PA/kでみた二軍卒業状態の選手について、横浜、宮崎敏郎に期待

祝、筒香1億円。その成長を振り返って見て雑感

横浜の筒香で二軍成績推移を俯瞰しましたが、二軍で三振の多い選手は一軍で活躍できないケースが多いです。

巨人の大田が、二軍で成績を残しながらも、一軍で、もう一つなのは、三振が多いからで、二軍でのPA/kが改善しないと、よりレベルの高い一軍では通用しない場合が多いです(かもしれない)。

ヤクルトの山田にしろ、雄平にしろ、二軍では三振をしませんでした。

長打を狙っているか、否かもありますので、PA/kという一軸だけで比較するのは、不味いのですが、

一つの目安として、

横浜の多村の成績を参考にしています。

その多村の二軍成績は

OPS.977で長打率は.526でPA/k=7.2です。

もしくわ、

巨人の立岡のように三振が若干多くても、一芸に秀で、内野安打の多い(巨人の選手は、こういうタイプが多いです)等、その個性で、欠点を補える場合でしょうか?

立岡の場合、長打を狙わず当てに行っているのにも関わらず、空ぶっていますので、2016年安泰かどうかわかりませんが、片岡のようなバットコントロールは今後の課題でしょう。

最も、足が早く内野安打率が高いので、BABIPが.367です。(ヒットの20%が内野安打)

これも、個性です。

さて、

以下、PA/Kと、長打率を加味して主観で語る二軍卒業選手です。

本当は、長打率と、PA/Kで散布図を作り、一軍成績と比較するような重相関係数でも見れば良いんですが、

かなり、手間がかかります。

おそらく、

どこぞの球団はしていると思いますが、

分かり易い例で言いますと、NPBで、この程度やれればMLBは、こんな成績なるとか、そんな感じのです。

同じような動機でNPBの二軍成績から一軍の成績を予想していると思われます。

一応、データをざらっとみて、この人と言いますと、

横浜 宮崎敏郎 

OPS.836

PA/k=10 二軍では三振しません。本塁打も10本と狙い打ってます。

一軍で通して起用すれば.300前後打ちそうです。(守備位置の問題で起用できないかもですが)

ロペスや、ロマックが成績不振に陥れば、即レギュラー奪取です。

何となくですが、その、ご両人の内、どちらか打撃不振に陥りそうなんですよね。

宮崎にとっては飛躍の年になるものと期待しています。

ポジション的に長打力に物足りなさを覚えますが、1、3塁で起用して欲しいです。

宮崎の打撃で印象深いのは、

交流戦における楽天戦での三振。

嶋が宮崎の狙いを読めず、戸惑っていました。

あれ、面白かったです。

セでは、相手の反応をみる為の配球、する捕手、居ないのですが、嶋、困っていましたね。

この人の狙いなんだろうって感じで。

こういう打者、管理人的に好きです。

PA/kでみた二軍卒業状態の選手について 中日、高橋周平に期待

長いので、記事分割しました。

他、比較データ

広島 堂林

PA/kみると微妙。

迷いを覚えます。

いつ卒業しても、良いハズなのですが・・・

OPS.810で、PA/k=5.6

決め球を決めて打つタイプ(っと思っています)ですので、その予想が外れるとダメなのかもしれませんね。

二軍で、あまり鍛えられてなく、比較するデータがないです。

横浜の筒香や、梶谷ではないですが、二軍で鍛えておけば・・・っと思わせます。

高城も二軍で鍛えられていれば。。。

高城も、堂林も順番逆なんですよね。

一軍での試合数が徐々に減っていくって、本当は変なんです。

シーズン通して出れば、20本ぐらい期待できる選手とみていますが、妙な迷いを感じます。

高城は2014年の苦境(第二捕手すら剥奪されかけました)を乗り切りましたが、2012年、期待され起用された若手選手達(堂林、高城、筒香、梶谷)で、

2012年以降で最も二軍経験が少なかった堂林が今年、正念場を迎えていますが、皮肉な状態です。

ルナという強力な外国人との競争ですので、何とも言えませんが、ガンバって欲しいです。

(松山にも言えますが)

巨人 大田

OPS.960 PA/k=4.2

この人を語るには、過去の経歴に遡らないといけないかもです。

過去を知ることで現在位置を知り、未来を予測できますが、もう少しでしょうか?

阪神江越にも言えますが、二軍でPA/kが悪いと、一軍で苦労します。

大田の二軍成績、筒香の昔の成績に良く似ていました。

二軍では十分な成績ですが、一軍だと、その壁にぶつかりそう。

何かを掴めば、即ブレイクしそうな選手です。

巨人、大田の成績でわかると思いますが、PA/kが、あるレベルで対応出来ないと、二軍でいくら成績が良くても、一軍で通用しないケースが多いです。

(バッティングスタイルを鑑みて判断する必要ありますが)

バットに当たらないです。

その対応で、バッティングスタイルを変えて行く必要があるのですが、大田の場合、あと、何かです。

筒香の場合、ブレイクの前触れで、

PA/kは3→6.2と、良くなっており(OPSは.775と下がりましたが)、前兆のような試行錯誤の後があり、大村さんに出会って覚醒しています。

梶谷の場合も、PA/k(≒6)は変化せずに、OPSが.810→1.2と大幅に上昇させています。

一軍に行きますと、PA/k悪化するのが通例です。

その悪化分を見込むと、梶谷(一軍ですと、規定打席クリア者の中では最低レベルのPA/kになります)のように図抜けたOPSを出すか、多村のPA/k=7が一つの目安になりますかね。

二軍成績的には横浜宮崎、かなり期待できると思っています。

なんとか、その打撃でレギュラー奪って欲しいです。

注意点

PA/kの良い選手の特徴として、早打ち、バットコントロールが良い等あります。

荒木や大島等、三振の少ない打者=打率が良いわけではないです。

イチローのように打率が良い場合もありますが、そうでない場合もあります。

また、同じ早打ちタイプでも、菊池のように三振が多かった選手も居ます。

PA/k、昔より良化しましたが、2015年でも92三振しています)

尚、早打ちタイプでも、二軍でざらっと成績をみますと(一軍未満)、PA/k、結構、皆さん悪いです。

二軍で、空振りをしないというのは、一軍を考えますと大事です。

強振タイプの問題もありますが、多軸で、計算すれば、何となく、その傾向性が出てくるものと推察しています。

ただ、データを整理するのが・・・

興味のある方は、アイスクリーム統計学

http://kogolab.chillout.jp/elearn/icecream/index.html

一応、宮崎推しをしましたが(管理人の直観、楽天戦での印象が良過ぎました)、

これまでの一軍総打席数が234です。

一軍で頭角を現す選手の多くが、5001000で、結果を出し始めますので(古くは広島の赤ゴジラも1000打席でブレイク)、

宮崎の場合、一軍、打席経験が足りないです。

打率の信頼性を図るのには1000打席必要だそうですが、01000打席は、数字が変化しやすいと認識しています。

使わないと、その真価を図れませんので、起用して欲しい時期には来ています。

ガンバレ、宮崎。