鳥谷に対する評価

鳥谷が来季、海外FA権を行使して移籍するかもしれない情報が流れています。

一般に鳥谷選手の評価に関し、厳しめのコメント、記事(阪神ファンに多い気がします)を見聞きしますが、実際のところ、どうなんでしょう?

確かに、鳥谷選手の打率、打点、HRは、成績最上位とは言えません。

が、セイバー系の指標、XR27(鳥谷選手が9人並んだ場合の攻撃力)や、WAR等は軒並みリーグ最上位にランキングされています。

このあたりの乖離感が、鳥谷、過大評価?いや、凄いの両極端ともいえる評判につながっているのだと思います。

四番としては物足りないかもしれませんが、HRバッターでないにも関わらず、四球を今年、100選んでいますし、相当、粘り強いように感じます。

PAが2012年と2013年で、1以上数値が違いますが(一、二番の時に、打球をより多く投げさているようです)、思うに求められる状況に応じ打撃を変えている可能性を感じ、非常にクレバーな印象、調子が悪いなりに貢献できる選手とも思います。

2012年の鳥谷選手の打撃成績は

打率.262 HR8 打点 59

一方、セイバー系の指標は、

出塁率.373(5位) OPS.748(8位) RC27:5.28(6位) XR27:5.33(6位) RCAA21.64(8位) XR+:22.05(6位) RCWIN:2.56(8位) XRWIN:2.61(6位)

甲子園という守備の難しい天然芝の球場でプレイしているにも関わらずURZも上位ですし、見えない所で価値の高い選手だと私個人は思います。

因みに、鳥谷選手との比較でラミレス選手がいますが、

確かにラミレス選手の打撃成績は素晴らしいです。

が、出塁率が悪く、得点能力(HRでないと還れない)も最弱、さらに守備でマイナス40点というダメージを与えていた年もあった為、セイバー上、価値の低い選手でした。

鳥谷選手との比較において、非常に好対照でもあり、比較としてコメントしておきます。

鳥谷選手の成績は上記ですが、一方、ラミレス選手の成績。

打率.300 HR19 打点76の時、

両者の2012年の成績でみたXR27は以下の通りです。

2012セリーグランキング

阿部(巨) 8.11

バレンティン(ヤ) 7.41

坂本(巨) 6.42

長野(巨) 6.22

鳥谷(神) 5.14

堂林(広) 5.01

和田(中) 4.88

中村(De) 4.85

ニック(広) 4.79

金本(神) 4.64

ミレッジ(ヤ) 4.55

大島(中) 4.37

ラミレス(De) 4.16

畠山(ヤ) 4.00

村田(巨) 3.89

横浜と甲子園ではパークファクターも違いますので、その意味でも鳥谷の成績は素晴らしいと分析しています。