倉本記事の続き ゴロアウト率の変化と倉本がラミレスに重用される理由について雑感

以前から本ブログ読者ですと、ご存じとは思いますが昔の常識、非常識になりつつある野球です。

 

様々ありますが従来考えられていたより価値が低い盗塁もですし、犠打も一般的な野球ファンが考えている以上に価値が低いです。

 

往年の名捕手の多くが犠打ラッキーと言うように効果的ではない場合があります。

 

じゃーなんでラミレスが犠打をしたいかと言うと詰将棋的な感じで相手を追い込みたいからなんでしょうね。

 

相手のメンタルを責めるのが好きな監督ですから。

(記事ネタ)

 

昨年も横浜バッテリーが追い込まれて自滅した試合が何試合かありましたが(戸柱がヤスアキと組んで防御率3点台でした。他の捕手は0点台)、それを相手にしたいわけです。

 

そんな感じに過去の常識が非常識になりつつあります。

 

インハイを攻めろも一時期、減り、最近、また増えて来ていますが、それには理由があります。

外を攻めるにも理由があるわけですね。

 

その辺を解説者が説明してくれると助かるのですが・・・

 

そんなわけで今回はゴロです。

前回の引きで、

 

aaakkkaaa.hatenablog.com

 

雑感記事なので、まとまりもなく発散して行きます。

昔との比較でゴロの価値が下がっているかもなんですよね。

 理由として、

①、統一球の導入

②、投手側がゴロを打たせるのが上手くなった

③、内野守備力の向上

 等が考えられますが、調べてみる予定です

 

っと結んでましたが、

調べてみますと、どうもゴロの価値が下がっているようです。

 

2010年におけるゴロの価値は

 

得点価値から計るゴロとフライ | Baseball LAB「Archives」

 

71%がアウトになっています。

セイバーでFIP(疑似防御率)の上位概念であるtRA(真の防御率)という防御率があります。

目的はバックの影響を排除し投手の価値を図る為の指標です。

 

昔からアウトになる確率の高いゴロを打たせるゴロボーラーの価値が高いのは知られた事でしたが、この価値が、どうも上っているようです。

 

今更ながらにフライレボリューションが騒がれていますが、セイバー的に語られていたのはかなり昔ですし、マネーボールの頃には打球種別ヒット率が出てましたから今は、

 

その先に進んでいるでしょう。

日本の場合、後追いになっています。

 

 さて、

そんな日本ですが

広島さんでいいますとゴロの77%が2014年実績でアウトになっています。

私の記憶では昔は70%(セイバーで使用していた数字)でしたのでビックリしちゃいました。

 

広島さんの場合は菊池がいるからという面も見逃せないですがチームとしゴロ戦術をしており打たせています。

 

私の想像通り、想像以上に全体的にゴロで内野を抜くこと自体が難しくなりつつあるようです。

当て打ち打者が全滅した理由でもありますが(後日、7%違うという数字上のインパクトについて試算してみます)、

 

一方で宮崎や川端、そして倉本(2017年は打率上苦戦しています。)のようにゴロをたくさん打っても打率の高い打者もいます。

 

宮崎クラスですと守備位置、あまり関係ないのですが倉本は、そこまで至っていません。

故に駆け引きが生じるのですが、これが面白いです。

彼が打席に立つと互いに仕掛けるのですが(守備位置変えます)、異質な打者でしょうか?

倉本も技量が上って来ているので、このシチュエーションを利用しています。

これも見処の一つでしょうか?

 

倉本の得点圏打率が高い理由です。

ラミレス監督が倉本を評しクラッチヒッターと評価していますが上記の事が関与しています。

 

同じく得点圏打率の高かった戸柱をラミレス監督はクラッチヒッターと呼んでいません。

それは駆け引きできてないからですかね。

 

桑原のようなタイプも勝負強いと言えるのですが何も考えてない無心の境地とも言え計算し難いのですが(横浜球場のような所で大活躍しています)、

 

倉本は駆け引きしているタイプですので期待できます。

 

打撃では期待されています。

 

セイバー上、リーグ平均以下の打撃評価(守備も良くないのでWARでは酷い数字になります)ですが、倉本は、そんな人です。

 

シチュエーション次第で力を発揮できる選手でしょうか?

 

メンタルを責めるのが好きな監督的に、

相手バッテリーとマニアックな駆け引きをして結果を出している倉本は好みの選手と思います。

 

メンタル責める際(実績上、今ままでの横浜は出来ませんでした)に、その状況を選手が利用できませんとラミレス野球完遂しません。

 

倉本をラミレス監督が重用している理由と見ています。

 

倉本との場合、セイバー的にはどうかと思う数字が並んでいます。

並んではいますが数字では測れない所に魅力がある選手が倉本と思っています。

 

新人時代は駆け引きできるような経験も、技術もなかったので厳しかったですが類まれな否認知スキルを発揮し場を確保し続けています。

 

噛めば噛むほど味の出る選手でしょうか?

 

アスリートタイプの選手が増えるなか身体的には劣る面を感じる選手です。

にも関わらず活躍しています。

 

最近、めっきり減ったと感じるタイプの選手ですかね。

今年も活躍してくれるモノと期待しています。