セイバーでみたセ・リーグ戦力展望 投手編  今回は広島さん

阪神さんが走ってはいますが、戦力展望的に混戦感を覚えるセです。

ライバルチームの主力選手に怪我が相次いだ一方で、怪我人が相対的に少なく、鈴木誠也という新戦力の登場で突き放した広島さんが2016年こそ突き放して優勝しましたが、

広島さん自体はチーム編成的に世代交代期とも言え、これからのチームでもあります。

巨人さんが三連覇した2012年、2013年、2014年当時との比較で、各チーム、それほど差がないというのが実感です。

強いて言えば、昨年も記事化しましたが、阪神に移籍した高橋。

この人が広島さんに居たら、かなり有利に戦えのですが、なぜか?広島編成は動かなかったですし、今年も動いていません。

豊富な野手陣を材料にトレードに動いた方が球界の為にも助かるのですが・・・、動かないです。

そんなわけで各チーム、大なり、小なり隙があります。

軸としては広島さんと巨人さんですが、もしかしてがある状況ですかね。

落合元GMが2017年は監督次第で上位進出としていましたので中日さんが一番戦力不足は戦力不足なのですが、中日さんも含め、それほど差はない感じです。

今回は、投手力に着目して数字と、個人展望を。

使う数字は、t-RA。

FIP(疑似防御率)の進化版です。

データはデルタさんから引用します。

http://1point02.jp/op/gnav/leaders/tm/tps_advanced.aspx?sn=2017&lg=1&tm=0&ps=1&sl=1&sr=0&pn=0

tRAとは、

true run (allowed) averageの略です。

別名、真の防御率です。

http://archive.baseball-lab.jp/column_detail/&blog_id=8&id=112

詳しくは上記サイトコラムを、お願いします。

以下 t-RAと実際のRA(失点率)を並べてます。参考に防御率

1位 阪神 t-RA 3.50  RA(失点率)  3.64    防御率 2.88

2位 ヤクルト 3.76 3.97         3.53

3位 横浜 3.79 4.10         3.78

4位 巨人 3.89 3.20         2.86

5位 広島 4.00 4.50        4.11

6位 中日 4.35 3.81        3.54

失点率と、防御率に差が生じている理由については単純に失策が関わったかどうかです。

勝敗に影響するのは失点でみるべきなのでRAを重点的にみますが、阪神さんの数字が良くないですね。

RA(失点率)とERA(防御率)に大きな開きが生じています。

例で言いますと、

広島さんのRA-ERA=0.39に対し、阪神さんのそれは0.76ですので、阪神さんが現在記録している防御率、それ自体が底上げされたモノになっているわけです。

阪神さん、失策が、良く点に結びついているようですね。

RA(失点率)よりERA(防御率)が良くなるのは、数字の性格上、当然なのですが差が大きいです。

本プログは横浜びいきですので、

横浜について言及しますと、平均的なレベルでしょうか?

こんなもんでしょ。

阪神さんの数字が、悪い意味で抜けています。

さて、本題のt-RAとRAの差です。

広島さんの数字が良くないです。

+0.50も悪化しています。

t-RA(真の防御率)より、RA(実際の失点)の数字が悪い場合、その解釈として、

、守備力が悪い(平均以上に守備が悪いとt-RAと開きが生じやすいです) 

、LOB率が悪い(t-RAの根拠は相関係数ですから、その根拠となる数字より効率よく得点されると悪化します)

というがあります

広島さんの守備力UZRは-3.7と、リーグ4位です。

-3.7点、守備が原因でt-RAとの比較で悪化しているかもですが、それ以上に数字が悪いです。

現在、広島さんの総失点は161。

それから、-4引いて、157ですから157÷36試合=4.36

となりますと、

悪化の原因はLOB率(残塁率)かなぁっと思いましたが、やっぱり良くないですね。

リーグでも最も良くない数字(70%)です。

リーグ平均残塁率が74%ですので、それを広島さんに適用しますと、141失点となり、RAでみますと3.91です。

配球傾向が読まれているのか、クイックが下手なのか、ランナー出てから、何か課題がありそうです。

そう言えば若手が登板してましたね。

投手疲弊により数字が悪化する場合、t-RAも悪化します。

その場合、t-RAとRAの差は生じ難いです。

まずは、LOB率が平均並みの数字になる。

これが広島さんの伸び代であり、期待値とは思います。

LOB率が悪化し、良化したパターンで言いますと、

2015年横浜。

この時は、捕手を変更(黒羽根→嶺井、高城)して数字を戻しています。

ランナーでますと、巨人とヤクルトさんにとんでもなく打たれました。

2014年に横浜が両チームから勝ちすぎたのが原因かもですが、よく見る光景でもあります。

また、阪神と、巨人さんも、捕手を小林、梅野→阿部、藤井、鶴岡に変える事で数字を良化させています。

後は、

2014年中日さん。

あの時は、投手側に問題があり、必死にクイックの練習(もしくはクイックに問題があった田島のような投手を下に落としています)をして数字を戻しました。

中日さん、2012年に変な政権交代があり、空白の2年間(二軍が焼け野原になりました)が生じています。

全般的な技術レベルが低下してしまいました。

未だに、その傷が癒えず、tRAで見ますと、三年連続ぐらいでリーグ最下位ですが、そろそろ浮上しそうですかね。

中日さんも二軍から選手が供給され始めています。

今回の広島さんの場合、若手投手と、捕手に何かありそうですが、阪神さんに変な分析されているかもしれません。

阪神さんだけに変な得点されているかもです。(それか横浜)

負けず嫌いな金本さんが、昨年のままにするとは思いませんでしたが、ありがちなパターンになっているというオチなのかもです。

記事ネタ的には面白いですが、

あくまで横浜展望なので、興味があるかた、是非、さらなる深堀を、お願いします。

今回は広島編のみです。

もう、メンドクサイので、混戦ですにしたいですが、

そう言っても、各球団を分析しつつ、可能なら最後、横浜と、全体展望につなげたいです。

思っていたより、広島さん(失点)の状態が悪いです。

ジョンソンが抜けただけならt-RAとRAの差が、ここまで生じないです。

何かありそうです。

LOB率の悪化が、2014年の中日と違い投手起因でなく、巨人や阪神、横浜のように捕手起因ですと厄介な話になるかもです。

シーズン終了後にでも、記事をまとめて、後日談にするかもです。

打撃は抜けていますので、投手をカバーできるかもですが、ちょっと気になる数字です。

この数字(LOB率)が戻ると、かなり良い感じにチーム状態が好転しそうです。

追記

分析記事としては面白いのですが、

思った以上に記事のボリュームが大きくなりそうです。

横浜のチーム状態次第で連載します。

高城の記事(配球関連)とか書きたいですし、手を広げ過ぎかもですね。

個人的には、混戦感が強いという事にしておきたいです。

このまま阪神さんが走るような数字には見えないです。

もし優勝するとしたら、北條、梅野、高山らが鈴木誠也なみと言いませんが、さらなる成長が必要と見ています。

キーマンは上本かなぁ。

何となく、落ちてきて、良い感じに混戦になるのではないかと期待も込めて記事化しておきます。