セイバーで見た堂上と横浜・倉本、その比較について、他雑感

現在、守備力低下中(チームで)の横浜です。

見てて不安です。

疲れもあるかもです。

倉本の数字が随分、悪くなりました。動き悪いです。

フルで働くのは今シーズンが初めてですし、2年目ですから、そう言うモノと理解しています。

一方、堂上は、セでNo.1の守備力評価です。

現在の守備力評価(ゾーン)で、堂上と倉本は以下の評価を受けています。

連携(併殺)

田中 +4.6 

↑ 菊池との連携熟練度、かなり上りました 当初は-4程度(菊池側も)を記録し、二人とも、そのポテンシャルを活かせなかったです。

坂本 +0.8

大引 -0.6

堂上 -1.3

倉本 -3.3

鳥谷 -3.6

守備範囲で

堂上 +7.3 

坂本 +3.3

田中 +1.3

大引 +0.1

倉本 -6.8

鳥谷 -15.7

堅実な守備、失策のし難さで

倉本 +3.2

大引 +3.2

堂上 +1.7

坂本 +1.7

田中 +0.6

鳥谷 -1.2

計、総合的な指標 UZRで

堂上 +7.7 ← UZR1200(守備イニングで1200回想定)で+13 評価可能な野手では7/29現在、リーグトップ評価です。

田中 +6.5

坂本 +5.8

大引 +2.6

倉本 -6.9

鳥谷 -20.5

です。

倉本の場合、守備範囲に課題があり、両隣の守備の影響を受けやすい特徴があります(関係者全員悪くなります)。

一方、堂上は両隣に問題があっても成績出せるタイプのようですね。

荒木がへばってからの方が数値が良くなっています。

荒木がUZR1200で+18.8を記録していた当時は目立たない数字(UZR1200で+2.9 守備範囲評価で+1.8)でしたが良い感じです。

ボールの取り合い的な面もあり、守備範囲が広い選手ですと、両隣が悪い方が、ゾーン評価が有利になる場合があります。

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数字が総てではないが

堂上、セイバー(守備評価)でみますと価値の高い選手となっています。

WAR(走塁、打撃も含めた総合指標)でみますと、

1位 山田  +7.7

2位 坂本  +5.5

3位 筒香  +5.2

14位 堂上  +2.0

15位 バレンティン +1.6

16位 村田  +1.4

17位 川端  +0.8

22位 ナニータ  +0.5

24位 倉本  +0.1

結構、良い活躍しているですよね。

堂上。

打率.250という価値感だけで図らない方が良い選手です。

加点式で、守備凄いで褒めてあげてください。

一方、

先述の記事にも書きましたが、倉本、セイバー的な視点でみますと、思ったより評価が高くないです。

足も遅く(走塁判断も入っています)、ベースランニング評価は-4.9。

セ、ワースト3位ロペスの-3.3、2位の中村悠平の-3.6を下回り、規定打席対象者ではリーグ最低を記録しています。

WARとは、

wins above replacementとも呼ばれ、

「そのポジションの代替可能選手(Replacement)に比べてどれだけ勝利数を上積みしたか」を表す指標です。

総合指標(様々な指標の積み上げ)である点に注意ですが、

堂上は2勝を積み重ねる価値があり、倉本は、ほぼ0なわけです。

おそらく、

巷間の評価では、3割打者倉本に軍配を上がると思いますが、セイバーでみますと、断然、堂上なわけです。

最近、記事で、

福田、堂上、周平を持ち上げていますが、彼ら、見てて可能性を覚えます。

そして、球団も、かなり期待をもって遇しています。

昨年、福田の、あまりに期待先行し過ぎる起用とか、そうでしたし、

周平も打率.200に満たない状態で三塁で、度々、先発起用をされていました。

結果、中日は夏場に失速したのですが。。。、

そんな周平に対して、中日はポジション空けちゃうんですよね。

二軍成績見ますと、その判断もわかりますが、一軍実績のない選手にです。

期待先行し過ぎるのか、どうなのかの判定は必要ですが、光るものがあるから使うわけなんです。

気が付けば野間と揶揄された野間も、光るものを感じますし、プロの、お眼鏡に適う起用は参考になります。

一方、

倉本に関しては現時点でセイバー上の評価は低いですが、

彼、去年、とんでもなく拙い状態でしたので、それを思うと急成長です。

そして、今年も成長しています。

シーズン中にアジャストする難しさは、昨年の福田をみて、中日ファンさんも少しは理解して頂けたと思いますが(記事書いています)、

一軍投手、打撃フォームを壊します。

(壊される、調子を狂わせる)

それに、真っ向はむかっているのが倉本で、その微妙な攻防は、見てて面白いです。

2016年 倉本の打撃を数値で振り返りつつ雑感

非常に未熟なのですが、

未熟なのに、成績を出しているわけです。

これが、恐ろしい。

もう、次の段階に進み始めています。

(当時、課題として挙げていた右方向にボールが飛び始めています)

守備に課題があり、走力もなく、何が取り柄と言われますと、その身体的特徴からは、あまり才能を感じません。

白崎の方が余程、素質を覚えるのですが、成績は倉本が出しており、一年で追い抜いてしまいました。

ここ一連の攻防をみますと、非常にプロ向きな選手とも感じます。

(想定し、準備している)

プロ向きな性格と言っても良いのですが、恵まれない身体的特徴故に、後天的に磨かれ、今、さらに磨かれつつある選手です。

プロ入りは遅かったですが(25歳)、その分の何かがある選手です。

昨年、初めてみた時の衝撃は、今でも忘れません。

本当に酷い打撃でした。

2015年、実際に成績酷かったです。

一方で、妙なセンスも覚える選手で、オフに宮崎、山口と並び期待記事を書いています。

2015年オフ、個別に言及した選手は、横浜、宮崎、倉本、山口と、中日高橋周平の4選手だけなのですが、興味を覚える不思議な選手なんですよね。

本人も、昨年は、

コーチが何を言っているのかわからなかったと言うほど、技術レベル低く、未だに高い(バントが出来ません、苦手)とは言えない部分も内包していますが、持てる力で精一杯戦っている所に好感を覚えています。

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制約のある打撃について 存外難しい最低限での打撃 倉本について説明

進塁打を倉本、実は打てません。

相手も、倉本の特徴がわかているので、倉本の特徴に合わせ、進塁打を打たせない配球をします。

巧打の3割打者ですので、如何にも打てそうなのですが、今は打てないです。

一方、

堂上の方は、

高卒、ドラ1、競合選手です。

倉本とは好対照の素材でした。

持紆余曲折、磨き方も悪く、ここまで時間が掛かってしまいました。

本人の気質の問題もあるかもですが、受け身過ぎた結果、あの時代の悪影響をモロに被った印象です。倉本とは対照的な性格とみています。

倉本は、本当に負けん気が強いと言いますか、外国人のような逞しさを覚えます。

一方、堂上は性格的に受動的過ぎるですかね。

ですが、あの落合時代(猛練習の是非はともかく)を潜り抜けた猛者です。

中日的(落合的な空気感)な選手に見え始めていると言いますか、

回り道が後の大成、あー、あれがあったから、今の自分があるになって欲しいです。

倉本も回り道して居てますが(プロ入りと言う意味で)、その結果の急成長とみています。

しかし、堂上については、

漸くですね。

感無量です。

先の記事の余談ではないですが、

はて?ペトリックが左に強いとな? その理由についての考察と、横浜の捕手について、いろいろ余談

1番 大島

2番 荒木(好調時)

3番 平田

4番 ビシエド←レフト守備は目を瞑って

5番 福田(一塁)

6番 周平

7番 堂上

8番 捕手

この打線が出来た時が、中日の上向きポイントで、

かつ、

少し時間がかかって、8月後半から、なんとなくですが、広島さんを苛めるような気がします。

広島さんと中日さん、対戦が多いですよね。

広島さん、苦戦しそうな予感を覚えています。

対戦していて感じる13番の成熟度、嫌らしさは広島さんと双璧ですし(好調時の荒木の面倒さ、空気の読めるバッティングは本当に嫌です。あれぞ中日の極致。)、かなり楽しめるモノと予想しています。

この出来具合で、来季の中日が見えてくるかもですが(3年前に語っていた落合GMの言う谷繁野球で軸になる選手)、

谷繁は、辞任するべきです。

絶対、辞めた方が良いです。

末尾に書いてます通り、采配をふるおうにも選手層が薄いです。

そして、

何より、

ファンが、強く、強く、

それを求めています。

新規一転、新体制でとなりそうな空気感も覚えます。

一応、来季には、つながる野球が出来つつあるようには感じていますので、そこは評価して欲しいです。

上記、打線、打順が軸になりそうです。

層は薄いですが・・・

レギュラーだけなら、セでも上位に入る充実度を覚えます。

福田と周平、堂上の成熟度もありますので、もう1,2年掛かかもですが、誰も欠けなければ、結構、期待感を覚える打線になりそです。

チームは、ある日、突然強くならないです。

その前兆が見え始めています。

だから、新春予想記事で期待値こみで上位進出を私も予想したわけです。

(一方で、評論家諸氏の予想は・・。)

後は、

失われた1.5軍層の回復が喫緊の課題でしょうか?

彼らが薄いと、選択肢がなくなり、その苦しさは、近々味わっていたツラさでもあり、失速しやすい原因にもなっています。

怪我気味で、不調、万全でない選手を使わざる終えない苦衷を思うと、かなり層が薄いです。

肘に問題のあったナニータが二軍に落とされず、一軍に残っていた原因でもありますが、本当に厳しい状況です。

周平も万全な状態とは言えないようですし、一軍で調整をしながら体調を整えて行くことになりそうです。

(先述の、少し時間がかかっての理由です。それでも打っちゃったわけですが。)

どちらにしろ、

選択肢が少ないわけです。

先発調整していた阿知羅が中継ぎで起用されるなど、涙な状態です。

この大本の修正は、監督采配ではなく、一軍への戦力供給です。

もしくは、補強。

そんな感じに見ています。

選手層が薄い事に関して

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これは来年も変わらない傾向とみています。