他の項目との比較で低いです。
基準としてみてないです。
インサイドワーク以上に優先順位の高い項目があると思っており、
打撃と守備に、より重きをおいて評価しています。
2016年のコトバを借りるなら、まずは守備。
キャッチングとの事でしたので、その当時と変わらなければ戸柱の序列一位は変わらないです。
そして打撃については嶺井を評価しているようです。
BAIBPで戸柱と嶺井を比較しますと、昨年時、その差は歴然でした。
戸柱の場合、コンタクト率に課題を抱えている状態です。
戸柱が昨年記録したBABIPは.228と非常に低いです。
一般的なBABIPの解釈として運不運とも言われていますが、
野球における不確実性を考える “BABIPについて” | Baseball LAB「Archives」
抜粋
「BABIPが運の要素を反映した指標である」という前提を満たすような結果ではなかったため,これでは運の指標とはいえないだろうというのが今のところの結論です。
っとありますが、
データ見て分かります通り、.228という数字は規定打席を満たすようなレギュラー野手としては極端に悪い数字です。
私も見た事がないです。
実際、規定打席を400以上とみますと.250未満は0.8%しかなく(探せばいるわけですが誰なんでしょうね)、この辺が戸柱への監督評価。
打撃について嶺井(嶺井のBABIPは.310)を上と見ている理由かもです。
別の話になりかけていますが(もう少し掘り下げても面白いかもですね)、
要は昨年時における戸柱の打撃は実績上、レギュラー野手未満なわけです。
戸柱の得点圏打率は信用できないと言っていた理由です。
戸柱の2016年のBABIPは.264。
この数字が2017年には.228にまで低下してしまっています。
相手捕手に遊ばれてましたかね。
シーズン途中から駆け引きが成立しなくなっています。
リード面での課題も露呈し(昨年は要所、要所でベンチからサインを送っていたそうです。それを2017年から止めています。)、
打撃面でもBABIPという数字で見ますと戸柱は後退してしまいました。
元々、2016年の.264自体レギュラー野手としては低い数字でしたが、それがさらに下がっています。
だから戸柱は400打席に届かなかったわけです。
盗塁阻止能力や横浜球場でのフライ処理能力など良くなったものもあります。
スイングの力強さなど見るべきモノもありましたが数字上悪化した数字もありました。
2年目の壁に戸柱はぶつかっています。
一方で今期の戸柱は違うと期待しています。
ご本人も課題を覚えたハズです。
その課題に対応出来なかったら序列危うくなるかもですが対応するような気がしています。
根拠なき期待ですが妙な成長力を戸柱には覚えています。
ラミレス監督の野手に対する評価の正確性は傑出していると私は見ています。
日本シリーズで白崎を先発起用するなど(ホームラン)、選手を良く観ていますよね。
打てなかったら罵声が飛ぶのですが練習(過程)を重視する監督です。
結果と過程の評価バランスの良い監督と感じています。
そんな信頼できるベンチの起用の仕方をみると戸柱に期待したい自分が居ます。
では高城の評価とは?
なんですが、
攻守において成長したとは言え守備面では戸柱に劣ると思いますし、打撃では嶺井に劣っていますので第三捕手の位置となっています。
使い方、見ればわかりますが、
難しい投手の専属捕手と言うのが高城の立場です。
当然、難しい投手が居なくなれば高城の立場は危ういわけですね。
昨年、濱口基準で戸柱5.06に対し高城3.34でした。
濱口が一軍昇格した直後に戸柱を濱口で起用しようとした時期もありましたが監督断念しています。
では、この数字が不変?かと言いますと戸柱も成長していますし濱口も成長しています。
幾ら、戸柱が未熟とは言え、あのレベルは阪神梅本や巨人小林を見るまでもなく経験で解決できる分野であり、
差がなくなりやすい部分です。
インサイドワークにおける高城のアドバンテージ、かなりなくなっているかもです。
ですから、
高城開幕二軍なわけです。(かもですが)
そして、一番大きいのは佐野なんでしょうね。
佐野について、続きます。
余談
高城も成長しているのですが全体最適化の過程で弾かれるかもしれないわけです。
厳しい世界です。
高城FAしたら、補填もないですし争奪戦になると思いますが、
何とも言えない感じです。
私、高城の試合を見たいので放出して欲しいです。
高城が第三捕手として出れないかもしれないというのをチームとしてはポジティブに受け取りたいですが、
高城ファンとしては寂しいです。
配球面での成長を感じる場面が本当に多くなりました
昨年度実績上、横浜の三捕手の中で試行錯誤を 一番感じる捕手でした。
そんな味わい深い配球を他の二人に期待しています。