横浜中継ぎ投手陣と、その雑感

三上が抑えに定着した5月以降、三上は23試合に登板している。

一方、ベイの当該期間における勝利数は25勝。

25勝のうち、3勝は完封勝利であり・・・

つまり、三上は、勝ち試合の、そのほとんどに登板しているわけである。

23試合中一試合は、S失敗であり、もう一試合は同点での場面で登板した5月28日の対西武戦である。

つまり21試合の勝ち試合に三上は登板しており、

要は昨日、三上が抑えに定着して以降、<<初めて>>三上以外の中継ぎ投手が勝ち試合の9回に登板したわけである。

三上以外の投手が勝ち試合に登板できなかった、理由は様々あるが、

一つに、

監督が安心して出せる投手がベイに少ないというのもあるかもしれない。

7月6日の対阪神戦、8回に一挙五点を入れ、一点差に迫った9回に三上を登板できなかった事(準備が間に合わなかったとの事)を監督は悔いていたが・・

一点ビハインドの状況で三上を登板させたかった理由は、端的に、三上以外に信用できる投手が残っていなかった事を表す証左でもある。

さて、その日の投手起用だが、

先発の加賀美が3回途中、3失点してノックアウト。

以下、二軍から上がったばかりのソトが1回2/3、再昇格したばかりの藤江が1回、林がワンポイントで登板し打たれ(0回)、その後を受けた萬谷が1回1失点。

この時点で4-1。

以降、7回から、安部が登板し、敗戦モードになるのだが・・・

中継ぎの陣容の薄さを痛感せざる終えない状況である。

大原、林はワンポイント的な登板も多く、

ソトの位置づけは不明(一時期、外国人枠の関係で一軍に出場できない事で、2軍ですら、その出場数が限られていた。)、出来れば勝ちパターンの選手となって欲しい。

現状、三上、萬谷しか、居ないような状態である。

5月には長田が居たのだが、疲弊したのか、徐々に調子を落としていき二軍に降格。

結局の所、横浜の場合、長田のポジションにいる選手(回またぎが出来、浅い回からも登板する選手)が手薄であり、その結果、その選手が一番疲弊し易く、調子を落とし、

徐々に、そのしわ寄せが他の選手によってくるような関係性なのかもしれない。

先発陣が整備されていなかった春先、長田は八面六臂の活躍を見せたのだが・・・

その長田の調子が落ちた結果、

セットアッパー的な位置づけのハズの萬谷を、その件の阪神戦で6回から登板させざる終えなかったのが、中畑ベイの苦しさである。

全試合を勝ちに行きたいだろうが、コンディション維持も念頭に投手起用をお願いしたいところだ。

個人的には割きりで起用せざる終えない部分があるのは間違いないだろうし、我慢して起用しつつ、その投手の奮起を促して欲しい。

期待していない選手全般に関し見切りが早い傾向を覚えるが、どう整備、維持して行くかも、監督に必要な手腕である。

コンディション不良のブランコを無理に起用して、その状況を悪くしてしまったが、どうにも不安を覚える。

5月、三上が登板過多により、その球威を大いに落していたが、あの時は先発が総崩れし、結果的にあるレベルまで戻す事が出来た。

が、未だ春先の状況にまで戻って来ていないと感じる。

三上、萬谷も、一年目の投手であり、コンディション維持に配慮しつつ、このままシーズンを走り抜けて欲しいとベイファンとして強く願っている。

ガンバレ、ベイスターズ