横浜の伸びしろ 三浦監督次第な部分 投手編 2021.05.15

今日、雨天中止で監督さんには良い休みなればと思います。

カッカっし始めているので心配には感じています。

今永が先発復帰すればイロイロ数字戻るかもですが酷い数字にはなっています。

 

今回、被OPSと失点率の関係から横浜浮上の芽を探りたいです。

OPSが打者側で重視されるのは得点相関が野球の関連数字の中で高いからですが同様に被OPSも失点と相関が高いです。

極めて関係性の高い数字でしょうか?

 

その被OPSと失点の関係を散布図で分析する事で現在を観たいと思います。

使用データは2016~2020年のセでのデータ。

横軸は被OPS、縦軸は失点率。

相関係数は0.94。

疑似相関の可能性を考えなければ相関係数0.94は94%がた説明できる数字とでも思ってください。

 

 
OPSから計算されるy(予想失点率)=12x被OPS-4.325
 
    OPS 失点率 予想失点率 予想失点率-実際の失点率
2016 巨人 0.68  3.81  3.82  0.01 
  阪神 0.66  3.85  3.60  -0.26 
  広島 0.67  3.48  3.70  0.22 
  横浜 0.72  4.15  4.36  0.21 
  ヤクルト 0.78  4.95  5.04  0.08 
  中日 0.70  4.03  4.11  0.09 
           
2017 広島 0.67  3.76  3.70  -0.06 
  阪神 0.67  3.70  3.72  0.02 
  横浜 0.71  4.19  4.22  0.03 
  巨人 0.67  3.55  3.74  0.18 
  中日 0.72  4.38  4.34  -0.04 
  ヤクルト 0.75  4.66  4.65  -0.01 
           
2018 広島 0.73  4.57  4.44  -0.13 
  ヤクルト 0.74  4.70  4.58  -0.12 
  巨人 0.72  4.05  4.27  0.22 
  横浜 0.75  4.55  4.69  0.13 
  中日 0.75  4.66  4.64  -0.02 
  阪神 0.72  4.43  4.32  -0.11 
           
2019 巨人 0.72  4.03  4.34  0.31 
  横浜 0.72  4.32  4.34  0.02 
  阪神 0.69  3.95  3.91  -0.04 
  広島 0.71  4.23  4.16  -0.07 
  中日 0.70  3.86  4.09  0.23 
  ヤクルト 0.78  5.24  5.01  -0.23 
           
2020 巨人 0.68  3.57  3.80  0.23 
  阪神 0.67  3.93  3.74  -0.19 
  中日 0.70  4.17  4.11  -0.06 
  横浜 0.71  4.08  4.18  0.10 
  広島 0.73  4.45  4.44  -0.02 
  ヤクルト 0.79  4.99  5.16  0.17 
           
2021 阪神 0.63  3.08  3.25  0.17 
  巨人 0.68  3.47  3.80  0.33 
  ヤクルト 0.77  4.40  4.89  0.49 
  広島 0.67  3.67  3.66  -0.02 
  中日 0.64  3.16  3.31  0.15 
  横浜 0.75  4.99  4.68  -0.32 
 
2021年現在、横浜の被OPSから計算される失点率は4.68。
実際は4.99。
今期、9回までというもあって勝ちパの投手を投入し易い環境もあり全体に上振れしていますが
2021年横浜は大きく下振れしています。
その差は一試合当たり-0.32。
横浜は42試合消化していますので13.4点ほど相関係数0.94のグラフから外れています。
救援を投入し易い今期9回までという特殊事情を考慮するとより外れている可能性がありますが
数字上一人旅です。
開幕時はもっと酷かったです。
この背景があったので良化するのでは?っと盛んに記事で指摘していたのですが
ついにここまで来てしまいました。
 
今期の横浜並みの数字というと2019年のヤクルトや2016年阪神(藤波の懲罰や梅野でなく原口を起用していた)になりますがシーズン途中とは言え横浜が記録している数字は2016年からの数字でワーストとなります。
参考記事

aaakkkaaa.hatenablog.com

当時、要望によりヤクルトについて分析しており

打撃迄分析して投手迄いきませんでしたが

これが原因でWARの割にヤクルトは勝てていません。

2021年の横浜も勿論、WARの割に勝ててません。

場合によるとより酷いかな ?

 

結局何が悪いと統計から外れやすいかと言うと

UZRや奪三振率、そしてLOB。

LOB率(疑似残塁率)が悪いと統計から外れやすいです。

 

現在のLOB率は

1位 阪神 79.0%

2位 巨人 78.8%

3位 ヤクルト 75.2%

4位 広島 75.1%

5位 中日 77.4%

6位 横浜 67.6%

 

この数字のインパクトですが横浜だけリーグ平均に対し10%ほど残塁率(疑似残塁率)が低いと解釈して良いです。

その10%というのは横浜のチーム被出塁率0.338に被打者1575を掛けると

532出塁。

これが67.6%しか残塁しないというのは計算上(疑似残塁率である点は注意)

172失点となります。

これが他のチーム同様75%になれば133失点。

計算上39失点減らす効果が期待できます。

 

OPSが高い(投手の実力が低い)とLOB率も高くなるのでリーグ平均並みのLOB率にはなりませんが低調な数字でしょうか?

 

短期では

2014年の阪神梅野(捕手交代)や2015年巨人の小林、2017年の戸柱(前年と違って捕手を鍛える為にベンチからのサインを減らした)などインサイドワークに課題ある捕手がリードすると悪化し易く

もしくはセットに課題ある投手が多かった2014年中日など一時的に悪化した場合ありますが

シーズン通しての数字でここまで悪いのは2019年のヤクルトか2016年の阪神となります。

 

ざっくり統計(相関係数0.94)から14失点弱ほど横浜の失点は多めのようです。

三浦マネージメントで投手側は約7%ほど戦力低下している可能性があると思ってください。

 

コメントで三浦の責任は?っと頂き記事化です。

バッテリー、コーチ、三浦で、それぐらいかな。

 

尚、ラミレス時代は通年プラスです。

 

勝負処間違っているような配球が今期多いように感じています。

えいやっで勝負して打たれています。

昨季までは四球おkの配球が多く相手打線を上手く寸断していたのですが下手くそなマネージメントしていますね。

 

捕手は昨年と変わりません。

違いがあるとしたら三浦が主張するゾーンで攻めろと新沼コーチと捕手のコラボ。

もしくはラミレス不在の影響なわけですが

ちょっと酷いなはあります。

 

個人的予想では昨年の形に戻せば改善するかもなので(可能性)

戻して欲しいんですよね。

投手と捕手を紐づけして負荷分散して欲しいのです。

しかし前記事ではないですが三浦の野球観に反する。

 

 どちらにしろ相関係数0.94から外れる過ぎる数字は修正し易いです。

開幕から何度も記事化している通り改善し易い分野でしょうか?

今期無理でも来期以降改善してくるかもですが三浦監督次第です。

 

尚、同じような目線で考えると今のヤクルト投手陣は上手くやり過ぎ。。。な可能性あり下がる場合あります。

巨人もヤクルトと同様上振れしているかもですがは原采配(中継ぎ投入タイミング)により流れ切るのが上手いイメージあるのと伴にデータに関してラミレス横浜並みに上手く使っていた球団ですから

 そういうモノなのかもしれませんね。

 

ヤクルトも下手ではないですから上振れてシーズン終えるかもです。

そこまで投手力あったかな。

高津監督優秀なイメージあるのでケアしているのかもしれませんね。

 

 

他、雑記

T-RA(FIPでも可)と防御率で見た数字ありますが

こちらの乖離は守備力に影響され易くDER(インプレーの処理率)が高いほどFIPより実際の数字が良くなります。

 

その疑似防御率と実際の防御率で差が最もあるのが横浜。

これがまた凄く・・・

こんな数字初めてかな。

今期は異例の数字を様々叩き出していますが

統計から外れ易いチームとなっています。

 

私が開幕前に戦力あるけど前向きな最下位になるのでは?っと予測していましたが

その通りに統計(戦力以下)から外れちゃいましたね。

 

次回、疑似防御率と実際の防御率の関係について軽く触れます。

数字分析でも、これスモールベースボール?っと評していた通り外国人不在にも関わらずベースランニング評価も守備も破綻していた横浜ですが

 

横浜一新かな

ここから三浦が何を学び、どう活かすか?

かなり負けず嫌いで短気ぽい(采配になっている)です。

こういう監督さんって自滅する場合もありますが勝ちたいを重視する傾向ありしたいを放棄をする場合あります。

実際、試合を先発が作れないので全力投球を早い段階で指示していますが

 

勝ちたいよりの野球を最終的にするかも?っと見ています。

結果、

大魔神

www.nikkansports.com

 引用

三浦監督は、どういう野球をしたいのだろうか

 っと言われていますが

実際は妥協しつつもしたいよりの野球をしていて横浜を弱体化させています。

参考記事

勝とうとするとラミレス野球に近くなる? 4/18 巨人戦雑感 - 所持雑感

 

したいでやっても

それを表現できる駒がないです。

 

 そんな思考錯誤を通して自分の野球をって事になりますが

酷い組織だな。

会社組織ならノーサンキュです。

ホント、0にしました。

ラミレスは横浜に不要でした。

 

あの経験が総てスポイルされる野球観(ラミレス野球を理解してない、そもそも編成も理解してなかった節がある)をもった監督を添えた時点で

横浜編成の問題点が見えてきますが

 

その思考錯誤も見守ります。

結局、継続性以外に編成が重視していたものがあって

その結果が今なんでしょうね。

 

編成意図をみますとラミレスこそが横浜にとって異分子だった可能性があります。

まぁ、しょうがない。

コーチも前年との比較でやり易くなっているハズなんですけどね。

横浜一心が一新になり、さらに若さをさらけ出していますが

野球観が三浦監督並びにコーチらとラミレスが違い過ぎた可能性あります。

 

新任監督が采配で戸惑ったり硬直化してしまうのは仕方がないとして、それをフォローし、進言するのがコーチ陣。だが、その様子があまり感じられない。前任者よりも仕事はしやすいと思うのだが……結束力を

#baystars

— 石塚隆 takashi ishizuka (@zooker72) 2021年4月10日

ライターさんに前任者より仕事がやりやすいと思うのにっと言われていますが 

結果が出てない横浜です。

 

藤川とラミレスの対談聞いていると時代の違いを覚えます。

対談聞く限りでは藤川、ラミレスのような野球観が少数派だったようです。

そりゃ合わないよなぁっと思う今日この頃。