逆指名が廃止されたから広島は優勝出来たのか? あれ・・・?っと雑感

先の記事と被りますが、

失われた世代(30歳代) について雑感

巨人、中日と、2000年代に覇を争った球団のチーム戦力が低下する一方で、広島、横浜と、その年代に苦汁をなめた球団が躍進を遂げています。

その一因に、

制度設計の変更。

大きいモノとして、逆指名廃止があると言われていますが・・・

なぜカープは24年も優勝できなかったのか 黒田も新井も・・広島を苦しめた「2つの制度」

記事引用

どうして24シーズンも優勝から見放されていたのか。

大きな要因は1993年に同時導入された「FA制度」と「ドラフト逆指名制度」(のちに自由獲得枠制度、希望入団枠制度と名称を変え、2006年を最後に廃止)にあった。

本当なんでしょうか?

確認してみましょう。

「1番・遊撃」の田中広輔(27)

2013年のドラフト3位。

東海大相模東海大からJR東日本を経た遅咲き選手。

「3番・中堅」の丸佳浩(27)

2007年の高校生ドラフト3位。

4番の新井貴浩(39)

1998年、駒大からの6位指名。

「5番・右翼」の鈴木誠也(22)

2位で指名。(高校生なので逆指名関係なし)

「6番・左翼」の松山竜平(31)

2007年、九州国際大からの社会人、大学ドラフト4位。

守備に難があり、守備位置が外国人枠と重なるためセの球団からは敬遠。

横浜の宮崎と、その立場の被る人。

宮崎と同様、贔屓目で応援しています。

「7番・三塁」の安部友裕(27)

福岡工大城東から2007年の高校ドラフト1位。

2011年にドラフト2位指名された菊池(大卒)が、もしかしたら、逆指名相当ですが、

彼は逆指名されたのでしょうか?

当時、中日、西武を除く10球団から調査書が届いたそうですが、

巨人(坂本)、阪神(鳥谷)は上位で指名しそうにないです。

中日は調査書すら出していません。

横浜は球団消滅の危機にゆれていました。

ヤクルトは菊池と年齢の近い川端を遊撃で育成していましたし(2011年に規定打席クリア)補強ポイントはでないですよね。

パは、どうなんでしょう?

楽天は、基本、1,2位は投手指名です。

オリックスには全盛期の大引いますし、日ハムは逆指名を使うイメージがないです。

ドラ3で鈴木大地を獲得したロッテぐらいですが、指名順、ロッテの方が広島より早いですよね。

結論

逆指名関係なく広島は強かった可能性が高いです。

廃止されてないFAは勿論、関係ないです。

広島さんの自力(育成力)と、

2000年代、セの覇権を争っていた上位3球団の戦力が低下が大きいような気がします。

特に巨人さんの場合、逆指名を失った事で、損している面はありますかね。

巨人一極集中的な環境が崩れてきているわけです(逆指名時代は歴代新人王の宝庫です)。

かつ、

巨人さんの場合、育成が上手く行ってなく、広島さんのようにドラフト中位以下で活躍している選手が近年居ません。

昔は、亀井、鈴木尚広、矢野、脇屋、寺内・・・等々、中位以下からも補充できていたのですが居ないですよね。

空洞化が目立ちます。

(育成の星、山口や、松本もいました)

編成トップが変わったのは、昨年のシーズン途中からですが、試行錯誤中でしょうか?

中日さんは、あの騒動の影響か、文字通り二軍が壊滅していた時期があり(落合GMが勝つ為の組織を作るのに3年掛かると明言していた理由)、来季ぐらいからボチボチ戦力が供給されるかもですが、選手層が薄くなっています。

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中日おける世代間断裂と、他チーム比較

阪神さんは岡田→真弓時代に?(意図しない体制変換)がありまして、その影響から脱しきれてない部分があります。

そして、中日さんと違い、前向きな体制変革ですが、超変革元年となっています。

ちょっと気になるのが、種は和田・中村GM体制時にまかれているのですが(だから北條や中谷らがいます)、

その芽が大きく成長するに向いた体制かは、2012年の中日新体制に近い部分もあり、危うさも感じています。

個人的には金本、高橋両監督には時間を与えて欲しいと思っていますが、これは中日の新監督にも言え、試行錯誤をさせられるような時間と環境を与えて欲しく期待して見守っています。

広島25年ぶりVの裏にカープ流ドラフト戦略

より引用ですが、

長く携わってトップにしてもコロコロと変わらないこと。

人が変わらないから方針も一定している。

スカウトにもチーム愛というものが芽生える。

これは非常に大事なことだ。

選手育成もですが、方針がぶれずに、粘り強く試行錯誤し続けた関係者による努力の賜物と思っています。

ドラフトと、その後の育成環境が大きいと思いますが、広島さんの場合、自力の面を強く覚えますね。

関係者の長年の努力の結果の優勝。

そこに感動を強く覚えます。