新人監督で優勝するには(実績比較)、についての雑感

下馬評で極めて期待度が高い広島(ヤクルトも)だが、

コーチ経験あれども、監督としては新人である。

継続して在籍しているが、

監督としての、その采配は未知数だ。

ところで、

監督就任一年目で優勝したチームとは、どのようなチームなんだろう?

最近で言うなら、

落合中日、原巨人、伊原西武、渡辺西武、栗山日ハムである。

その中身をみると、

競馬で言う消去方式でみた場合、

ホームで強い

エースがいる

チーム DER Aクラス

抑えが確立している

等々あるが、

メンバーが固定化されているのは共通項のようである。

規定打席をクリアした選手の数で言うと、

原巨人  松井、高橋、阿部、二岡、江藤、清水 (他、仁志、元木、清原、斉藤)

落合中日 荒木、井端、福留、立浪、アレックス、谷繁

伊原西武 カブレラ松井稼、高木、和田、小関

渡辺西武 中島、栗山、CG佐藤、片岡、中村、ブラゼル、細川

栗山日ハム 糸井、田中、稲葉、中田、陽、小谷野

その中で、

これはで見ると、

1番が決まっている(出来きれば2番も)場合が多い気がする。

不動の4番がいるチームが多いように感じるが、

2004年の落合中日の例もあり、必須とも言えない。

どちらかと言うと、

得点パターンが確立しやすい、一番の固定化の方が影響が大きそうだ。

2002年巨人の場合、清水(二番は主に二岡)が

2002年西武、松井稼頭央、小関

2004年中日、アライバ

2008年西武、片岡、栗山

2012年日ハム、?

2012年は低反発球の統一球の影響で打低投高の時代でもあり、

全般的に他のチームも点をとるのに苦労していた影響もあって、

傾向が違うのかもしれないが、

日ハムの場合、4番中田を固定し戦い抜いている。

尚、4番固定と言う意味では

2002年巨人 松井

2002年西武 カブレラ

2004年中日 ?

2008年西武 ブラゼル

2012年日ハム 中田

上記状況を考えると、

この1、4番のどちらかを固定出来き(得点パターンが確立している)、

かつ、規定打席をクリアできるような選手が5,6人居ると優勝しやすいようである。

一年を通してほぼ同じメンバーで戦えるには、

様々な理由、条件があるが、

そう言った見方で見ると面白いかもしれない。

尚、2014年、広島の選手で規定打席をクリアした選手は、

丸、菊池、エル。

ヤクルトでクリアしたのは、

山田、雄平、川端。

両チームとも、

規定打席を超えそうな選手として

広島は、

田中(遊撃)、會澤(捕手)が、

上記二人とも、未だ実績上、シーズンを通して活躍(300打席も超えてない)した事はないが、

編成上(優勝する為にも)、やって貰わなくてはいけない部類に入っていると思う。

その二人に、

堂林が、どこかのポジションで奪取出来、かつ、打撃に穴はあるが大きいのを期待できるエルが通年を通して活躍できると、緒方監督も悩まずに済むだろう。

一方、ヤクルトは、

バレンティン、畠山、大引、中村が期待できそうである。というより、控えとの差を考えると怪我さえなければするのだろう。

+α、ミレッジが本来の実力を出せれば、かなり強力そうだ。

打順も、

1番山田、4番バレンティン(真中監督は3番バレンティン構想を考えているようだが)、怪我さえなければメンツ的にヤクルトはすんなり打線を決められそうである。

決まっていないのは中堅ぐらいだ。

広島は投手力があるので、

打線を固定(必ずしも固定する必要はないのだが、日替わり打線で優勝するような監督は監督経験が長い場合が多い)出来れば、悲願の優勝に近づくような気がする。